毎回さまざまなジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくフジテレビのトーク番組『ボクらの時代』。
7月25日(日)は、中村雅俊、田山涼成、小日向文世が登場し、長く俳優を続けてきた3人だからこそのトークを展開した。
田山涼成・役者としてチャンスをつかむには「文句は言わないほうがいい」
40年以上の付き合いがある3人だが、こうして揃ってトーク番組に出演するのは「初めて」(小日向)。
小日向と田山は、中村が華々しくデビューした当時の「文学座」を同時期に受験していたことが判明。狭き門を突破し、中村の2期後輩となった田山と、「簡単に落ちた!」と言うも、縁あって中村の付き人をしていた小日向は、役者として下積みの苦楽をともにしてきた仲だ。
小日向:一緒にね、ずっと一緒に、劇団時代、一緒に頑張ってきて。何かの瞬間にうまい具合に回っていく人と、なかなかそうじゃない、芽がなかなか出ないっていうのは、それは何なんだろうね。田山さん、そう思わない?
田山:いや思いますけど、あの、ひとつ言えるのは、現場なりなんなりで、ぶつぶつ文句言う、稽古の間でもぶつぶつぶつぶつ文句を言ってる人は、すべて消えました。
小日向:ああー。
田山:恵まれない役でも、口には出さないでも希望を持って、ここで(頑張るんだ)っていう人たちは、今まだ現役でやってる人もいますけど、自分のやってることにぐちぐち言ってる人は、本当に消えていきましたね。だから、文句は言わないのがいいですよね。
田山の話にうなずきながら「ずっと底辺で、脇で息長くやってきた」と言う小日向は、「中村さんみたく1回、ガーンと上り詰めたときに、僕らからすると、そこを維持するのって結構大変だろうなと思う」と問いかけた。
中村:俺、デビューが主役で、デビュー曲がオリコン1位なのよ。
小日向:それすごい。
中村:ということは、一発屋になる可能性もあるっていうことなのよ。だって、しばらくしたら「あ、やっぱりな」っていう話になっちゃうから。そのプレッシャーは、あったよね。逆に俺、1発目で1等賞もらったんで、覚悟ができちゃって。
田山:ああ。
中村:うん。逆にもう「いずれ、1等賞はもらえないんだ」っていうのがあったので。
小日向:25ぐらいのとき、そう思ってた?
中村:もう、そうなの。それで、だったらどうするかっていうと、今やるべきことを「これで良かったんだな」っていうことの繰り返しをしようっていうだけだったんですよ。だから俺、あえてあのころ、ドラマは掛け持ちしないと、全部、決めてやってたから。
小日向:(田山に向かって)掛け持ちしないって!
田山:僕らは、掛け持ちが自慢の2人だったよ。
小日向:あはははは。
小日向と出会ったころも、台本を「6冊くらい持っていた」と言う田山に、中村は「話せば話すほど対極にいるね」と笑った。
役者としての自分、多忙な日々を支えてくれた妻への感謝
田山、小日向が役者として「食えなかった」時代に支えてくれた妻の話題でも「文句も言わずに働いてくれた」(田山)、「仕事ないからずっと(自分は)家にいた」(小日向)と盛り上がるが…。
田山:中村さんは(そんな経験)ないよね?それはもうまったく。
小日向:ないでしょ。洗濯物干したことある?
中村:いやいや、そりゃあるよ。それはあるんだけど。あのー、だから2人の話に「そうそう」っていけない部分もあるんで(笑)。
田山&小日向:あっはっは!
中村:でも、そう言いながらも、見えてる部分は全然違うんだけど、深層部っていうか、中の部分では、例えば、同じだなって思うところもあるよ。例えば、妻に対する思いだとか。
田山:それは若いころの奥さまと、今、この年になって、雅俊さんが奥さまに対する気持ちとか、何か変わったことってあるんですか?
