【眼福♡男子】Vol.33坂東龍汰<素顔編>「意志を持ってやりたいことに向かっている女性が好き」
映画「スパイの妻」10月16日(金)全国公開
「ヴェネチア国際映画祭」で銀獅子賞(監督賞)を獲得した10月16日より公開中の映画「スパイの妻」。
坂東龍汰は、主人公の蒼井優と高橋一生が演じた夫婦の関係に大きな影響を与える青年・竹下文雄を好演し、その存在感を放っている。
フジテレビュー!!では、坂東のインタビューを前後編に分けて公開。前編では映画の現場で感じたことなどを話してもらったが、後編では現在・23歳、俳優業をスタートさせてまだ3年目という彼の素顔に迫った。
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ハリウッドのオーディションを受けてみたい
――坂東さんはアメリカ・ニューヨーク生まれの北海道育ちだそうですね。本作では英語を話す場面もありましたが、英語はネイティブなんですか?
違います。ただニュージーランドに留学をしていたので、街で外国の方に道を聞かれたら答えられるとか、海外の友人も多いので、そこでの会話ぐらいはできるんですけど、英語でお芝居ができるか、と言われたら、それは無理です(笑)。
なので今回の英語のセリフは緊張しました。もちろん意味がわかって話しているんですけど、なんだか自分の言葉じゃないような気がして。まあ文雄の英語力は、知識はあるけどネイティブの発音ではない、ということで、逆にあまり上手く話さないでほしい、とも言われていたので、敢えてジャパニーズイングリッシュでやりましたけど(笑)。
でも、海外の作品にも興味があるので、英語は仕事でも使えるくらい話せるように頑張ろうとしています。
――海外の作品に興味があるんですね。
ハリウッドのオーディションとかを受けてみたいです。今後あったらチャレンジしたい領域ではあります。
――もし坂東さんが文雄のように、不正の真実のようなものを知ってしまったらどうしますか?
内容によりますよね。例えば殺人事件を目撃した、とかならもちろん証言します。
――証言をすることで、自分自身に失うものがあっても?
うーん。でも僕はそれでも証言すると思います。わりと正義感は強いんです。筋を通さなきゃ、みたいな感覚はあります。友人関係においてもそこは大事にしています。傷ついている人がいたら助けたい、とか、落ち込んでいる人がいたら励ましたい、とか、その程度のことではありますけど、人とのやり取りは大切にしたい、と思っています。
――では、聡子のような女性はどう思いますか?愛する人のためなら周りを陥れたり、罪を犯したりすることも厭わない、という。
うわっ、難しい~(笑)。でも人間の本質ってああいうものなんじゃないか、とも思うんですよね。本当に大切な人のためなら、そういう部分が露わになっていくのかな、って。客観的に見ると、聡子の行動は狂気じみているとは思いますけど、あんな場面に直面したら、そうなってしまうのではないか、と。
でもあそこまで愛を貫けるのはやっぱりすごいことだと思います。何があってもこの人を愛し続けるという覚悟が強いですよね。そういう女性はカッコイイなと思いますし、僕が素敵だな、と思う女性も、そういう女性が多いかも。
意志を持ってやりたいことに向かっているとか、そのやりたいことが、なんで好きなのか、言葉できちんと伝えられる女性はすごく好きです。クリエイティブで、何事にも前のめりな女性は素敵だと思います。
人とコミュニケーションをしっかり取る、というポリシーは変わらない
――仕事をする上でポリシーとしていることはありますか?先ほど言っていた必ずコミュニケーションを取るようにするというのもそのひとつかとは思うのですが。
確かにそれはそうですね。人に対して壁を作らない、というのはポリシーとしてあります。みんなで一つの作品を作っていく上で、仲間とコミュニケーションを取ることは、良い作品を作るために必要な作業だと思っているので。もともと人見知りをしない方ではありますけど、そのスタンスはずっと変えずに、僕が大切にしている部分ではあります。
――役柄によって、周りとは敢えて距離を取る、という役者の方もいますが、そういう方に対してはどのように対応しますか?
そういう方がいれば、それは受け入れます。僕のやり方があれば、その方のやり方もあると思うので干渉はしません。相手を受け入れるのもコミュニケーションの一つかと。現場に合わせて僕もスタンスを変えますから。
今回の「スパイの妻」のように、自分が一番年下で、皆さんに助けていただきながら成長できる現場もあれば、例えば映画「#ハンド全力」のように、周りが年下ばかりで、僕がみんなを引っ張っていかなきゃ、という現場もあるし。その現場ごとに自分出し方は変わりますけど、人とコミュニケーションをしっかり取る、というポリシーは変わらないですね。
――そこはプライベートでも一緒ですか?
もちろんです。僕にとって友達はとても大切な存在なので。友達といる時間は、今の僕にとってかけがえのないものです。
――友達とはどんなことをして過ごすことが多いですか?
一緒にご飯を食べたり、お酒を飲みながら話をしたり。あとはバスケをやったりとか。公園に集まってみんなでバスケをして、そのあとにご飯に行って、お風呂に行って。川に泳ぎに行ったり、海に星を見に行ったり、バーでお酒を飲んだり、友達の家でタコパしたり(笑)。もう普通な感じですよ。
――それは学生時代の友達ですか?
