フジテレビでは10月17日(土)より「フジテレビ平成木10ドラマ 大ポスター展」を、本社5階にある「フジテレビギャラリー」にて開催する。
同展は、平成時代に放送された木曜夜10時放送(木10)ドラマのポスタービジュアルを展示したもので、1989年1~3月に放送された渡辺謙主演『あなたが欲しい』から、2019年4月~6月放送の二階堂ふみ&亀梨和也主演『ストロベリーナイト・サーガ』まで全119作品が一堂にズラリ。
平均視聴率ベスト5の作品には制作者が当時の思い出や収録秘話を明かしたコメントを寄せているほか、今月15日(木)にスタートした深田恭子主演『ルパンの娘』の豪華出演者による直筆メッセージも展示されている。
フジテレビュー‼では、オープン前日の10月16日(金)に行われたメディア向け内覧会を取材。ドラマ対談<信子と庸平>でおなじみの、アラフィフ編集・信子が、各作品にまつわる、超個人的な思い出とともにリポートする。
ギャラリー内に足を踏み入れると、まずは、多くの名作を世に送り出してきた大多亮氏(現・常務取締役)のあいさつパネルがお出迎え。大多氏といえば、フジテレビドラマ黄金期を支えた立役者のひとり。同展の開催には並々ならぬ思いもあるだろう。
続いては、「平均視聴率ベスト5」作品のパネルが展示。当時のポスターとともに、作品概要や制作者の思い出話が明記されている。
気になるベスト5は……
【木10ドラマ 平均視聴率ベスト5】
※ビデオリサーチ調べ・世帯・関東地区
第5位『29歳のクリスマス』(1994年10月20日~12月22日)平均視聴率22.2%
当時、“崖っぷち”と言われていた30歳という年齢を目前にした主人公・典子(山口智子)と彩(松下由樹)の恋と友情を描いたヒット作。マライア・キャリーの主題歌「恋人たちのクリスマス」も同時に大ヒットした。ガンバレルーヤのよしこが披露する「円形脱毛症を発見した時の典子のモノマネ」を見たことがあるという若い世代も多いのではないだろうか。
第4位『Dr.コトー診療所2006』(2006年10月12日~12月21日)平均視聴率22.3%
人気コミックを吉岡秀隆主演でドラマ化。中島みゆきの主題歌「銀の龍の背に乗って」をバックに、コトー先生こと五島健助がのどかな島の景色の中、自転車で走っていく美しい映像が印象的な作品。個人的には「あきおじの草鞋」と「昌代さんのお弁当」、このワードだけで泣けます。
第3位『白い巨塔』(2003年10月9日~2004年3月18日)平均視聴率23.9%
2人の医師の対照的な生き方を描いた、山崎豊子氏の名作を唐沢寿明&江口洋介でドラマ化した医療ドラマの金字塔的作品。主題歌「アメイジング・グレイス」の荘厳な雰囲気もあいまって、死を前にした財前(唐沢)の鬼気迫る佇まいが大きな話題となった。
第2位『愛という名のもとに』(1992年1月9日~3月26日)平均視聴率24.7%
固い友情で結ばれた大学のボート部員が社会人となり、夢と現実のはざまで葛藤しながら、改めて友情の大切さに気付く…という物語。鈴木保奈美扮する主人公が、劇中で暗唱する「友よ、その答えは風に吹かれている」という詩を記憶している人も多いだろう。そして、チョロ(中野英雄)の最期…。涙なしでは語れない衝撃的なシーンだった。
第1位『眠れる森』(1998年10月8日~12月14日)平均視聴率25.2%
急逝した名脚本家・野沢尚氏によるもので、木村拓哉&中山美穂というスター同士の共演。「真犯人は誰なのか?」「主人公は死ぬの?」と職場や学校で話題にした人も多いと思うが、すべてはタイトルバックに隠されていた…という大人のミステリー作品だった。
その他、木10ドラマを支えたW浅野こと浅野温子&浅野ゆう子主演作や、吉田栄作の「ウォーッ!」という叫び声が話題となった『もう誰も愛さない』(1991年)、タイトルを目にしただけで主題歌が聴こえてくるような鈴木保奈美主演『恋人よ』(1995年)、中井貴一&田中美佐子主演『Age,35 恋しくて』(1996年)、長瀬智也主演『白線流し』(1996年)など懐かしい作品のポスターも。
そんなポスター群をひとしきり見学した後には、フォトスポットがお目見え。「木10」の大きなロゴとともに、ぜひ記念写真を撮ってほしい。
ちなみに、その写真をSNSに投稿すると、オリジナルQUOカードが当たるキャンペーンも実施。自慢の1枚を撮って記念品をゲットしよう!
その先にはグッズ売り場があるのだが、真剣に商品を見ている男性が1人…。よ~く見てみると、前出の大多亮氏ではないか!写真撮影を依頼すると「いいですよ!」と快諾。
さらに、大多氏は場内を歩きながら、「『Dr.コトー~』の撮影で訪れた与那国島での思い出や、あの作品は某局と争って放送権を勝ちとった」など、当時の思い出話も明かしてくれた。
コロナ禍でなかなか外出できないという人も、この秋、かつての名作ドラマのポスターに触れ、当時の思い出にひたってみるのはいかがだろうか。
そこには放送当時気づかなかったことや、忘れかけていた出来事と出合える素敵なサプライズが待っているかもしれない。
<平成木10ドラマ大ポスター展>
■開催場所:フジテレビ本社屋内「フジテレビギャラリー」
■開催日:2020年10月17日(土)~2021年3月末終了予定
■営業時間:11時00分~17時00分「フジテレビギャラリー」(最終入場は16時30分)*月曜日休館(月曜日が祝日の場合は翌日が休館)
■入場料金:無料