新型コロナウイルスの影響で旅行ができない今、旅への欲求を高め、次の旅を妄想する期間に充てたい方にお届けするシリーズ企画【達人に聞く!次に旅するならココでしょ】、略して「ツギタビ」。
第4弾は、日本らしい絶景と四季を堪能できる“美しい村”を紹介する。
▶第1弾「台湾編」
▶第2弾「イタリア編」
▶第3弾「韓国編」
郷愁を誘う日本の美しい村。コロナ禍で訪れることが叶わなかった場所の四季を楽しみ、これから行きたい旅の参考となる絶景を、「日本で最も美しい村 オフィシャルガイド」から<春・夏・秋・冬>に分けて紹介。
さらに、日本の美しい村の自立支援を行うNPO法人「日本で最も美しい村」連合事務局に、日本の村の魅力や活動について聞いた。
※これから紹介する町村の中には、九州などの豪雨災害の影響で立ち入りが困難な地域もあります。(7月9日現在)
<春夏秋冬、日本の村ならではの絶景と魅力>
「日本で最も美しい村 オフィシャルガイド」(双葉社)に掲載されている、「日本で最も美しい村」連合に所属する全国63町村の中から、春夏秋冬に分けてフジテレビュー!!が選りすぐりの絶景をピックアップ!
<春>
【愛媛県 上島町】島と海と桜のコントラストが奏でる絶景
瀬戸内海のほぼ中央にある上島町は7つの有人島と18の無人島からなる離島の町。島々には桜が多く、春になると岩城島の中央にそびえる標高370mの積善山には、3000本以上の圧巻の桜が咲き誇る。3月中旬に開催される上島町の島々を自転車でめぐるイベントも人気。
【長野県 伊那市高遠町】アルプスを背景にのぞむ「天下第一の桜」
伊那市高遠町は、ヒガシに南アルプス、西に中央アルプスをのぞむ。「さくら名所100選」にも選ばれている高遠城址公園の「天下第一の桜」と称賛される高遠コヒガンザクラには樹齢140年を超える老木もある。見頃は4月上旬~中旬。最盛期にはライトアップされた桜も楽しめる。4月、鉾持(ほこじ)神社で執り行われる祭礼での「高遠囃子」も見どころ。
<夏>
【沖縄県 多良間村】広がる水平線と満点の星空と
宮古島と石垣島のほぼ中間にある多良間村は、多良間島と水納島の2島からなる村。リーフに囲まれた静かで美しいビーチが島を取り囲む。島の一番高い標高は34mで、頂上にある八重山遠見台からは絶景を見渡せる。南十字星も見えるので、夜には星空を眺めながら、ゆったりとした島時間を楽しむことができる。
【岐阜県 下呂市馬瀬】山里の清流と幽玄な松明の灯り
面積のほとんどを山林が占める南飛騨の山村。村の中央を流れる馬瀬川は日本一にも選ばれた鮎を育む清流。 8月下旬~9月上旬には馬瀬川で開催される、竹ざおにつるした松明をゆらし鮎を驚かせて追い込む伝統漁法「火ぶり漁」は圧巻。
【青森県 西目屋村】原生林が残る世界自然遺産の村
1000m級の山々に囲まれた西目屋村は、林野が面積の9割を占める山狭にある。世界最大級の原生ブナ林をもつ世界自然遺産「白神山地」のある村としても有名で、村内には落差の異なる3つの滝からなる「暗門の滝」が存在する。7月上旬~10月下旬には暗門の滝をめぐるトレッキングも人気のアクティビティ。
<秋>
【奈良県 曽爾村】見渡す限り黄金色のススキの大海原
曽爾村は標高1000m級の山々に囲まれた谷間の村。面積のほとんどが森林で、村の大半は「室生赤目青山 (むろうあかめあおやま) 国定公園」に指定されている。曽爾高原の見ごろは9月頃。ススキの穂が陽射しを浴びて黄金色に輝く姿が見物できる。曽爾高原の湧き水を使って醸造している曽爾高原ビールは、さらっと飲みやすいのが特徴。
【福島県 昭和村】タイムスリップしたような木造校舎のノスタルジー
