松たか子主演、フジテレビ系『大豆田とわ子と三人の元夫』は、坂元裕二オリジナル脚本による大人のロマンティックコメディ。バツ3、子持ちの主人公・大豆田とわ子(松)が、3人の元夫たちに振り回されながらも奮闘する姿を描く。
本作で、3番目の元夫・中村慎森(なかむら・しんしん)を演じるのが岡田将生。とわ子が社長を務める住宅建設会社の顧問弁護士で、エリートだが合理主義で理屈っぽく、「それ、いります?」が口癖のひねくれ者。憎まれ口を叩き強がっているが、いまだにとわ子への思いを抱き続けている。
ほかの2人の元夫とも交流はあるが、煙たがられてもめげずに、とわ子に近づこうとする2番目の元夫・佐藤鹿太郎(角田晃広)とは、いわば犬猿の仲。最初の元夫・田中八作(松田龍平)も巻き込んで、とわ子を巡り、常にもめごとが絶えない。
「この作品が好きすぎて、普段の会話でも嫌みっぽくなっていたりして、どんどん自分の中に慎森が浸透している感じ」と語る岡田に、作品の魅力、役柄について、松との共演などを聞いた。
<岡田将生インタビュー>
“シンシン”という役名は、まるでパンダ!?
──坂元さんの脚本を読んでの感想はいかがですか?
僕自身、坂元さんの世界観が大好きなので、その中に入れることが幸せです。坂元さん自身が、僕が演じている中村慎森という役に近いとおっしゃっていたので、愛着が倍増しました。“シンシン”という名前も、まるでパンダみたいですし(笑)。
慎森は、とても合理主義で不器用な男ですが、とわ子さんに対しては一途なんです。連続ドラマなので、長いスパンでそういう一面をどんどん出していきたいです。
角田晃広さん演じる鹿太郎さんとの掛け合いが、なかなか小学生並みに低レベルなんですけど、それが小気味よくて(笑)。松さんが、「どの旦那さんがいいとかそういうことではなくて、みんなそれぞれの個性が際立っている」とおっしゃっていたので、全員を愛していただけたらうれしいです。
──坂元さんの脚本には、至るところに小ネタが散りばめられていますが、印象に残ったものはありますか?
第2話に、「清少納言とステーションワゴンぐらい関係ない」というセリフがあって(笑)。確かに、全然関係ない内容をその前に話しているんですけど、坂元さんの脚本だから成立しているんですよね。
いろいろな言い方で試したのですが、監督やプロデューサーと、「さっきの言い方の方がよかった」とか「押しつけがましく言うコメディではないから、サラッとセリフに隠してこそこそやろう」とか話し合いながらやっています。“押しつけがましくはしたくないけど、気づいてほしい”という下心があって、毎回、試行錯誤しています。そういう小ネタがたくさん隠れているので、ものすごくやりがいがあります(笑)。
「いいんだよ、はみ出したって。嫌なものは嫌って言っておかないと、好きな人から見つけてもらえない」──とわ子のセリフに共感
──演じる中村慎森という役柄についてはどう感じていますか?
僕は、この脚本が好きすぎて、慎森のダメなところも含めて愛おしいので、逆にダメなところがないかも。これを言ったらダメかもしれませんが、具体的なことを言うと、確かに、(慎森が第1話で言ったように)会議前の雑談いるかな、と(笑)。慎森のような合理的な考えに共感してくれる人も多くなるんじゃないかと期待しています。
慎森が嫌味なことを言ったり、空気を乱すようなことをする、それはこの役柄を演じるうえで重要な任務だと思っています。ただ、みなさんが不快に思うのではなく、かわいい一面もあるんだなと思っていただけるような慎森を作っていきたいです。
──岡田さんから見たとわ子さんの魅力を教えてください。
とわ子さんは、一人一人に対して、ちゃんとぶつかって、受け止めてくれる人。それに、正直な人だと思います。元旦那3人がだいぶひねくれているから、正直な人じゃないと結婚できないと思います。
そして、慎森が一番ほしい言葉を、とわ子さんが言ってくれたことが、好きになったポイントだと思っています。第2話で出てくるんですが、「いいんだよ、はみ出したって。嫌なものは嫌って言っておかないと、好きな人から見つけてもらえなくなるもん」というとわ子さんのセリフがあって、離婚した今も慎森はその言葉に助けられています。
僕も、その言葉はすごく響きました。そんな他の人とはちょっと違う言葉を言ってくれるのが、とわ子さんの魅力だと思います。
掛け合いは、音楽が聞こえてくるような感覚のテンポ感
──とわ子さんとのシーンでは、どんなおもしろさがありますか?
慎森は、基本的に他人には斜に構えているので、とわ子さんと2人の時は違う一面を出して、人間らしくかわいらしく見えたらいいなと思っています。やっぱり、好きな人の前だから見せる特有の姿を出したいと心がけています。
慎森は、憎まれ口を叩いているけど、心の中は小学生のようなので、とわ子さんの前だから見せる姿も、テストと本番を繰り返せば繰り返すほど、違った姿が出てくるんですよね。お芝居のおもしろさはもちろんですが、このキャラクターならではのおもしろさがあるので、今後また違う一面が現れるかもしれないという予感がしました。
──4人の掛け合いはどんな雰囲気ですか?
監督やプロデューサーさんから、テンポ良く、あまり間を作らずにポンポン掛け合いをしてほしいとリクエストされました。シーンの頭から最後まで掛け合いをすると、いろんな音楽が聞こえてくるような感覚で、その中に人の心に響く重要な言葉が隠されていて、それを聞き逃さないように必死にやっている感じです。
でも、みなさんの声やテンポを聞くと、「なるほど。こういうふうにやるんだ」という発見がたくさんあって、まったく違和感なくスッと4人の空気感ができあがりました。だれかが主張しすぎることもなく、自分のお芝居に集中できる現場なので、絶妙なテンポでいい空気感になっているんじゃないかと思います。
もともと元夫3人が同じ場所にいることがおかしいので、その違和感から、さらにおもしろさが広がっていくと思います。
──最後に、メッセージをお願いします。
長いシーンがたくさんあるので、やりがいだらけですが、すごくいい空気が流れている現場です。今回は、4人の中で一番年下なので、いい意味で甘えさせていただいています。
松さんのことで言うと、本読みの時に、本気で歌われたんです。そこで、松さんという人柄、とわ子さんの人間性に一瞬で心を持っていかれて、この方についていこうと思いました(笑)。
このドラマは、ゲラゲラ笑うのではなく、クスクス、ニヤニヤ笑うドラマです。ぜひ楽しんでください。
撮影:YURIE PEPE
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