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「夜に駆ける」の大ヒットで知られる、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIの原作「たぶん」を映像化した、同名のショートストーリー公開記念舞台あいさつが11月14日（土）に都内で開催された。

3組の男女の“最も切ない別れ”と“新しい一歩”を描いた作品に出演したのは木原瑠生、小野莉奈、寄川歌太、吉田美月喜、めがね、糸川耀士郎の6人。

さらにこの日は、主題歌を担当したYOASOBIのコンポーザー・Ayaseとボーカルのikuraも登場。16館の劇場とオンラインでつないで、作品をPRした。

完成した作品を観た感想を聞かれると、Ayaseは「原作小説の『たぶん』と歌の『たぶん』、そして、映画の『たぶん』、ひとつの“たぶん”からいろんな形になりましたが、YOASOBIとしては初の実写映画化ということで、自分たちの楽曲が流れてきた瞬間、ぐっときました。最初はどうなるのかまったく想像できませんでしたが、こんな素晴らしい表現方法があるんだと思って感動しました」と感慨深げにコメント。

ikuraは「映画の原案となっている小説は『ササノとカノン』というカップルの別れが描かれているのですが、そこから映像化にあたって3つのストーリーになっています。最初はどんなストーリーになるんだろうと思っていたのですが、３つのストーリーになったからこそ、それぞれが描く別れが、ありふれた生活の中の“たぶん”っていう言葉を引き立たせてくれたんじゃないかな」と語った。

また、ikuraは撮影現場を訪問したといい、「初めて映画の現場に行ったので空気感がすごかった。個人的には、カノンを演じた小野莉奈ちゃんと中学からの親友で幼なじみなので、お友達として見ていた姿からお仕事の顔になっている彼女を見て、すごくウルウルしていました」と、親友の女優としての姿に感動したことを明かした。

これに対し小野は、「正直、来ないでほしいと思っていたんですよ。スケジュールに『ikuraさんが来ます』と書いてあって、『嘘でしょ？』って」と苦笑し、「その日は朝からずっと緊張していて、感覚的には授業参観みたいな感じ。でも、本番に入ったら気持ちを切り替えようと思って臨んだので、緊張すると同時によく知ってる人が見守ってくれてるという安心感もあって、貴重な体験でした」と振り返った。

この日は、作品のタイトルにちなみ、「私（僕）はたぶん〇〇だ」の〇〇にあてはまる言葉を入れるトークコーナーも。

小野が「私はたぶん慎重派です。優柔不断なので、食事のメニュー選びにも時間がかかっちゃって…」と告げると、すかさずikuraが「ごはん屋さんへ行くと10分ぐらい悩んでるんです。私はお腹がすいてるのに、（小野が）メニューを決められないから『早くして』って言います」と暴露。

Ayaseは「僕はたぶんひとりじゃ生きていけません」と言い、「大きな意味ではなく（笑）、今は一人暮らしなんですけど、7月まで妹と暮らしていたので、トイレットペーパーや洗剤がきれると身動きがとれない。まともな人間生活がひとりじゃできないことを実感しました」と照れくさそうに明かした。

最後に小野は「実は今日、私の母とikuraちゃんのお母さんが一緒にこのライブビューイングを観てくれているんです」と報告すると、ikuraが「それを言うんかい！」とツッコんだ。

続けて、小野は「言おうか迷ったんですけど、やっぱり言いたいなと思って。バイバイ」と映像で見守っているふたりの母親に向かってキュートに手を振り、「ほかの皆さんも気を付けて帰ってください」と笑顔で呼びかけた。

「たぶん」絶賛上映中

配給：イオンエンターテイメント

©ソニー・ミュージックエンタテイメント