中丸雄一 “エロ競技”でギネス狙う！？「ジャニーさんと肩を並べることに」

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KAT-TUN・中丸雄一が構成・演出を手掛ける「中丸君の楽しい時間4」が、9月5日より上演されている。8日までの大阪公演に続き、東京公演は15日（火）、東京グローブ座にて幕を開けた。

「中丸君の楽しい時間」シリーズは、コントや映像パフォーマンス、特技のヒューマンビートボックスなど、「自分らしい楽しさ」を追求した、中丸によるセルフプロデュース公演として、これまで3度の上演で好評を博してきた。

4度目となる今回は、今の時代ならではの「新しい生活様式」を取り入れたコーナーなど、コロナ禍に合わせた内容も盛り込まれ、オンライン配信も決定している。

ここでは、マスコミ向けの公開ゲネプロの後に行われた取材会の模様をほぼ全文でお届けする。

──前作「中丸君の楽しい時間3」から1年半ぶりの上演を迎えた今の心境はいかがですか？

もともと1年か1年半くらいのペースでやりたかったので、理想通りです。今回はコロナの影響もあり、無事に上演できるのか、予想ができなかった部分もありました。大阪公演を終え、こうして今日を迎えても、まだそういった懸念はあって。明日から急に上演できない、なんてこともあり得るので、そういった心構えでやっています。

感染予防対策も半端ないくらいやっていますよ。主催してくださっているグローブ座さんも、こっちが引くぐらいやっています。靴裏用の消毒マットは当たり前ですし、部外者を入れないために、ケータリングもありません。水道があるごとに手洗いうがいはしますし、それくらいやっておけば、多少の安心感は得られますよね。

──今作ではひたすらに「4」を嫌っている姿が印象的でしたが、やはり構成・演出の発想のきっかけは「4」ですか？

前作、3をやっていた時にすでに頭に浮かんでいたものもあります。僕、本当に4という数字が嫌いで、3が終わった時に「次回は4を飛ばして5をやる」って宣言していたくらい。海外では嫌な数字を飛ばすこともありますしね。だけど、実際に今回の上演が決まってその話をしたら、「資料用として残す時、4がないと混乱が起きるから4にしてくれ」と言われて、致し方なく4にしました。で、あればどういう内容にするかと考えて、「4」を避ける内容にした形になります。

僕の誕生日が9月4日ですけど、「苦（くる=9る）しんで死（し＝4）ぬ」ですからね！誕生日もどこか引っかかっています。迷信とはいえ…。演出上誇張してはいるけど、ちょっとだけ、なんかやっぱり嫌いですね。

──舞台がすべて終わる頃には4を好きになっている可能性も？

今作をやるにあたって、忌み嫌われている数字について、めちゃくちゃリサーチしたんです。調べていくうちに、その理由も迷信だってことがわかったので、前ほどは嫌いじゃなくなったかもしれません。

でも、今でも4を避けている部分はありますね。例えばノックするときも、4回叩いちゃったらもう1回追加で叩きますし、うがいの回数にも気をつけたり。4を避けるっていうのが身についている気がします。

──今の時期ならではの仕掛けを入れたそうですが、それはどういった部分ですか？

この舞台では、いつも客席に突然登場していて。でもそれはできないですし、加えて今回はオンラインでの配信があるんですよね。なので、いかにお客さんに近く感じてもらえるか、さらに配信でも生きる何かがないか、考えてみた結果、「バイノーラルマイク」という、立体音響のマイクを使ってみることにしました。

配信を観ている方も、イヤホンをして観てみると、耳の中は会場と同じ環境になるので。家にいても、会場にいるような臨場感を味わえるんじゃないかなという願いがあります。

──今回一番苦労したところはどこですか？

トータルの尺ですね。これは毎回、僕ら制作チームが追われているものです。ひとり舞台って、90分くらいの尺がスタンダードなんですが、あれもやりたい、これもやりたいって詰め込むと、90分をオーバーしてしまって。削る作業にヒーヒー言っています。

東京公演は、大阪に比べたら10分くらい少なくなっているんですが、しょうもないところから徐々に削ったので、より洗練されて、テンポ感も良くなったと思います。

──大阪での反応、手応えはいかがでしたか？

それがめちゃめちゃ難しくて。自分なりの分析の結果なんですが、座席の間隔を空けるので、お客さんの人数が半分になった分、歓声や反応も半分になりますよね。「つまんないのかな？」とか、ネガティブな方向に引っ張られてしまいました。

しかも、施設内に入ったら基本的に私語禁止なんです。これがじわじわ効いていて。普通は始まる前、友達と話しながら待つじゃないですか。それができないから、開場してから開演まで、1時間くらい無の時間があって、異様な空気が生まれていたような気がします。

いわゆる「あったまっている状態」になれていないので。大阪初日、最初の10分くらいは空気が想定外で大変でしたね。開始15分くらいで泣きそうになりました。そういう状況が初めてだったので想像がつかなかったですが、そういった経験を経て、学んで、内容としても改善できたと思います。

──レーザー演出で苦労したところはありますか？

レーザーは個人的に好きなので毎回やっている演出なんですが、実はレーザーをつけたり消したりするのが複雑で、タイミングが難しいです。手元のレーザーにもボタンがいくつかあって、その押し分けも難しいですし。たくさんやって慣れてきた部分もありますが。

──マネキンにストッキングを履かせて脱がせるタイムアタックに挑戦する部分がありますが、“ストッキング”のアイディアはどこからひらめいたものですか？

実はこの舞台シリーズで一番見せたいのは、最後の映像を使ったコーナーなんです。だけど皮肉にも、メディアの方に取り上げてもらいやすいのが、前回でいうとブラホック（を1分間にいくつ外せるか挑んだ）部分。前回に負けないチャレンジ企画をスタッフさんと話し合った結果、「エロに対抗できるのはエロしかない」ということで、ストッキングに至りました。

打ち合わせでは盛り上がって覚悟決めたつもりでも、実際やってみるとめちゃくちゃ恥ずかしくて。友人や家族呼べないです、もう。実は明日、家族が来るんですけど…。心を無にして100%の力でやるしかないですね。

──ストッキング着脱の練習はどのくらいされたんですか？

練習は空き時間に何度か、くらいです。最初は1分6秒くらいのタイムだったので、もう10秒くらい縮めていますね。この調子で毎日やっていけば、タイムも短くなると思うので、最終的には30秒くらいいったらいいかな…どこを目指しているんですかね、僕。

──そんなに触っていたら、変な気分になりませんか？

競技としてやっているので、大丈夫だと思います。

ちなみに次回、「中丸くんの楽しい時間5」をやるなら、ブラホックからのストッキング、メドレー形式でやりたいです。本当はギネスを狙いたいと思っていて。5ではギネスを絡めて世界一取りたいです。そうすればジャニーさんと肩を並べることになりますね。

──最後に、公演を楽しみにしている方々へメッセージをお願いします。

僕らは、感染予防を100%行う努力をしていますが、来てくれるお客さんの努力も必要です。大阪では1人も感染者を出さずに成功できて、それはお客さんの協力あってのことだと、感謝しています。

感染者が1人でも出てしまうと、この舞台だけでなく、演劇界、さらにはライブにも悪影響を与えてしまうので、絶対出さない覚悟で。会場に来られる方には、楽しんでもらいたいのはもちろん、感染予防対策をお願いしたいと思っています。よろしくお願いします。