小芝風花、タイムトラベルで行きたいのは「昭和」！会いたい人は意外にも

来年1月に開幕する「ドレスデン国立古典絵画館所蔵　フェルメールと17世紀オランダ絵画展」のナビゲーターを務める小芝風花が、音声ガイドの収録を行った。『めざましテレビ』の単独インタビューでは試行錯誤した音声収録から意外な初体験も語ってくれた。フジテレビュー!!では、放送未公開部分を含むインタビュー完全版をお届けする。

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＜小芝風花 初のエンタメプレゼンターで手汗！「軽部さんが終わったら、私だ。落ち着け、落ち着け…」＞

――（鈴木唯アナウンサー）音声ガイドを務めてみてどうでしたか？

小芝：とっても緊張しましたね。ナレーションとはまた違って、音声ガイドは見に来た人が歩きながら絵画を楽しまれるので邪魔しないようにとか、でも聞きたい人には聞き取りやすいようにしたいしとか、いろいろ考えながら収録したのですごく緊張しました。

――どんなところを工夫しましたか？

小芝：絵は画家の意思や表現があると思いますが、見た人によって受け取り方は様々だと思うので、私が声の抑揚をつけて印象付けすぎてしまわないように、声のトーンをあまり変えないように意識しました。

17世紀オランダを代表する画家ヨハネス・フェルメールの初期の傑作「窓辺で手紙を読む女」は、1979年の調査で背後の壁にキューピッドの画中画が描かれていることが判明。その後塗りつぶされた上塗りはフェルメール死後に何者かによって行われたことが明らかになり、上塗りの除去作業を実施した。今回、修復後初めて所蔵館であるドレスデン国立古典絵画展以外で公開されることになった。

――フェルメールの作品をどう思いますか？

小芝：色味がすごく綺麗で、光の入り方が柔らかくて艶っぽいというイメージがあります。

――「窓辺で手紙を読む女」を見ていかがでしたか？

小芝：最初キューピッドがいない絵を見ていた時は、少し悲しげな表情なのかなと思いました。窓の扉に反射している影が、悲しい知らせを受けている様子を別人が見守っているようにも見えたんですが、修復プロジェクトでキューピッドの絵が出てからは、「あれ、これラブレター？」と恋文を読んでいるのかなと思ったので、キューピッドがいるのといないのとでは全然絵の印象が違って面白かったです。

――よく美術館は訪れますか？

小芝：今回音声ガイドを務めるにあたり、人生で初めて母と美術館に行ったんです。今まで難しいというイメージが強くて、技法や時代背景などを勉強してから行かないといけないのかなと思っていましたが、音声ガイドがどんなものなのかも勉強したくて。楽しみ方は人それぞれで、時代背景を見ながら絵画をたどるのもいいですし、知識がなくても音声ガイドで”ここに注目してみよう”とヒントももらえるので、美術館って楽しいと思いました！その後にお気に入りの絵画のポストカードを売店で見るのもワクワクしました。作家が描いた絵を見て感性をおすそ分けしてもらっている気分になれたので、これからもいろいろなものに触れていきたいなと思いました。今回の展覧会も母と一緒に行きます！

――今回の絵画展のみどころを教えて下さい。

小芝：写真で撮ったかのような緻密さやリアリティのある作品が数多くあって、音声ガイドでもその時代に市民から愛されていた作品を紹介しています。音声と共に楽しみつつ、修復されたキューピッドやいろいろな画家の素晴らしい作品が並んでいるので、是非足を運んでいただきたいです。

――17世紀のオランダの絵画があると言うことですが、もしタイムトラベルできるなら風花さんはいつ何をしたいですか？

小芝：タイムトラベル！すごい！！母が今の私と同い年の24歳はどんな感じなのかとか、軽部（真一アナ）さんの青年時代をのぞきに昭和時代に飛んでみたいです！「イケイケだったのかなー？」とかちょっと気になりますよね。

――軽部アナの若い頃を写真で見た時は、あのまんまメガネをかけて同じ格好をしていたような…。

小芝：その頃からスタイルを確立されていたんですね。さすがです！お話が上手なので、いい感じに女性を口説いていたんじゃないかな？と。会話も楽しく弾みますし…どうなんですか？軽部さん教えて下さい！（カメラに向かって問いかける）

――お母様についてはいかがですか？

小芝：話を聞くところによるとすごくモテていたみたいなんです（笑）。だからどんなだったのかな？とか、昔は周りから心配される程とっても細かったんだと言っているので、スレンダーな若かりし母を見てみたいなと思います。

2021年は大忙しだった小芝に年末年始の過ごし方を聞いてみると――。

――年末年始の小芝家の恒例行事はありますか？

小芝：それが年々何も気にしなくなってしまって、母と妹とだらだら過ごして気がついたら年を明けているみたいな（笑）カウントダウンをやろうとはしているんですが、みんなで話していると「あ！もう明けてる！」みたいなのがここ何年も続いているので、年をまたぐジャンプ？やってみたいんです。今年こそは！

――まさか24歳の大人の女性が年越しジャンプやりたいとおっしゃるとは思わなかったです（笑）

小芝：それほど一緒にいる時間が楽しいんですよね。あとは年末の大掃除は母に怒られるのでします！

――来年の目標はなんですか？

小芝：来年は、お仕事を頑張るときは頑張って、家族や友人と過ごす時間も大切にしつつ、めりはりをはっきりつけるようにしたいのと、自分に自信をつけるために習い事をしていきたいなと思っています。日舞や三味線も習ってみたいですし、ボイスレッスンは発声の練習にもなって、今回のような音声ガイドでも高い音や低い音の幅も出せるようになりたいのでチャレンジしてみたいです。

――さすが！真面目ですね！

小芝：そうなんです～面白みがなくてすみません（笑）

――プライベートでやってみたいことはありますか？

小芝：実は、プライベートで先日初めて東京駅に行ったんです。10年も東京に住んでいるのに東京駅で降り立ったことがなくて。でも行ってみると色んなお店があって面白くて、ご飯を食べに行く目的だけでも同じところで済ませずに遠出したりとか、楽しみたいなと思います。

2022年1月22日～4月3日に東京都美術館にて開催。本展では、大規模な修復プロジェクトによってキューピッドの画中画が現れ、フェルメールが描いた当初の姿となった「窓辺で手紙を読む女」を、所蔵館であるドレスデン国立古典絵画館でのお披露目に次いで公開。所蔵館以外での公開は世界初となる。加えて、同館が所蔵するレンブラント・ファン・レイン、ハブリエル・メツー、ヤーコプ・ファン・ライスダールなどオランダ絵画の黄金期を彩る珠玉の名品約70点も展示する。