【眼福♡男子】三浦宏規がコメディミュージカルで勘違いイケメンに「僕の“三重県人魂”をぶつけます！」

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フジテレビュー‼編集部おススメ！“目の保養”となるような美麗男子を紹介する「眼福♡男子」。Vol.43となる今回は三浦宏規が登場。

4年にわたって演じた、ミュージカル「テニスの王子様」の跡部景吾役を2020年に卒業。ミュージカル「刀剣乱舞」の髭切役や、「レ・ミゼラブル」のマリウス役など、俳優として着実にステップアップしている彼が、2021年の幕開けと共に挑むのは、福田雄一演出で注目のミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」featuring SPAM®。

演じるは、山田孝之扮（ふん）する主人公・アーサー王が幻の聖杯探しの旅に出るために集めた騎士のひとり。もとは、泥集めのデニスという下層階級だったが、爵位を授かったことにより、ガラハッド卿へと転身するかなり変わったキャラクターだ。

福田雄一が演出することでも話題を集める本作で、コメディ作品に初挑戦となる三浦。そのミュージカルにかける意気込みや、プライベートの自身を癒やす存在などを聞いた。

──同作は映画「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」(1975年公開)をもとに制作され、世界中で上演された大人気作品ですが、これまで観劇したことはありますか？

生で観劇したことはないのですが、前回の公演（2015年）の映像を見させていただきまして、終始笑いっぱなしでした。山田孝之さんが主演されたドラマ『勇者ヨシヒコ』（テレビ東京）みたいだなと思ったら、実は映画「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」が元ネタだったそうで。それをつい最近知りました。

──三浦さんが演じるのは、前作で賀来賢人さんが演じたガラハッド卿という役柄ですね。

ガラハッドは、新妻聖子さん演じる湖の貴婦人とデュエットするシーンがあるんですけど、前回の公演の映像を見た時に「これを僕がやるのか…」と想像したら、怖くなってしまったんです。僕は舞台で歌い始めてまだ日も浅いので、只今、稽古で絶賛頑張っているところです。

──生で聴いた新妻さんの歌声はどうですか？

ビリビリしびれるものがありますね。感染予防対策で、僕と新妻さんの間にパーテーションを置いて稽古をしているんですけど、パーテーション越しに聴こえてくる声が、跳ね返ってくる自分の声より大きくて、声量の差に驚いています。

──三浦さんが演じるガラハッド卿は、もともと下層階級だったデニスという人物から大きく転身しますね。前後でのギャップが見ものです。

台本を読むと、デニスのほうのセリフが多く、「下品な関西弁でしゃべる」と書いてあったんですよ。でも、前作でこの役を演じた賀来さんは関西弁ではなかったそうで、演じる人にあわせて福田さんが演出してくださるみたいです。わかりやすいぐらいにビジュアルから違うので、楽しく演じられそうです。

──ガラハッドは自分のことをカッコいいと思い込んでいるんですよね？

そうですね、勘違いイケメンみたいな感じです（笑）。

──三浦さんがどんな勘違いイケメンぶりを見せてくれるのか楽しみです。

カッコつけているのに、それが3枚目に見えてしまう残念なイケメンっているじゃないですか。僕の周りにもいるんですよ。具体的な名前を出してしまうと営業妨害になってしまうのでそこは伏せておきますけど（笑）、そういった人たちを参考にして演じたいと思います。

──演出の福田さんは現在、エンタメ界を牽引するクリエイターのひとりとして映像、舞台と幅広く活躍されていますが、その福田さんの作品に加わることについてどう感じていますか？

まさか、自分がその中に入るとは思いませんでした。それぐらい、僕の普段の活動と違う場所なので、その中に自分がいることがすごく不思議ですけど、これまでの福田作品を楽しく見させていただていましたし、昨年11～12月に福田さんが演出された「プロデューサーズ」を観劇して、舞台って面白いなと再認識させられました。

