12月11日(金)、宝塚歌劇団によるミュージカル「ロミオとジュリエット」制作発表会が都内で開催され、星組トップコンビの礼真琴と舞空瞳、演出家の小池修一郎が意気込みを語った。

ウィリアム・シェイクスピア原作の「ロミオとジュリエット」は、宝塚歌劇団では2010年の初上演以降、美しい楽曲と儚いラブストーリーが好評を博している。そしてこのたび、星組による8年ぶり5度目の再演が決定。

2013年の新人公演でロミオ役を演じ、鮮烈な印象を残した礼が星組トップスターとして再びロミオ役に。ジュリエット役の舞空は、シェイクスピア作品には初出演となる。

発表会冒頭では、礼と舞空による、劇中歌の「いつか」、「僕は怖い」、そして名曲「エメ(Aimer)」がお披露目された。

若手時代から実力派で注目を集めてきた礼は、迫力ある伸びやかな声を響かせ、同じく実力派と称される舞空も美しい歌声を重ね、会場は一瞬にして「ロミオとジュリエット」の世界観に。

ダンスと歌唱力に定評のある2人のパフォーマンスは圧巻で、上演へ向けてさらに期待が高まるステージを見せていた。

続く登壇者の挨拶で、礼は「またこの役に挑戦する機会をいただけましたことを、本当に幸せに思っております」と、再び担うロミオ役への想いを。

2013年の新人公演の際は、「一度きりの本番に向けて、もうとにかく若さと勢い、元気とパワーで乗りきった。今思い返すと、とても幼くて、声も今と比べると高くて、すごく少年の印象があった」と懐かしそうに回顧。

今回は「もう一度原点に返って、一からこの究極の愛の物語を学びながら、愛にあふれた、そして1人の女性を守る強い男性になれるように、ロミオの役を務めてまいりたいです」と、力強く語った。

舞空は、ジュリエットという役について「本当にピュアで真っ直ぐ。愛する人と一緒に生きることが幸せだと思って、人生の幕を終えた」と話し、「何度も客席から見て憧れていた、この作品にさせていただけるという感謝の気持ちを持って、 しっかりと愛を皆さまにお届けできるように、小池先生の指導の元、先輩についてまいりたいと思います」と笑顔で、憧れの舞台への意気込みを明かした。

劇中歌で特に思い入れのあるナンバーを聞かれると、礼は「『エメ』です。お客さまにとっても、幸せになれる曲だと思うので、幸せをお届けできるように歌わせていただきたいと思います」とコメント。

会見冒頭で披露した「いつか」、「僕は怖い」については、「新人公演では前半部分がカットになっていて途中からでした。今回初めて歌わせていただいたので、前半部分を特に大切に歌っていきたいと思います」と、初挑戦の部分もあると明かした。

舞空は「どの曲も本当に大好きなのですが、まだまだ未熟な私には歌ってみると大変難しく、本当に挑戦だと思っております」と苦戦している様子をのぞかせながらも、「やはり(一番好きなのは)『エメ』です。愛を、皆さまにお届けできるように歌わせていただきたいです」と、にこやかに語った。

最新情報は、ミュージカル「ロミオとジュリエット」公式サイトまで。