いえ、仕事関係の方が多いです。僕をこの業界に導いてくれた村上虹郎くんとか、映画「弱虫ペダル」で一緒だった栁俊太郎くんとか。最近は栁くん世代の先輩方によくご飯に誘ってもらっています。
――少し上の先輩方からはプライベートでも学べることが多そうですね。
そうなんです。たくさんあるんですよ。直接話さなくても、先輩方同士の会話を聞いていると、自分の知らないことがたくさんあったりして。役者としてどんな風にやってきた、とか、ロジカル的な考え方とか、皆さんの経験から話してくださっていて。これから経験していく僕としては、ヒントや手助けになることがたくさんあると思います。
まだわからないことが多い僕を同じ土俵に乗せて話をしてくれる、温かくて優しい先輩が多いので、いろんなお話ができて楽しいですね。直接的に演技について教えてくださるとかはないんですけど、もうその人が話しているときの表情や、仕草、場の回し方、話の振り方とか、そういうのを見ているだけでも盗めるものはたくさんあります。
これからも新しいものにどんどん挑戦してみたい
――坂東さんが今“眼福”しているものを教えてください。
いっぱいあるなぁ。猫、自転車、あとは料理。料理は普段からよくやっているんですけど、この間、栁くんとか、役者の友達に振舞ったパエリアがめちゃめちゃ美味しくて。見栄えも良かったので、その写真をたまに見ながらニヤニヤしています(笑)。
料理は好きで、実家にはピザ窯があったり、薪ストーブだったので、その上で料理をしたりしていました。パエリアは父親がよく作ってくれていて、おふくろの味ではないですけど、家の味なんです。今回作るときも父親に電話をして、レシピを教えてもらって作りました。そんな本格的なものではないんですけど、みんな美味しいといってくれたので、またいろんな人に作ってあげたいな、と思っています。
――得意料理は何ですか?
ピザです。ピザは作るのも、食べるのも好き。カニの次にピザが好きなので、カニピザは最高です。あとは餃子もよく作ります。餃子はマジでプロですよ(笑)。
――ピザは生地から作るのですか?
はい。薄力粉と強力粉を半々で混ぜて、ドライイーストを入れて、生地を寝かせて。そこに野菜とか、自分が食べたいものを乗せて、フライパンで焼きます。今の家にはオーブンがないのでフライパンでやっているんですけど、アルミホイルで蓋をして、チーズがちゃんと溶けるように温度調節もして。
――ピザとかパエリアとかパーティにちょうどいい料理が多いですね。
人に振舞うのが好きなんです。だから自分だけってなると、簡単なものになりがちです。でも普段から自炊をしていて、コンビニ弁当とかはほとんど食べないですね。
――最後に今後の目標を教えてください。
刀を振ったことがないので、殺陣を使う役をやってみたいです。あと、モンゴルで馬に乗ってから馬が好きになって。動物全般好きなんですけど、特に馬が好きなので、馬に乗りながら剣を振り回す役があったらやりたい。それ以外だと、ボクサーとか、ストイックな役もやってみたいです。
――「弱虫ペダル」での自転車も大変そうでしたけど、それ以上にストイックなものを?
自転車は単純に楽しかったです。それでロードバイクが好きになって、今では毎日乗っていますし。何か特殊な技術が必要な役をすごくやってみたい。時代もので、今の僕らでは感じられないことができる役とか、普段の自分だったらやらない、練習をしないとできない役とかが楽しいんですよね。それができるのって役者の特権だとも思うし。
それこそ、ドラマ『時をかけるバンド』(FODにて配信中/10月19日(月)スタート 毎週月曜日24時25分~放送)では歌とギターにも挑戦できて。映画「EVEN~君に贈る歌~」のときにエレキギターはやりましたけど、今回はアコースティックギターで、弾きながら歌も歌うので結構練習しました。僕が現場で実際に弾いた音をそのままドラマ本編で使うと言われていたので。でもその練習も楽しかったです。
昔からいろんなものに興味があって、いろんなことをやってきましたけど、これからも新しいものにどんどん挑戦してみたいなって思っています。
撮影:小嶋文子
<「スパイの妻」 ストーリー>
1940年。少しずつ、戦争の足音が日本に近づいてきた頃。
聡子(蒼井優)は貿易会社を営む福原優作(高橋一生)とともに、神戸で瀟洒な洋館で暮らしていた。身の回りの世話をする駒子(恒松祐里)と執事の金村(みのすけ)、愛する夫とともに生きる何不自由ない満ち足りた生活。
そんなある日、優作が物資を求めて満州へ渡航する。満州では野崎医師(笹野高史)から依頼された薬品も入手する予定で、そのために赴いた先で偶然、優作と福原物産で働く優作の甥・竹下文雄(坂東龍汰)は、衝撃的な国家機密を目にしてしまう。2人は現地で得た証拠と共にその事実を世界に知らしめる準備を秘密裏に進める。
一方で、何も知らない聡子は、幼馴染でもある神戸憲兵分隊本部の分隊長・津森泰治(東出昌大)に呼び出され、「優作さんが満州から連れ帰ってきた草壁弘子(玄理)という女性が先日亡くなりました。ご存知ですか?」と問われる。
今まで通りの穏やかで幸福な生活が崩れていく不安。存在すら知らない女をめぐって渦巻く嫉妬。優作が隠していることとは?
聡子はある決意を胸に、行動に出る。
2020年10月16日より全国ロードショー
最新情報は、映画「スパイの妻」公式サイトまで。
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