【眼福♡男子】木村達成 ミュージカル界で躍進中「自分の“刃”は常に研ぎ続けていたい」
ミュージカル「ジャック・ザ・リッパ-」9月9日(木)~29日(水)/日生劇場
“目の保養”となるようなイケメンを紹介する「眼福♡男子」Vol.70は、木村達成(きむら・たつなり)が登場。
2012年にミュージカル「テニスの王子様」2ndシーズンの海堂薫役でデビューした彼は、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」やハイパープロジェクション演劇「ハイキュー‼」などの2.5次元作品で活躍した後、2018年にはミュージカル「ラ・カージュ・オ・フォール~籠の中の道化たち~」でグランドミュージカルに初出演。
その後は、「エリザベート」、「プロデューサーズ」など話題作にも次々と進出し、そして、この秋に上演されるミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」では、闇に落ちていく純真な外科医・ダニエルに扮する。
先に公開した<仕事編>では「ジャック・ザ・リッパー」へ挑む心境を尋ねたが、この<素顔編>では彼のプライベートに迫る。
勤めている自分が想像できなくて、この世界へ飛び込みました
――ミュージカルをはじめ、映像でも放送中の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)など、話題作への出演が続きますが、注目を浴びている現状をどのように感じていますか?
僕、注目を浴びているんですか?自分ではその実感はないですね。
――昨年、上演された「プロデューサーズ」で演じたゲイのカルメン・ギアはとても評判になっていましたよ。
僕が演じたキャラクターは飛び道具のような役柄だったので(笑)。決して長いとはいえない出番で、存在をアピールすることができたのであれば、よかったです。
――昨年、中止になってしまったミュージカル「四月は君の嘘」の、改めての公演が来年に決定しました。どのような思いで迎えますか?
公演自体は残念ながら中止となってしまいましたが、歌唱披露の場を設けさせていただいたり、アルバムをリリースしたりしたので、なんとなく作品の感じはつかめています。本来の公演が行われる予定だった日から月日が流れ、そして、来年の公演までに僕もいろんな作品を経験して、考え方や表現の仕方も変わっていくと思うので、あの曲たちをもう一度歌うときに自分がどのような気持ちになるのか楽しみです。
――木村さんが俳優を志したそもそものきっかけは何だったのでしょう?
有名になりたいとか、役者になりたいと以前から思い描いていたのではなく、自分の未来を想像したときに勤めている自分が想像できなかったんですよね。「じゃあ、何がしたいのか?」と聞かれても、明確なビジョンがあったわけでもなく、なんとなく表に出てみたい、自由な世界に飛び込んでみたいという気持ちだけはあって。
そんなときにミュージカル「テニスの王子様」のオーディション情報を目にして、ラッキーなことに出演が決まり、ものの見事にその魅力へとハマってしまいまして、気がついたらお芝居をする人になっていました。
――転機と感じた作品やタイミングについて聞かせてください。
出演中、「これは自分だけの時間なんだ」と横暴になれたのが「ハイキュー‼」でした。僕が演じた影山飛雄がそのような役どころでもありましたし、自分のわがままが利くキャラクターでもあったので、影山で居続けることが自信につながったのかもしれません。
市村正親さんから言われた「100点をとるな」という言葉が心に響きました
――唐突ですが、木村さんってどんな方ですか?
自己分析って苦手なんですよ(苦笑)。面倒くさがり屋なのに心配性、でも、計画を立てなければいけないことは計画的にやるし、努力しているところをまわりに見られることが嫌い。自分の矛はギリギリまで見せたくないタイプです。
――まわりの方からは何と言われますか?
ちゃらんぽらんというか破天荒なところがあるので、勘違いされやすいタイプと言われます。すごく思うのが、短期間で誰かと仲良くなるより、相手のことを徐々に知っていきながら仲を深めていったほうが、関係は長続きすると思うんです。
この仕事を始めて10年近くになりますが、長く連絡をとり合って、仲良くしている人って少なくて。でも、僕の気持ちとしては全員と友達でありたいし、全員と戦友でありたい。仕事だけの間柄というのはあまり好ましくないです。
――多忙な日々を送っていると思いますが、現在、ハマっていることはありますか?
