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2022年01月28日 |

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「日本人としてのアイデンティティを見直す」映画「Pure Japanese」ディーン・フジオカ×蒔田彩珠インタビュー

映画「Pure Japanese」2022年1月28日(金)公開

めざましmedia編集部

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ディーン・フジオカが初めて自ら企画・プロデュース・主演を務めた映画「Pure Japanese」で、狂気を暴走させる男を演じ、日本人としてのアイデンティティに向き合った。

<映画「Pure Japanese」関連記事>

本作は、過去のトラウマを抱えながら生きるアクション俳優・立石(ディーン)が、孤独な少女・アユミ(蒔田彩珠)を守る王道クライム・サスペンス×ボーイミーツガールでありながら、次第に狂気を暴走させていくバイオレンス・アクション・ムービーだ。

フジテレビュー!!では、鍛え上げた肉体で狂気の男を演じたディーンと、初めてアクションシーンに挑んだという蒔田にインタビュー。本作が誕生した経緯、撮影現場でのお互いの印象、そして見どころについて聞いた。

<ディーン・フジオカ×蒔田彩珠 インタビュー>

「日本人としてのアイデンティティを見直す」映画「Pure Japanese」ディーン・フジオカ×蒔田彩珠インタビュー_bodies

「自分があやふやな存在だと気付いた」(ディーン)

――「Pure Japanese」(純粋な日本人)というタイトル、テーマを選んだ経緯について聞かせてください。

ディーン:この作品は現代社会において「日本人の定義とは一体何なのか」というところからスタートしています。DNA的にまったくジャパニーズが入っていなくても日本で生まれ育った人はいるし、逆に両親が日本人でもまったく日本語がしゃべれない人もいるし、国籍が違う人もいる。

この日本という“コミュニティ”の参加者として、「どのあたりで輪郭線が引かれるのか」ということを自分なりに考えていましたが、結局は「日本語という言語を使ってものを考えて行動をする人たち=日本語人(にほんごびと)」が日本人なのではないかと仮定しました。

使用する“道具”である日本語という“言語OS”が、人間のDNAを未来に届けるために人間を乗りこなして使っているだけだとしたら、「この日本語という言語OSは日本語人をどこに連れて行こうとしているんでしょうね?」と発想しました。

――ディーンさんが海外で活躍されていた経験、心象が反映されているのでしょうか?

ディーン:制作の過程において自分が完全に日本語人として作るときもあれば、視点を切り替えながら作っていったときもあります。そういう技法には海外での経験が生きていると思います。

けれども、このテーマに取り組むにあたり、日本人コミュニティに参加する1人としてあまりにも自分があやふやな存在だったなと気付いたんです。自分は日本で生まれましたが、日本国籍にはこだわっていないのでどこかのタイミングで返すかもしれないという気持ちがありました。そこから紆余曲折を経て日本で生活して仕事をするようになったことで、もう1回自分のアイデンティティを見直したときに、 “中にいる人”としての思いが先行してきた感じですね。

「日本人としてのアイデンティティを見直す」映画「Pure Japanese」ディーン・フジオカ×蒔田彩珠インタビュー_bodies

――本作では狂気や衝動に突き動かされたアクションシーンも見どころのひとつです。蒔田さんは立石に守られながらも、最後には大胆な行動に出るアユミを演じていますが、演じた感想は?

蒔田:普段のアユミは普通の女子高生で、自分に近いところも多かったのですが、怖い人たちと戦うシーンだったり、自分を守ってもらえるようにうまく立石を使ったりするところは今までに演じたことのない部分だったので、難しい役でした。

アクションシーンでは結構な量の血飛沫も浴びましたが、なかなか浴びる機会もないので楽しかったです(笑)。銃を撃つシーンは楽しかったんですけど、逆に撃たれるシーンでは緊張しました。1回しかチャンスがなかったので。

ディーン:アユミがヤクザをドス(短刀)でドスッと刺しちゃうところも最高でした(笑)。企画の根本に立ち返ると、立石とアユミの関係性は、映画「LEON」のレオンとマチルダみたいな距離感だといいなと思っていたんです。 撮影はちょうど1年半くらい前でしたが、蒔田彩珠という女優さんのそのときの魂の響き方みたいなものを、この作品に吹き込んでもらえて良かったなと思っています。

「ディーンさんにはできないことがないんだろうなって」(蒔田)「それはね、頑張ってるんだよ(笑)」(ディーン)

「日本人としてのアイデンティティを見直す」映画「Pure Japanese」ディーン・フジオカ×蒔田彩珠インタビュー_bodies

――撮影で印象的だったエピソードはありますか?

