2021年1月、残念ながら中止となってしまったニッポン放送「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ」から9ヵ月、ナインティナイン(岡村隆史、矢部浩之)の2人が揃い立つ初のアリーナイベントが、10月31日(日)に開催された。

このイベントは、ナインティナインの“ふたり”ならではの歌やトークを披露し、番組ゆかりのゲストが登場する。「ナインティナインのオールナイトニッポン」は、2014年に矢部が一度脱退し、2020年の5月より復帰。この脱退期間の約5年半の間に岡村は「岡村隆史のオールナイトニッポン歌謡祭」を5回開催しており、ナインティナインの2人が揃っての歌謡祭は6回目にして初となる。

ナイナイの2人の軌跡をつづったオープニング映像が流れ終わると、COMPLEXの「BE MY BABY(NinetyNine ver.)」が会場に響き渡り観客からは大歓声が。革ジャン姿の岡村と矢部が登場すると、観客を煽るように両手を広げる仕草をしながら、外周をまわりメインステージにたどり着いた。

ステージ上で向き合った2人は、本イベントのタイトルコールを言うと同時に、反町隆史の「POISON~言いたい事も言えないこんな世の中は~」を熱唱。

歌い終わった岡村は、「どうですか矢部さん?」と感想を聞くと、矢部は「超気持ちいい!こんなの5年もやっていたの?」と感激。岡村は、「そうですね。私は今回で『POISON』(を歌うのは)6回目になります。6POISONです。今回はこうやってたくさんの方に集まってもらって、(矢部がいる)『ナインティナインのオールナイトニッポン』では初めてのイベントです。リスナーの皆さんの前で、歌謡祭をするのは…」としみじみ。

矢部が、「イベントが始まる前に(裏の)モニターで、お客さんを見たら『老けているな』と」と感想を漏らすと、岡村は「我々と共に年を重ねてきたリスナーなんですよ。歓声の声が野太いでしょ。それくらいの年齢になったということですよ」と説明した。

ふと岡村が、「新幹線でファンの人に『31日の歌謡祭に行きます!』」と声をかけられたエピソードを明かし、「(この会場の)どこかに居るのよ」と探し始めると、ひとりサイリュームを振る男性が。「キミか?ほんまに?」と近づく岡村は、「ホンマや!あの時の…!来てくれてありがとう!」と興奮気味に感謝した。

最初のゲストには、今までの歌謡祭にすべて出席している、常連のMay J.が登場。King Gnuの「白日」とTOKIOの「宙船」を熱唱した。ナイナイの2人は、自身のラジオでおなじみの曲をMay J.に歌ってもらえたことに感謝。

岡村は「鼻歌なら歌える」と白日を歌うと、May J.は「キーが違う」とツッコみ、会場を笑わせた。また、May J.は「岡村さんね、最近半音下がり気味ですよ。前の方がうまかった」と指摘。そこから白日のレッスンがスタートしつつ、岡村との久しぶりの再会に喜んだ。

次のゲストは、今年、矢部が「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」のラジオ番組のゲストで出た縁から、徳光和夫が登場。さっそく、徳光は「奥さんは背が高い方なんですか?今、岡村さんと奥さんがダンスをしている姿を思い浮かべたら、奥さんの肩に顎を乗せて、ダンスを踊られる。はたから見たらレントゲン検査みたいになるんじゃないかなと思いまして」と新婚の岡村をいじり、「夫婦でイジるのやめてもらってもいいですか?」と苦笑させていた。

徳光は自身のラジオで矢部が、「サザンオールスターズの桑田佳祐が好きだ」と語っていたエピソードを披露しながら、「今日は、桑田ヤベスケ(ラジオ番組内の歌唱コーナーで登場していた、矢部扮するキャラクター)が出るということで、楽しみにしてきたんです」とコメント。

徳光が「It’s a showtime!桑田ヤベスケ on stage!」と呼び込むと、桑田ヤベスケが登場。ラジオ番組にゆかりのある、「チャコの海岸物語」、「スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)」、「マンピーのG☆SPOT」を熱唱した。

歌い終えた矢部に対して、岡村は「思いのほか徳さんノッてらっしゃいました。ただ、(May J.の後で)ぐっとカラオケ感が増しましたよ」と語ると、矢部は「僕がよくカラオケ行っていたとき、こんな感じなので、カラオケボックスみたいになっちゃうんです」とコメント。

徳光は「マンピーがよかった…。人生エロくいかなきゃ」とニヤリとすると、矢部は「徳さんに喜んでいただいてよかった」と安堵したようだった。