車の中にいる時間が好きで、余計なことを考えず、ひとつのことに集中できるので素敵な時間になっています。自宅にいるとやらなければいけないことが浮かんできて、ジッとしていることなんてなかなかできないじゃないですか。でも、車に乗っているときは運転に集中しているので、気持ちが紛れるんです。
――休日の過ごし方を教えてください。
ゴルフをしています。ゴルフって、自分と見つめ合うことができる瞬間というか、紳士のスポーツなので真摯にやらなければいけませんし、最後のアプローチでどういう刻み方をするか、性格がとても出るんですよ。昔は近道ばかりを考えていましたけど、結局はうまくいかなかったので、最近は刻んでプレイを進めています。
――大きな一発を狙うのではなく、一歩、一歩…ですね。
でも、どこかで一発は狙わなきゃいけないと思っているので、そこは獲物を狙うかのごとく、好機を見計らっています。
――人生においてもいつかホールインワンを狙っていると?
そうですね。「ラ・カージュ・オ・フォール」というミュージカルで共演した市村正親さんから言われた印象的な言葉があって、「100点をとるな、80点ぐらいでいけ。100点をとったらそこで満足し、いろいろなことに支障をきたしてしまうけど、80点だったら『もっとできる』ってハングリーになれる」と。その気持ちをもっていれば、一歩の重みが違ってくると思うので、これからも大切にしていきたい言葉です。
今の僕に必要なのは引っ越し。環境を変えることでワクワクした毎日を送れそう
――では、コーナー名にちなんで、木村さんの眼福な存在を聞かせてください。
「芝」と「汗水流しながら頑張っている人」です。それこそ、稽古場で一生懸命やっている人を見ると眼福だなぁと感じます。
――「芝」とはゴルフ場の芝ですか?
芝です(笑)。
――「芝」に何かこだわりがあるのでしょうか?
自宅で使っていたラグを最近、捨てたんですよ。汚れていたし、洗うにも、大きすぎてうちの洗濯機では洗えないので、コインランドリーへ持っていかなければいけない。「ありがとうございました」とお礼を言って捨てました。それで、敷物をラグじゃなくて、芝に変えようかなと(笑)。
――本物の芝ですか!?
人工芝でもいいかなと迷っています(笑)。うちは小さなサボテンが1個置いてあるだけで、他にはまったく植物がないので。
(突然、思いついたように)引っ越ししたいな。環境を変えると、毎日ワクワクするじゃないですか。それが今の自分には一番必要な感覚なのかもしれません。「ジャック・ザ・リッパ-」でダニエルがグロリアという女性と出会ってから毎日が楽しくなっていったように、それが僕にとっては“引っ越し”なのかも。
――では、今回の公演が終わったら引っ越し…となるのでしょうか?
いや、思い立ったら行動する人ですし、“新しモノ好き”なので、すぐに動き出すと思います。何事にも、常に好奇心旺盛でありたいんです。そうだ、引っ越しをしよう!普通の物件ではなく、雑居ビルを間借りして、ベッドしかない生活感のない部屋。なんだか楽しくなってきちゃいました(笑)。
――テンションが上がったところで、「お気に入りの写真」について説明していただけますか?
これは2018年か2019年の年末、家族旅行で行ったタイで撮ったものです。カウントダウンクルーズに乗船したときに、両親と姉は下のパーティスペースでショーを見て、僕はデッキでひとり、花火を見ながらお酒を飲んでいたのですが、近くにいた外国人のお姉様方がこちらに視線を送っているのがわかるんです。
新年を迎えた瞬間にキスをするニューイヤーキスの映像を見たことがあったので、「もしかして僕も…。いつその駆け引きが行われるのだろう。そして、この後、僕は家族をおいてどこかへ行ってしまうのか?」などと妄想しつつ、ドキドキしながらドラマチックな展開を待っていたのですが、結局は何も起きませんでした(笑)。夢のまた夢でしたね。
――それは残念でした(笑)。先ほど、この仕事を始めて10年近くという話も出ましたが、デビュー当時と現在とで、ご自身の変化した部分などありますか?
以前の僕を知っている方が今の僕を見たら「変わったね」と言ってくださるのかもしれませんが、謙虚さはあっても、“謙遜すること”はありませんね。昔も今も変わらず、自分の“刃”を研ぎ続けていたいという思いをもって、何事にも向き合うようにしています。
最新情報は、ミュージカル「ジャック・ザ・リッパ-」公式サイトまで。
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