中村:なんか知らないけど、歳取ってから、やたらと感謝みたいな気持ちがすごい出てきて。
娘が出産した際に「出産ってこんなに大変なんだ!」と目の当たりにした中村は「若いときってもう、仕事ばっかりしていて、そういう(場面に)立ち会わなかった」と振り返る。
妻からも「そう、あなたはいなかった」と言われてしまい「そういう話聞くと、心の底から『本当に申し訳なかったな』って思う」と歳を重ねた現在の心境の変化を明かし、田山、小日向も妻に「感謝している」と続けた。
「若い人がどんどん出てきて、俺たちの居場所がなくなってきた」(小日向)
さらに、年齢を重ね、役者として思うことについても言及。
小日向:当たり前なんだけど、もう若い人がどんどん出てるじゃない。
田山:そう。出てる。
小日向:それでさ「あれ?いつの間にか、もう俺たちそんなに居場所がなくなってきたぞ」って思わない?
田山:思う、思う!
小日向:思うよね。
田山:思う。
中村:それ、ちょっと言いたいことあんだけど。俺、主役やってきたの多いじゃない。だから、すごい、自分の中では「主役やってきたぞ」とか「お前ら、ついて来い!」みたいな意識みたいなのがあるんだよ。で、ずっとやってきたつもりなのに、パッと振り向いたら、この(後ろにいたはずの)集団が別の方向に行ってたっていう。
田山:行っちゃった(笑)!
小日向:ああー!
中村:っていう、そのイメージ。つまり、この芸能界ってそうやって、椅子取りゲームじゃないんだけど、なんかそういう部分ってあるから。気がつくと、すごい孤高というか。
デビューからトップを走ってきた中村の見解に、小日向は「それは、特に主役をやった人は感じるだろうね」と応え「順繰り順繰りなんだろうけど、そのうち『あれ?今年、仕事ほとんどしてないな』っていうふうになるのかな」と、役者としてのこれからに思いを馳せた。
現場ではダメなジジイでいた方がいい!?
そんな中、中村は「平均的に言うと、80歳まで頑張れたらいいよね。どう?」と2人に投げかけた。
田山:僕ね、舞台はもうちょっとやりたいと思ってる。舞台だけは。
小日向:だけど、セリフ大変でしょう?
田山:いや大変ですよ。舞台はね。
最近は、出演者全員が集まる、舞台の最終リハーサルで「突如プツッと単語が消えて、落ち込んだ」という田山。
中村:ああ、なんかすごいわかる。もう大御所だから、みんな後輩たちが「先輩」って。いわゆる「すごいですよね」っていうことを言われるじゃない。それ、言われれば言われるほど、プレッシャーになるよね。
田山:そうそう。
小日向:だから、ダメなジジイでいたほうがいいね、現場で。
田山:(笑)。
小日向:「もう~!」っていう。「ほら、どうせ、また忘れてる!」ぐらいの(笑)。見事にやってるジジイじゃないほうがいいね。
そう笑う小日向は、70歳を目前に「あれ?俺、あとそんなに長生きできないんだな」と気づき、「役者とは違う時間の過ごし方を、どこかで望んでる自分もあるんだけど。そういうことを考える歳になったのかな」と吐露した。
還暦と古希は「ものすごく違う。自分の生き方をつくづく感じる」(中村)
今年70歳になった中村は「還暦とものすごく違う」と実感を込めて語った。
中村:つまりね、本当、今、小日向が言ったみたいに、もう引き算になっちゃったのよ。
小日向:そうだね。
中村:「じゃあ、どういう生き方しようか?」っていう。自分なりに、寝床に行ったときに、「今日1日、いい1日だったな」って言えて、ゆっくりと寝るっていう。その何でもないような、日常よくあるようなことなんだけど、でもそういうことが、この歳になってくると、これがとっても大事で。本当に自分の生き方っていうのをつくづく感じた、この70歳っていうね。
中村は「人生というのは出会いだとか、そういうもので本当にどんどん変わっていく。だから、こうやってここにいるっていうことは、やっぱりそれぞれの出会いがあったけど、いくつも、何千、何万とあったけど、すべてを肯定して感謝すべき」と続け、田山、小日向もうなずいていた。
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