蒔田:立石が働く江戸村で「忍者ショー」に出演するシーンがあるんですが、その練習が実は撮影の直前だったというのを聞いてびっくりしました。本当にプロの忍者ショーを見ているかのような完成度だったので。

ディーン:練習は撮影の1、2日前だったかな?そのショーを客席で見ているアユミの表情がめっちゃいいんだよね!松永(大司)監督ともよく話すんですけれど、「アユミの表情がいいよね!」「わかるー!」みたいな(笑)。

蒔田:どんな表情をしていましたか?(笑)。

ディーン:何とも言えない顔で、すごく絶妙な感じなんだよ。

蒔田:「本当に忍者ショーやってる!」ってびっくりしたんです(笑)。

――アクションシーンでは鍛え上げられた肉体美も披露され、ディーンさんの役者としての新たな一面も見ることができます。立石を演じてみていかがでしたか?

ディーン:いやあ、辛かったですよね。もう毎日、作品にインする前もインしてからも常に体を動かしてトレーニングをしていました。立石自身のトレーニング方法は山ごもりですけれども、「立石だったらこうやっているだろう」と。食事のコントロールも含めてストイックにやらないと、立石の緊張感は出ないと思ったので。肉体的には役者としての自分にかなりの負荷をかけたなと思います。

「日本人としてのアイデンティティを見直す」映画「Pure Japanese」ディーン・フジオカ×蒔田彩珠インタビュー_bodies

――本作では寡黙な立石が抱える狂気など、人間の持つ「二面性」についても描かれていますが、撮影を通して知ったお互いの意外な部分はありましたか?

蒔田:ディーンさんは本当に想像していた通りの方で、意外なところがありませんでした。短い時間であんなにクオリティの高い忍者ショーができるようになっているし、できないことがないんだろうなと思いました(笑)。

ディーン:それはね、頑張ってるんだよ(笑)。蒔田さんは、絶妙なバランス感と微妙なコントロール力で芝居をしているのに、忍者ショーを見ているときの自然な表情とか、立石が手裏剣を命中させたことに対して喜ぶ無垢な表情もあって。そういうフレッシュな部分も含めて、とても良い刺激を受けました。

「日本人としてのアイデンティティを見直す」映画「Pure Japanese」ディーン・フジオカ×蒔田彩珠インタビュー_bodies

――現場ではディーンさんから蒔田さんに対して、演技についてアドバイスや言葉をかけることはありましたか?

ディーン:それを言えるのは監督だけです(笑)。もちろん自分は現場を一歩離れるとプロジェクト全体の責任者でもあるわけですが、役者としてその現場にいるときはお互いに役者としてその場にいます。なので、あまり演技に関してどうこう言うのはないですね。

蒔田:今日初めて聞ける話がたくさんあってうれしいです(笑)。

ディーン:本作ではアユミが唯一、人間の等身大の喜怒哀楽の感情を担っている存在。立石は何を考えているかわからないし、敵対するヤクザたちもどちらかというと立石が狂ったことによって被害を受ける存在だし、アユミの喜怒哀楽というのが作品の中ですごく大きいんです。

蒔田:アユミは登場人物の中で1番人間味があるというか、感情の起伏があります。立石に会えたことを素直に喜んだり、時に立石に対して腹を立てて怒ったり。普段の私は結構悲しい感じの役を演じることが多いので(笑)、アユミを演じる際には喜怒哀楽を意識しました。

「日本人としてのアイデンティティを見直す」映画「Pure Japanese」ディーン・フジオカ×蒔田彩珠インタビュー_bodies

――最後にこの作品を見る人にメッセージをお願いします。

蒔田:アクションシーンに初めて挑戦したり、これまで演じたことのない役柄を演じることができました。そういった役柄や作品のいろいろな面を楽しんでいただけたらなと思います。

ディーン:この作品を楽しんでもらうために、ちょっとお手間を取らせてしまいますが、パンフレットやホームページにあるこの作品の取扱説明書のようなものを読んでから劇場で観ていただけると、スッと作品の中に入っていけると思います。

予備知識ゼロでこの映画を観ると、良い意味で「一体何を目撃してしまったんだ?」「こんな劇場体験してしまったら、これからどうすればいいの?」っていうショックを受けると思います。だからぜひ行き場のない気持ちにならないよう、先に予備知識を入れていただいてからこの作品に触れることで、自分がどう感じるのか、自分との対話を楽しんでいただけたらうれしいです。

「日本人としてのアイデンティティを見直す」映画「Pure Japanese」ディーン・フジオカ×蒔田彩珠インタビュー_bodies

撮影:山口真由子

<「Pure Japanese」あらすじ>

アクション俳優として働く立石は、社交性がなく、一方で日本の文化に傾倒している変わった男で、周囲からは距離をおかれていた。そんな立石が、祖父と暮らしている土地が中国人ブローカーと地元のヤクザに狙われ、執拗な嫌がらせを受けていた女子高生のアユミを、偶然に助けることになる。立石になつくアユミを守るための相手への攻撃を肯定されたことで、過去の撮影現場での事故によるトラウマでバイオレンスに対するリミットをかけていた立石の狂気が暴走する。

映画「Pure Japanese」は1月28日(金)より全国公開。

©️2021「Pure Japanese」製作委員会
配給:アミューズ

最新情報は、映画「Pure Japanese」公式サイトまで。

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