大島優子『ザ・ノンフィクション』のオファーに歓喜「ひたすらずっと待っていました」
2月27日(日)14時~『ザ・ノンフィクション』
大島優子さんが、「念願だった」という『ザ・ノンフィクション』の“語り”に初挑戦しました。
大島さんが読むのは、『ザ・ノンフィクション「ボクらの丁稚物語 2022~涙の迷い道と別れ道~」 前編』(2月27日14時~/フジテレビ※関東ローカル)。
横浜市にある家具の制作会社「秋山木工」に“丁稚奉公”にやってくる若者たちの物語です。
27日(日)12時からは、BSフジにて<サンデードキュメンタリー>ザ・ノンフィクション特別編『ボクらの丁稚物語 ~泣き虫同期 5年の記録~』も放送となります。
3人の先輩と反目する後輩…家具職人を目指す“丁稚”たちの苦悩と成長の日々
一流の職人を目指し入社した新人たちは、住み込みで5年間“丁稚”として修行します。その間、酒もタバコも恋愛も禁止、私用で携帯電話を使うこともできず、家族への連絡は手紙だけ。おまけに修行期間は、男性も女性も丸刈りというルールまであります。
2017年春、番組は、そんな秋山木工の門を叩いた3人の若者と出会いました。
京都大学を中退し、実家の家具会社を継ぐために来た内藤くん(23)、実家の造園会社のリーダーになることを目指す加藤くん(22)、糖尿病の治療をしながらも、支えてくれた家族への恩返しを誓う佐藤くん(17)です。
3人は“丁稚”として日々修業を積む中、2019年春に、後輩ができました。
「流されやすく甘えがちな自分の性格を改善し、人として成長したい」と入社してきた山田くん(18)。入社を認められ、伝統の丸刈りになる際は、うれし涙を流していました。
4人は、同じ釜の飯を食い、ともに修業を続けますが、次第にそこに溝が生まれます。「言うことを聞かない」と後輩に不満を募らせる2017年組と「もっとしっかりしてくれ」と不満をぶつける山田くん。そんなある日、山田くんが突然、会社から姿を消してしまいます。
「このまま職人を目指すのか…」
自身の将来を考え、悩み、迷い続ける4人の丁稚たち。一流の職人への道を目指す令和の丁稚たちの5年間をカメラが追いました。
その物語を読み、「ちょっと泣きそうになった」と、振り返った大島さん。収録後に話を聞きました。
もしも、秋山木工に入ったら?丸刈りもOK!「負けず嫌いなので、やれるんじゃないか」
<大島優子 インタビュー>
――BSフジで放送される特別編に続き、地上波の前・後編と、収録は計5時間にもわたりました。初めての『ザ・ノンフィクション』はいかがでしたか?
ずっと番組を見てきたファンなので、楽しかったです。ようやく声が出てきたな、って感じだったので、まだあと6時間くらい読めそうです(笑)。
VTRが感情移入しやすい作りになっていて、音楽のテンポが速くなると、つられてナレーションも速くなっちゃったりするところもありました。
――途中、「(映像に)見入っちゃった」と話していました。
そうなんです。(しゃべり出すタイミングを知らせる)赤ランプに気づいて「あ、ヤバい!」みたいなこともありました。この秋山木工のシリーズは以前にも見ていたので、「おお、内藤くんだ」とか、知り合いを見ている感覚で見入ってしまいました(笑)。
この番組の魅力は、どの回でも、その“近さ”にあると思うんです。毎回、紹介されるのは、知らない世界なんだけど、見ているうちに自分もそこに飛び込んだような感覚になって、共感したり、感情移入したりしてしまう。
今回は、ナレーションとして、より近いところから見たことで、本当に自分の知り合いかのような目線で見てしまって、最後はちょっと泣きそうになりました。グッとこらえましたけど。
――“『ザ・ノンフィクション』ごっこ”をしているなんて噂も耳にしました。
はい、日常的に(笑)。マネージャーさんを相手に(ナレーション口調で)「東京、新宿歌舞伎町。そこに、〇〇〇〇さんがいました」とか、ってナレーション風にやって遊んでいます。あとは、今まで読まれた方のマネをして読んでみたりもしますね。
――今日は念願が叶ったということでしょうか?
私は、もうただただ、ひたすらずっと待っていたんです。「いつか、来るかなぁ…」って。なので、念願が叶いうれしいです。
――ちなみに、最近で印象に残っている回はありますか?
最近ですと、コロナ禍のタクシードライバーさんの話(「東京、タクシー物語。」〜コロナとシングルマザーの運転手〜)はすごく印象に残っています。コロナ禍の影響を描いたテーマは多いですけど、あそこで描かれていたようにタクシードライバーさんのお給料がすごく減ってしまったというのを見て、タクシーをより使うようになりましたし、運転手さんに対する見方も変わりました。
――今回の舞台となった「秋山木工」については、どんな印象がありますか?
愛がありますよね。やっぱり社長さんが、家具を作るための職人を育てるだけではなく“人間をつくる”という志を持っていらっしゃるから、そこには常に愛情があって。そういう場所が令和の時代にもあるっていうのは、素晴らしいな、と思います。
私、自分が丁稚として秋山木工に入ったらどうなるんだろう、って考えたことがあって。負けず嫌いなので、脱落するのは悔しいので、やれるんじゃないかなって気がしています。
この時代、手に職があるというのもすごく強みだと思うので、物作りも好きですし、やれるんじゃないかなって。
――丁稚は、女性も丸刈りですが、大丈夫ですか?
全然、大丈夫です。携帯が使えないのはちょっとなぁ、とは思いますけど(笑)。携帯といえば、佐藤くんが携帯を使っていて。そういうのを見たら、「なんで守れないの?ダメじゃない!」って言っちゃうかも。
私自身、意外にルールに則って生きようとするところがあるかもしれないです。
――登場人物の若者たちをどのような思いで見ましたか?
やっぱりこう、母のような気持ちで見てしまいます。秋山木工に飛び込んでくる子たちは若いから、たとえ辞めてしまってもそこから先の未来もあるし、人生は長いので、何でもできる年齢だと思うんです。
その子たちが、修行に入って人生や社会の厳しさを学ぶ姿を見て、とにかく応援する気持ちしかないなって。どうか幸せに生きてね、って気持ちで見ていました。
『ザ・ノンフィクション「ボクらの丁稚物語 2022~涙の迷い道と別れ道~」 後編』は、3月6日(日)14時~フジテレビ(※関東ローカル)にて放送されます。
<ナレーションの一部を紹介>
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