石橋貴明の野球愛「王貞治さん長嶋茂雄さんを見て、野球を始めた」

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3月10日（水）、「AIG」×「MLB CUP 2021」特別プロジェクト発足発表会が行われ、ゲストに石橋貴明、元MLBプレーヤーの斎藤隆が出席した。

このプロジェクトは、野球キッズへ寄り添い、グラスツールから彼らの未来をサポートするために発足されたプロジェクト。“One Baseball” 構想の一環として、次世代を担う野球少年・少女に夢を与え、野球人口拡大につながる普及プログラムを実施していく。

また、MLBとMLB選手会が東日本大震災の復興支援として再建した宮城県石巻市の石巻市総合運動公園野球場で、小学校低学年を対象とした少年野球全国大会の決勝トーナメントが行われる。

宮城県仙台市出身の斎藤は「宮城ならず、全国の子どもたちの一喜一憂を目にすることができて、ありがたいです」と感謝を述べた。

石橋は「兄貴も野球をやっていまして、僕が小学校の時代はV9（プロ野球日本シリーズを読売ジャイアンツが9連覇）。王貞治さん長嶋茂雄さんを後楽園球場で初めて見たときに、すごいカクテル光線（ナイター照明）がきれいで『素晴らしいな。こういうところで野球がやりたいな』と思って（野球を）始めました」と回顧。

斎藤も「僕も兄がいて、自動的に野球しかない感じでした。家の中も外もネットが張ってあったり、バットが置いてあったり、野球の環境が家の中にあって、すぐ（野球をするように）なっていた感じです」と振り返った。

石橋は自身の野球体験について「少年野球から始まり中学、高校と18歳までやり続けたんですけど、高校野球のとき最後まで残った3年生は13人でした。卒業して40年以上たちますけど、3年間一つの目標を追い続けた仲間というのは、かけがえのない友人です」と説明。

また、「あれだけ厳しい練習とか、そういったことに耐えると、社会人になってつらいことがあっても『高校のときの練習より楽だぞ』と乗り越えられるんですね。体力とか、精神力とかも仲間とともに培っていく」と笑顔でコメントし、斎藤も同調した。

野球キッズに向けてコメントを求められると、石橋は「（大会に）ベストのコンディションでやってもらいたいので、たくさんご飯を食べて、よく寝て、みんなで声を出して元気に戦ってほしいですね」と優しく語りかけた。

斎藤は「もしも、（将来）野球じゃないものを選んだとしても。石橋さんが芸能人として超一流になられて、誰よりも早くメジャーリーガーの夢をかなえてしまったように（※石橋は映画「メジャーリーグ2」に出演している）。人の努力というのは、どこで開花するか分からないと思います。今の努力が必ずどこかで報われるときがあるので、あきらめずに頑張ってほしいと思います」と呼びかけた。

最後に石橋は「ちょうど震災から10年。今回でこの大会は5回目になります。この大会を経験した子が、もうすぐ次のステージにいくわけですね。『僕たちはこの大会が、大きな大会に出たファーストタイムだった』と言えるような、活躍を期待しています」と締めくくった。