──今回のカンパニーの印象を聞かせてください。

「なんで僕がおるんやろ？」という感じです（笑）。お話をいただいた時も驚きましたし、出演するという情報が発表された時も改めてそう感じました。プリンシパル（主要人物を演じるキャスト）の皆さんで歌稽古していても、周りを見て「はて？」となることがあります。それぐらい豪華だし、錚々たる皆さんとご一緒できる喜びを感じながら稽古を重ねています。

──今、目の前にロビン卿役の小関裕太さんがいますので、小関さんの印象を聞かせてください（笑）。

小関さんとは今回がはじめましてで、稽古に入る前に何度か取材を一緒に受けさせてもらったんですけど、とても優しいし、たくさんしゃべってくださるので安心しました。お会いするまでは、面識のある方が1人もいなくてかなり不安だったんですけど、小関さんと仲良くなれたことで気が楽になりましたし、頼もしい、心強い先輩です。（三浦の話を目の前で聞いていた小関は、無言でガッツポーズ）

──コメディですし、福田さんの作品というと役者さんから繰り出されるアドリブにも期待してしまいます。そのあたりへの不安はありませんか？

僕の“三重県人魂”をぶつようと思います。

──関西魂ではなく？

そう言うと、関西全体の方に怒られてしまうので（笑）、“三重県人魂”です。

──具体的には、どんな“魂”なのでしょう？

地元に伊勢神宮があるという誇りです。「神宮」と呼んでいいのは、伊勢神宮だけなんですよ。「三重といったら伊勢神宮」という誇りをもって、この作品に臨みたいと思います。

──物語は聖杯を探す旅がメインですが、今、三浦さん自身が探したいものはありますか？

自宅で使うラグです。（小関「おススメの場所があるよ。この間買ったばかり」）あとで、お店教えてください！今、使っているのは、毛足の長いラグなんですけど、間にゴミがつまるのがイヤなので、新しいものを探しに行きたいです。

──新年最初の出演作ですが、無事に完走したあとの三浦宏規さんは、どうなっていると思いますか？

『今日から俺は！！』（日本テレビ）シリーズに出していただけるように…いや、それは違うな（笑）。ひと回り大きくなっていたいですね。これまで挑戦したことのない作品を乗り越えたことで、心の余裕ができそうな気がします。僕の目標は心に余裕とゆとりのある大人になることなので、理想に一歩近づくんじゃないかと思います。

──三浦さんにとって、2020年はどんな年でしたか？

出演予定だった作品の公演もなくなってしまい、自宅に3ヵ月ぐらいこもっていましたからね。皆さんもそうだと思いますけど、たくさん我慢しましたし、だけど、同時にいろいろ蓄えることもできた年でした。

──その蓄えたものとは何ですか？

時間がある時じゃないとできないこととか…。僕は花が好きなので、活け方などを勉強しました。

──そんな三浦さんにとって、“眼福”なものとは？

花です。自宅に花や緑があるだけで癒やされますし、それこそ心に余裕のある大人への第一歩なんじゃないかと。仕事などで行き詰まった時に心が安らぐんですよね。そんな感覚は10代の頃にはなかったものなので、ちょっとは大人になったんだなと思います。

これは誰にも言ってないことなんですけど、実は結構いろいろやるんですよ。花を切って挿したり、アレンジメントしたり。大変な1年だったからこそ、そういう癒やしを求めたんだと思います。

──最後に、ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」の見どころ含めて、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

新年一発目に楽しい作品に参加させていただきます。何の前情報がない状態で見ても笑える作品だと思いますし、「ミュージカルを観たことがない」「モンティ・パイソンって何？」「スパマロットって何？」っていう方でも楽しめる作品になるのではないでしょうか。

馬鹿馬鹿しくてくだらないとも思えるかもしれませんが、福田さんをはじめとする素晴らしい制作陣や錚々たるキャストの皆さんが真剣に取り組むことで生まれる面白さがつまっているので、ぜひとも劇場で感じとっていただきたいです。僕自身も楽しみながら、この作品にぶつかっていきますので、ぜひともご期待ください。

撮影：YURIE PEPE

最新情報は、ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」featuring SPAM®の公式サイトまで。