7月17日(土)、2021年劇団☆新感線41周年興行 秋公演 いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩(きつねせいめいきゅうびがり)」の製作発表が開催(劇団☆新感線の公式YouTubeチャンネルでも配信)。
中村倫也、吉岡里帆、向井理、本作を書き下ろした中島かずき、演出のいのうえひでのりが登壇した。
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本作は、「狐の子」を名乗る陰陽師・安倍晴明と、陰陽師に化けた九尾の狐との手練手管の頭脳戦を描く。主人公となる晴明を中村、晴明とともに九尾の狐と戦う狐霊のタオを吉岡、九尾の狐に身体を乗っ取られてしまう陰陽師・賀茂利風を向井が演じる。
吉岡は、「某CMで狐の役を何年かやらせていただいていて。実は、狐歴が長いんですよね(笑)」と言い、今回の配役はうれしかったそう。続けて「新感線の舞台が初めてなのは、今回私だけらしく。足手まといにならないように、皆さんにしがみついていこうと思っています」と、意気込みを語った。
“狐歴”に関しては、衣装の話題でも登場。吉岡は、衣装を身にまとったキャラクタービジュアルを見ながら、「しっぽは(本番の衣装では)どうなるんだろうと思っていて。狐歴の長い私からすると、しっぽは大事だと思うんです」と真剣な表情を見せる。特に「どれだけモフモフしているか…」ということが大事だそうで、楽しみにしているという。
また、記者から「狐を演じるうえで大事にしていることは?」と聞かれた吉岡。すると、少し考えながら「人間じゃないんだよ♡…っていうアピール(笑)」と明かし、この何とも言えないポイントに中村も向井も思わず笑ってしまっていた。
最新情報は、いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩」公式サイトまで。
<あらすじ>
ときは平安時代の中頃。貴族たちが雅な宮廷生活を送る京の都。
そこで宮廷陰陽師として仕える安倍晴明(中村倫也)。
人並み外れた陰陽道の才能ゆえに「人と狐の間に生まれた」と噂され、“狐晴明”と呼ばれている。
ある夜、九つの尾を持つ凶星が流れるのを見た彼は急いで参内する。
それは唐の滅亡以降、大陸を戦乱に陥れた九尾の妖狐が日の本に渡ってきた印であった。
しかし、宮廷からうとましく思われている彼は退けられ、九尾の妖狐退治は、大陸で学問を修めて戻った陰陽師宗家の跡取り、賀茂利風(向井理)に命じられる。
だが、すでに九尾の妖狐は利風を倒し、その身体を乗っ取り内裏に侵入していた。
それを見抜いた晴明は、九尾の妖狐を倒さんと動き出す。
しかし妖狐も利風の記憶や術を利用して、晴明の息の根を止めようとする。
晴明には大陸から妖狐を追ってきた狐霊のタオ(吉岡里帆)たちが加勢。
だが、タオとの因縁を逆手に取った妖狐の策略に翻弄されてしまう。
混沌とする戦いは逆転、また逆転の連続に…!
狩られるのは妖狐か、それとも晴明か。
術と頭脳、そして陰陽師の誇りを懸けた死闘が今、幕を開ける――!