9月16日(水)放送の『林修のニッポンドリル ギャル曽根爆食い番付・赤坂坦々麺編!今夜1位が決定!』では、ギャル曽根が、担々麺を出す店舗が60軒以上集まる東京・赤坂へ。

担々麺評論家のタケルがセレクトした8店舗を順番に訪れ、勝ち抜き方式でギャル曽根的No.1の味を決定した。

土井善晴も絶賛する元“品プリ”の料理人VS薬膳を自在に操る“ラー油の魔術師”

まず登場したのは、元品川プリンスホテルの料理人が腕を振るう「たけくま」。指揮者の小澤征爾も訪れる名店で、料理評論家の土井善晴は、担々麺のスープとラー油の色の鮮やかさに惚れ込んだという。

この店の担々麺の特徴は、ヘテ唐辛子を使ったラー油と一味唐辛子を使ったラー油、一般的なラー油の3種類の味わいを楽しめること。山椒を使用していないため、ゴマの風味も存分に堪能できる。

お次は、元薬剤師の料理人が1年前にオープンした「赤い鯨」。漢方で使う8種類の薬膳を駆使する店主は、まるで“ラー油の魔術師”だ。

鶏と豚骨で取ったスープの旨味とラー油の辛さのバランスの良さに、箸が止まらないギャル曽根。余ったスープにご飯とチーズを足したリゾット風アレンジも絶品で、「薬膳が好き」なギャル曽根は「赤い鯨」に軍配を上げた。

本場四川から取り寄せたモッチリ麺が魅力の「四川小吃 雲辣坊」

本場四川の味を求めて宇崎竜童も訪れるという「四川小吃 雲辣坊(シセンシャオチ ウンラーファン)」は、本場の汁なし担々麺で勝負。

モチモチの平打ち麺や山椒などを四川から取り寄せているこの店の特徴は、甘みのあるそぼろ肉と麺に隠れたキュウリ。ギャル曽根は「どちらも美味しい!」と悩んだが、この勝負は「赤い鯨」が勝利した。

つけ麺の有名店「つじ田」が担々麺で勝負に挑む!

「成都正宗担々麺 つじ田」は、つけ麺ブームの火付け役「つじ田」が担々麺界に送り込んだ刺客だ。「つじ田」のノウハウを生かした同店の担々麺は、塚地武雅が多い時は週5で通うと豪語する深みのある味わいだ。

30種類以上の調味料を使った旨辛スープにしっかり絡むストレート麺は、「つじ田」と同じ三河屋製麺と一緒に開発したもの。「つじ田」の魅力でもある味変のノウハウを取り入れ、温泉卵や豚しゃぶ、パクチーなどをトッピングできるのも楽しい。

悩んだギャル曽根が「赤い鯨」のスープを再び飲んで味を確認した結果、「成都正宗担々麺 つじ田」が勝ち抜け!家族で食べられる味であることが、勝利の鍵となった。

刀削麺のもっちり食感が魅力の「陳家私菜」

数々のコンテストでタイトルを総なめにしている「陳家私菜」は、手作りの生地を削って茹でる刀削麺が人気の店だ。オーナーによると、刀削麺を日本で初めて出した店だという。

鶏をまるごと使って取ったスープは、麺の味を引き立てるために、敢えて辛さは控えめに。店の名物料理の豆腐をまるごと一丁使った「頂点石焼麻婆豆腐」も美味だったのだが、「つじ田」が連勝となった。

2年連続ミシュランの星を獲得!中華のフルコースを楽しめる店

「メゾン・ド・ユーロン」は、2年連続でミシュランの星を獲得した名店だ。こちらの担々麺は、人気を集めすぎて、今ではコース料理の中だけで提供されている。

クリーミーでありながらスッキリとした後味のスープの隠し味は、ひき肉を炒める甜麺醤に使用している京都の老舗・石野味噌の赤だし「京桜」と、スープに使われている北海道産日高昆布。こだわりのスープが勝因となり、「メゾン・ド・ユーロン」が次の戦いに駒を進めた。

黒ごまの香ばしさがたまらない!担々麺業界の異端児

日本最大級の中華料理チェーン・際コーポレーションが経営する「白碗竹樓(バイワンジュウクワイロウ)」からは、創業者の中島武会長が生み出し、白ごまが主流だった担々麺界に革命を起こした「黒ごま担々麺」が登場。

黒ごまのトロッとしたスープが絡みやすいように、平打ち麺を使用。黒ごまのコクと香りを最大限に生かしたスープはギャル曽根を唸らせたが、「私は白が好き」とギャル曽根は「メゾン・ド・ユーロン」を選んだ。

中華の鉄人が生み出した日本の担々麺の元祖

最終決戦に登場したのは、“中華の鉄人”こと陳建一がオーナーシェフを務めた「赤坂四川飯店」だ。この店の味こそ、日本の汁あり担々麺の元祖とも言える。

見た目はシンプルながら、グアテマラ産の最高級のごまの風味と自家製ラー油の辛さ、たまご麺のまろやかさが絶妙なハーモニーを奏でる担々麺は、まさに王道。山椒を使わないのも「赤坂四川飯店」の特徴だ。

ギャル曽根は悩みに悩んだ末、「山椒が入っている方が好き」と「メゾン・ド・ユーロン」をセレクト。ミシュランに認められた名店が、赤坂担々麺戦争の頂点に輝く結果となった。