福島県の南西部に位置する奥会津の山々に囲まれた昭和村。ノスタルジックな木造校舎の旧喰丸小学校(1937年建築)を見下ろすようにそびえ立つのは樹齢120年を超える大銀杏。銀杏の葉が色づく紅葉シーズンには幻想的な空間を演出する。日本一のカスミソウの産地でもあり、初夏から晩秋にかけてはカスミソウの花が満点の星のように咲く様子が見られる。
<冬>
【福島県 三島町】山間の豪雪地帯で雪景色に浸る
福島県西部にある三島町は冬は2mを超える豪雪地帯。只見川第一橋梁の雪景色は多くの写真家が訪れる絶好のフォトスポット。五穀豊穣、無病息災、家内安全を祈願する伝統行事、「三島のサイノカミ」も見どころ。雪の中での火祭りは圧巻だ。
【京都府 伊根町】伝統的な暮らしを感じる味わい深い舟屋群
京都府北部にある、日本海に面した漁業の町である伊根町。伊根湾を取り囲むように約230軒ほど並ぶ「舟屋」は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。冬が旬の「伊根の寒ブリ」は脂がのっていて身に甘みがあり絶品。薄く切った身を出汁にサッとくぐらせる「ブリしゃぶ」がおすすめ。
自然と人間の営みが作りあげてきた美しい景観・文化を未来に
「日本で最も美しい村 オフィシャルガイド」を監修し、日本の美しい村の景観・文化を守りつつ村の自立と発展を目指す活動をしている「日本で最も美しい村」連合事務局に、村の魅力と活動について聞いた。
――“村”と一口に言ってもさまざまな特徴があると思いますが、事務局が考える魅力はどのようなところでしょうか?
作られた景観ではなく、生活の営みの中で長年かけて作りあげられた風景が残っていて、日本の原風景を感じられるところが魅力なのではないでしょうか。過去が全て素晴らしいというわけではありませんが、自然が身近で、家族との距離感も密接だった時代を懐かしむことができます。
都会で生活していると忘れがちですが、自分たちが食べるものの裏には生産者がいます。村では、そういった人たちの実際の仕事を見ることができるのも、ひとつの大きな魅力だと思います。
――「日本で最も美しい村」連合の活動について教えてください。
失ったら二度と戻らない日本の農村漁村の景観や文化を守りつつ、村の将来の発展を考え、フランスの「最も美しい村連合」に範をとって「最も美しい村」としての自立を目指す運動を2015年から始めました。平成の大合併に加わらなかった7つの町村からスタートして、現在所属する町村は63町村に増えました。
主な活動としては、町村の大きな財産となる景観や生活を見てもらうという観光施策を行っています。どんどん世界に発信していくということを、所属している各市町村の役場の方々と一緒に取り組んでいます。
この活動は日本だけでなく、イタリア、ベルギーなど10ヵ国ほどの世界的な広がりとなっています。そういった世界的なネットワークも駆使して、少子化などの悩みのある地方自治体が集まって意見や情報を交換しながら組織としてどのようなことができるかを考え活動しています。
小さくはあっても輝く町村として残り続け、景観や文化伝統を未来に引き継いでいけるように。少子化などの影響による合併で日本にある町村の数は減少していっていますが、そこにしかないアイデンティティを探して次の世代に何を残すのかということが、現在の我々の将来への責任でもあると思っています。
「日本で最も美しい村」連合では、写真愛好家からの人気も高くレベルの高い作品が集まるフォトコンテストも開催中(募集期間2020年9月30日まで)。撮影を目的に村に滞在するのもおすすめだ。
詳細は「日本で最も美しい村」連合HPまで。
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