NHK連続テレビ小説の主題歌「アルデバラン」で大きな反響を呼んでいる歌手のAIさんが、4年ぶりとなるオリジナル・フルアルバム「DREAM」を2月23日に発売しました。

『めざましテレビ』が単独インタビューを行うと、「アルデバラン」制作秘話から、2児の母として子育てに奮闘する私生活までたっぷり語ってくれました。2月24日の放送では伝えきれなかった未公開部分も含め、前編と後編に分けてお届けします。

前編では、森山直太朗さん作詞・作曲の「アルデバラン」が、すぐそばにいる人に向けたメッセージだからこそみんなに伝わる、自身の”代表曲的存在”になっていると話したAIさん。多くの人が心打たれる音楽を届ける彼女も、家庭では2児の母として子育てに奮闘していると言います。後編では、子育ての難しさとAIさん流の子育て論を聞きました。

本当に全国のお母さんよくやっている!

――(永尾亜子アナウンサー)2児の母ということで子育てはいかがですか?

子育てはね、「大変すぎてもうヤバーい!!」です。自分が仕事で朝から晩までいないことも多いので、いられるときは100%出し切っています。ただ、イライラすることが多いんです。みんなそうだと思いますが、「私も頑張っているんだから」と子どもにもたまに漏らしてしまうので、コントロールしてにこやかにしなきゃ!とは思うのですが…なかなか。

2児の子育てに奮闘中(インスタグラムより @officialai)

幼稚園の送り迎えは旦那さんと私で日を分けて分担しているんです。一緒にやると口出ししたくなってケンカになるので(笑)。私は車の免許の更新を忘れて失効してしまったので(泣)、自転車で連れて行っているんですが、毎朝が戦いです。

起こして着替えさせて、顔も洗わないから拭こうとすると嫌がるし…髪の毛も結んだら取る、結んだら取るの繰り返し。何でもいいから食べさせたいのに、子どもがボーっとしていてなかなか食べないなどなど。あれなんなんですかね~?

それなのに、出る間際になってから「おにぎり」とか言い始めて、「1時間前から作って置いてあるのに何でその時に食べないの?」と聞きたいけれども、そんな説明ももったいないくらいとにかく時間がないんです。1分、1秒を争っていますから。自転車の上で食べさせたりして。食べたと思ったら今度は喉が渇いたとか言い始めるし(泣)、本当に大変です!!

子どもを自転車に乗せようとしても蹴って乗ってくれないと嘆くAIさん

家を出てからも、まず自転車に乗らない。上の子は言うこと聞いてくれる年齢になったんですが、3歳の子の方が、自分が焦っていれば焦っているほど、乗せようとしても自転車を蹴って乗ってくれないんです。「わーっ」とやっていると近所の人が出てきて「あらあら大変ねー」って手伝ってくれたりなんてこともあります。いろいろな人のおかげで何とか回っています。

最初は「何でも自分でやらないと!」と思ってやっていましたけど、ストレスがたまり過ぎてダメなので、頼めるところは家族に頼んで、近所の人でも手伝ってくれる人がいれば、”もらえるお手伝い”は、なんでももらっていきます!楽屋のお弁当とかお水も余っていたらもらっていますし、助かるんです(笑)。本当に全国のお母さんよくやっています!

ツラいのもいいと思える“子育て修行”

――逆にお子さんから学ぶこともありますか?

あの修行のおかげで絶対負けないという気持ちになります。強さは芽生えてきました。ツラいのもたまにはいいんですよね。「なんでこんなに大変なんだろう?」ということも自分の身になっていて、あの子たちのおかげで「あ、言葉遣い気をつけないと」とか「愛情あげないと」とか、そういうことも子どもがいないと立ち止まって考えないと思うので、子どもたちから教えられることも多いです。

――音楽活動にご家族との関わりが生きてくるところはありますか?

子どもたちが教えてくれることによって、未来のことや自分の人生が歌になることが多いです。昔は恋する歌が多かったり、家族ができて子どもが生まれたら大きな愛に変わったり。今回も「パパへ」という曲がニューアルベム「DREAM」に入っています。「ママへ」という曲はあったんですが、全国を回ると「パパへはないのか」と言われたのでやっと作りました!

家族のおかげで私も頑張れていて、大変な中でも「家族が元気ならOK」と思える自分がいます。もし今家族がいなかったら、パーティーしてはっちゃけているかもしれませんね(笑)。「子どもの見本にならないと」とか、いい意味で見張っている人がいるからちゃんとできるんです。自分の体も生活も大変だけれどいい意味で鍛えられています。