簡単＆オーブン任せでOK！食卓が華やぐ！りんごとブルーチーズのローストポーク【肉loverの感覚レシピ】

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「三度の飯より肉が好き♡」

そんな肉への熱い思いを抱える“肉食系女子”のみなさんに送る【肉loverの感覚レシピ】。キャンプで塊肉を焼くのが一番のストレス解消法という、自身も大の“肉lover”の料理家・今井真実さんが、“だいたいの感覚”で作れる肉レシピを綴る。

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2021年ラスト、第16弾となる今回は、「りんごとブルーチーズの柔らかローストポーク」を紹介。今井さんが、友人を招く際によく作るメニューで、作り置きにもピッタリなんだとか。

いよいよ12月、クリスマスの季節ですね。おうちで作るご馳走のメニューに、みなさん迷われるかもしれません。

私は、何かにつけローストポークを作ります。お友達が遊びに来るときもよく作るメニューです。肩ロースの塊肉が安いときにも作り置きしています。何より手軽。焼き目をつけたらオーブン任せです。

今回、ご紹介するのは、ソースが特徴のローストポークです。大人にはワインを、お子さまにはたっぷりパンを準備して…ああ幸せ。

「今年も、おつかれさま」と、きっと食卓が盛り上がると思います。

豚肉を室温に戻し、表面の水気をクッキングペーパーで抑えるように拭いておきます（冬場は、冷蔵庫から出して1時間ほど放置）。

オーブンを110度に予熱します。

フライパンに油を入れて、よく水気を拭いた豚肉を入れて、こんがりときつね色になるまで、すべての面を焼きつけます。特に、脂身は匂いのもとになるので、カリカリベーコンのようになるまで焼き切りましょう。

豚肉を耐熱皿に移し、塩をまんべんなくまとわせます。トングなどで塩をなすりつけるようにしましょう。今回は、ル・クルーゼのお鍋を使っていますが、耐熱皿、グラタン皿などなんでも大丈夫です。

りんごの皮を剥き、薄切りにして豚肉の周りに並べます。縦に並べていますが、横に並べても大丈夫です。

オーブンで60分焼きましょう。焼き上がっても、余熱を通したいので粗熱が取れるまでオーブンの中に放っておきます。

今回使ったものより厚みがあるお肉を使う場合、80分ほどまで焼き時間を増やしても大丈夫です。お肉の中心温度が65℃〜70℃になったら完成です。スライスしたときにロゼ色でも、この温度に達していればOKです。

焼き上がったらソースを作りましょう。お肉を焼きつけたときのフライパンの脂を、キッチンペーパーで拭き取ります。冷めて固まってしまったら、少しフライパンを熱したら簡単に溶けますよ。

フライパンに白ワイン大さじ3を入れて沸かし、ちぎったブルーチーズを入れて溶かしていきます。火加減は、弱火〜中火。強すぎると焦げますし、弱すぎるとアルコールが飛びません。チーズが完全に溶けて滑らかになるまで熱しましょう。

豚肉の粗熱が取れたら、スライスしましょう。粗熱が取れないうちにお肉を切ると、肉汁が流れてしまうのでご注意を。

好みの厚さに切って、りんごと一緒にお皿に盛り付けます。耐熱皿に残っている肉汁は使わない方がすっきりとした味になります。ブルーチーズソースをかけたら、できあがり。

おうちで簡単にできる、柔らかくて、ジューシーなローストポーク。

肩ロースを選ぶ、室温に戻す、最初に脂身をきっちり焼き切る、オーブンで焼き上がったあとは、粗熱が取れるまでスライスしない、といったコツを掴んだら、手軽に作れるお料理だと思います。

基本の味付けはお塩だけなので、そのままおろしポン酢でも、にんにくをたっぷり効かせてもおいしいですし、厚切りにして、とんかつにしてもいいんですよ。おせちやお弁当用に、もも肉で作ると脂が固まらずおいしいです。おもてなし、パーティ料理だけではなく、普段使いとしてもぜひご活用ください。

そして、今回ご紹介したブルーチーズソースも、とっても万能。蒸し野菜にこのソースを添えるだけで、グッと華やかになりますよ。

さて、みなさま本年もお世話になりました。たくさんのお肉料理のレシピをご紹介できて、いつもうれしく思っております。来年もよろしくお願いいたします。

どうぞ良いお年をお迎えください。

今井真実（いまい・まみ）
料理家。神戸市生まれ。三度の飯より肉が好き。雑誌、web媒体、広告などでのレシピ作成、スタイリングも担当。東京都世田谷区でソーセージなどの料理教室を不定期で開催。noteで発表したカルボナーラのレシピも大きな話題に。キャンプで塊肉を焼くのが一番のストレス解消法。Twitter：@imaimamigohan

写真／今井裕治