12月18日(金)、映画「約束のネバーランド」が公開初日を迎え、浜辺美波、城桧吏、板垣李光人、渡辺直美、北川景子、平川雄一朗監督が舞台挨拶を行った。

本作は今年6月まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載され、TVアニメも大きな話題となったファンタジー漫画を原作に実写化。

“孤児院で幸せに育てられていた子供たちは、実は食用児として鬼に献上されるために飼育されていた”という、衝撃的な導入で始まり、天真爛漫で誰よりもまっすぐな性格の主人公・エマを浜辺が、現実主義者でクールな少年レイを城が、理性的でリーダー格のノーマンを板垣が演じた。

また、そんな子供たちの監視役である“ママ”のイザベラを北川が、イザベラからの要請により本部から派遣された補佐役のクローネを渡辺が務めた。

西洋の雰囲気が漂う漫画の世界観をリアルに再現した本作の撮影場所が、日本の長野や福島で行われていたことを、監督が明かすと、浜辺は「映画を見ていると国内とは思えない」とコメント。

だが、「そう思うと、長野の奥の山に登って良かったな、って。ホントに遠かったし、空気は薄いし」と、撮影をする場所としては過酷だったと苦笑いする。北川も「直美ちゃんと私は着いたころにはへとへとだったよね」と言い、渡辺も「(撮影場所に着くまでに)汗をかきすぎて何回メイク直しをしたことか」と、苦労を語った。

撮影が行われていたのは2018年の8月。今から1年半ほど前だったこともあり、現在14歳の城の成長ぶりに浜辺は「めちゃくちゃ身長が伸びて、声変わりもしたし、とにかくカッコよくなりましたね」と目を細める。城は「撮影のときから(身長が)10㎝以上伸びてる」と報告すると「もうチビ“レイ”とは呼ばせない」と宣言していた。

そんな城は、撮影中は年上の浜辺、板垣に支えてもらうことも多く、今でも「お姉ちゃん、お兄ちゃんっていう存在(笑)」と人懐っこさを垣間見せる。すると、板垣は「かわいいから構いたくなるんですよね。でも、さすがに14歳になって、触られたりするのも嫌だろうなって思って、自重しています(笑)」と城の成長に合わせて接していると話した。

また出演者たちは「約束のネバーランド」のタイトルにかけて“来年の約束”を発表。浜辺が「ふっ軽」と書いたフリップを見せると、北川は「ジェネギャ(ジェネレーションギャップ)かな…」とポツリ。渡辺も「わからないですね…」と、言葉の意味が理解できず表情を曇らせる。

そこで板垣が「フットワーク軽く」と説明すると、北川は年下の3人に対して「壁があったね」としみじみ。浜辺は慌てて「この言葉が悪いです!あまり浸透していないので」と必死にフォローしていた。

浜辺は「ふっ軽」とした理由について、「普段私、なまりのように足が重いんですよね。家に帰りたい、そして家から出たくない、という思いがあって。休みだと思ってしまったら、その日に誘われても忙しいふりをしちゃうんですよ」とかなりのインドア派であることを告白。それだけに現在の状況が改善して、外出が気軽にできるようになったときには、いろんなところに出かけていけるようにしたい、と希望を語った。

最後に浜辺は、本作の実写化に対して、自分が原作のファンだったこともあり、これまで出演してきた実写化作品以上に、「できるのかな?」という不安があったことを告白。

そんな中、役を演じながら「諦めなければ、壁は乗り越えられて、何でもできるんだ、って、私たち自身にも思わせてくれた映画でした」と、作品から勇気をもらっていたと話す。そして、目の前にいる観客たちを見つめると「悩んでいる方、今の状況を打破したいと思っている方にも見ていただけたら、ちょっとだけ勇気をもらえるような、そんな映画になっているんじゃないかと思います」と語りかけていた。

©白井カイウ・出水ぽすか/集英社 ©2020 映画「約束のネバーランド」製作委員会

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