3月7日(日)、カンテレ・フジテレビ系にて『U-NEXT PRESENTS R-1グランプリ2021』が生放送され、ゆりやんレトリィバァが優勝。放送後、優勝者リモート会見に応じ、喜びと感謝の思いを語った。
史上最大の“ひとり芸”No.1決定戦「R-1グランプリ」は2002年にスタート。19回目となる今大会より、「R-1ぐらんぷり」から「R-1グランプリ」とカタカナ表記に変更し、ロゴも刷新。出場資格もプロは芸歴10年以内となるなど、大きくリニューアルされた。
2020年大会のマヂカルラブリー・野田クリスタルや、2019年大会の霜降り明星・粗品をはじめ、歴代優勝者がメディアや多方面で活躍するという功績を残してきた本大会。今回、2746人の芸人が凌ぎを削り、19代目王者の称号と優勝賞金500万円を目指した。
霜降り明星と広瀬アリス司会のもと、決勝戦の1stステージでは、当日に開催された「復活ステージ」を勝ち抜いたマツモトクラブ、ZAZY、土屋、森本サイダー、吉住、寺田寛明、かが屋・賀屋壮也、kento fukaya、高田ぽる子、ゆりやんレトリィバァがネタを披露。Finalステージには、ZAZY、かが屋・賀屋、ゆりやんが進出した。
ゆりやんは、会見の場に登場して早々「二階堂ふみです」と満面の笑みでボケをかまし、「本当にうれしいです。芸人になってからずっと『R-1ぐらんぷり』を目指してやらせてもらっていて、どうしても頂きたかった賞。今日獲らせてもらうまでに、ファンの皆さんはもちろん、スタッフさん、作家さん、先輩、後輩、同期、みんなが協力してくださったのが全部頭をよぎりました。感謝しかないです」と感慨深い様子でコメント。
過去5回決勝に進んでいるが、優勝は今回が初となる。「とにかく毎年『R-1ぐらんぷり』に出させてもらう度に、絶対優勝したいと思っていて。好きで楽しいんですけど、負けてから次の『R-1』まで、またこの1年が始まるんかと、獲れなかった悔しさをずっと抱いてきた」と明かし、「今年はリニューアル1発目。新たな『R-1』ということで、とくに思い入れを強く感じました」と心境を語った。
1stステージでは出演者の中でラストにネタを披露したが、「他の方のネタが怖くて見れなくて。どれぐらいうけてるかを聞いたら、自分の時に違うと思ったら、途中で調子が悪くなりそうだったので、『R-1』のためにCreepy Nutsさんが作ってくれた『バレる』をずっと聞いて気持ちを上げてました」と打ち明け、「今回はテレビ局じゃなくて舞台だったので、お客さんの顔が見れて、ライブの感じがあったので落ち着いてできました」とニッコリ。
1stステージで2位になった時は「めっちゃうれしくて、2本目ださせていただける、優勝に近づいたという気持ちでした」と興奮気味にコメント。優勝できるとは全く思っていなかったそうで、「賞レースはどうなるかわからない。決勝にいかせてもらったときは、今までで一番涙出そうになりました。とにかく優勝したくて、周りというよりは自分が頑張ろうという感じでした」と振り返った。
昨年、一昨年は出場していなかったゆりやん。その理由を聞かれると、2013年、芸人になった際はNSCで主席を獲るなど芸人として順調な滑り出しだったといい、「これだけでは一生ダメだ。ネタをできるようになりたいという思いから、『R-1グランプリ』で結果を出したいとずっと思ってたんです」と告白。
また「2015年に初めて出させてもらってから勝てなくて、『R-1グランプリ』を優勝しないと、自分の人生が終わるくらい追い込まれていて。2018年が終わった時に、1回勝ち負けだけでネタを考えずに、シンプルに自分が面白いことをやりたくて、1回賞レースを休んで。その時に、アメリカのオーディションをエントリーして、19年も賞レースとかじゃないネタを作ろうと思ってたんです」と言い、「死ぬまでに獲れたらと思っていたんですけど、『R-1グランプリ』の期限が10年以内になって、急がなきゃ、私には『R-1グランプリ』という目標があるんだと我に返ったという感じです」と説明した。
久しぶりの出場は「賞レースに向けてネタを考えて作り、作家さんや先輩に相談しながら本番に向けてやっていくゾクゾク感がこれやと思った」と目を輝かせながら明かし、「とにかく絶対に勝ちたいって思っていました。『R-1』を休ませていただいてる間に体重を落として今までのイメージと違う感じになりましたが、私はネタ好きでやってるので、体形が関係ないと証明したいと思ってました」と力強い表情で答えた。
「優勝の喜びを真っ先に伝えたい人は?」と聞かれると、「マイケル・J・フォックスです。インスタはファローしているので、ダイレクトメッセージで送ります」と明かして笑いを誘いつつも、「先輩、後輩、同期も、『R-1』の前にいろいろアドバイスしてくれたり、話聞いてくれた方がたくさんいてくださるので、一人の名前を挙げることはできない。作家さんとかもずっとお世話になっていて、できるならとにかく全員に同時に連絡したいです」と笑顔を見せた。
優勝発表時は涙を浮かべていたが、「いろんな思いがめぐってきました。今までお世話になった方やお客さんにメッセージいただいたこととか、今まで悔しかったことなど、全部溢れました」としみじみ。優勝賞金500万円の使い道については「ここまで来させてもらったのは、本当にお世話になってる皆さんのおかげなので、皆さんに見せます」と回答した。
『女芸人No.1決定戦 THE W』と2冠になるが、「うれしいです。でも、小学生のときから見ていた『R-1』グランプリは芸人になってからずっと目指していていた大会で、ついに「いただけたのはWでうれしく思います」と感慨深い様子。女性芸人でグランプリに輝いたのは、初代のだいたひかる以来の2人目になるが、女性芸人を引っ張っていく思いはあるかと問われると、「私なんかは引っ張ってはいけないので、それはできかねます」と恐縮していた。
今後の目標を問われると、「尊敬している(渡辺)直美さんがアメリカに行かれたので、私もいつかアメリカに行って芸人になりたい」と意欲十分。
最後には、「いつも意味不明なことばかりにしているのに、受け入れてくれてくださって本当に感謝しています。皆さんのおかげで生きさせていただいて、感謝と替えパンツしかありません」と笑いを誘いつつも、「本当に感謝です!ありがとうございます!」と思いを伝え、締めくくっていた。
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