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小関裕太×木村達成 ダブルキャストでバチバチ?「お互いに盗み合って、切磋琢磨できたら」

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小関裕太さんと木村達成さんが、主人公・有馬公生をダブルキャストで演じるミュージカル「四月は君の噓」。その作品の魅力を語りました。

ミュージカル「四月は君の噓」は、母の死を機に音が聴こえなくなりピアノから遠ざかった天才ピアニストの有馬公生と、秘密を抱えたヴァイオリニストの宮園かをりを中心に描く青春ラブストーリー。

当初、2020年7月に上演予定だった本作ですが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて全公演中止に。

その悔しさを晴らすべく、公生役の小関さんと木村さんの他、かをり役の生田絵梨花さん、公生の幼なじみ・椿役の唯月ふうかさん、公生の幼なじみ・渡役の水田航生さんと寺西拓人さん(ダブルキャスト)、メインキャスト6人が再集結。5月から世界初演ミュージカルとして上演されます。

フジテレビュー!!は、主演を務める小関さんと木村さんにインタビュー。改めて上演が決まったときの心境や有馬公生という役への思い。そして、同じ役を演じるお互いへの思いを聞きました。

<小関裕太、木村達成 インタビュー>

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2020年の公演中止は「喪失感が大きかった」

──まずは、公演が改めて決まった今の心境をお聞かせください。

木村:この作品を上演するチャンスをいただけて、皆さんに見ていただける機会ができてすごくうれしいです。

小関:僕は、2020年の上演が決まったとき、作品自体への期待感と「(公演が終わったときに)どんな自分になれるのか」という課題を感じつつ、すごく楽しみにしていました。それだけに、公演がなくなったときの喪失感は結構大きくて。

今となってはその時期に、代わりにできたお仕事もあるし、何かしらの意味はあったと思っているのですが、当時はなかなかポジティブになれなかったんです。でも、そんな作品がようやく初演を迎えることができる、僕が持っていた覚悟が報われるんだと思うとホッとしました。

木村:初演のステージに立つはずだったメンバーが、今回全員集まれたわけではないですし、僕らはその方々の思いも背負いながら、全力で公生を生きたいですね。

小関:そうだね。僕、「四月は君の噓」は絶対にやりたかったんだ。この作品は、ピアニストが主人公の話ですけど、役者や他の職業に置き換えても共感できる部分は多いと思っていて。人によってその悩みの重さは違うかもしれないけど、プレイヤーとして挫折や苦悩って誰にでもあるので。

僕も挫折とまでは言わないけど、ステージに立つ勇気がなかった時期もあって。そういうときに背中を押してくれるような力がこの作品にはある。何よりも言葉や描写もステキで、僕自身が感動したから、絶対にやりたいなと。

木村:わかる。僕はどちらかというと悩んだ側。この作品だって「僕以外の方がやったほうがいいんじゃないか」と迷ったこともあったし。でも、2年という長いようで短い時間を超えて、この作品に携わることで、自分がどれだけ成長できたかを知ることができる。そんな最高な環境はないな、と思うんですよね。

それに、お客さんと一緒にグルーヴを作ることができる作品って、あるようでなかなかないんです。「四月は君の噓」ではそのグルーヴが体感できる気がするので、すごく楽しみ。

主人公・有馬公生は「傍観者」「役者から見ても魅力的」

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──お2人から見て、有馬公生はどんな役ですか?また、本格的な稽古に入る前ということですが、どう演じようと思っていますか?

小関:かをりちゃんに対する思いを「これはきっと、好きじゃなくて、憧れなんだろうな」と語るセリフがあるのですが、そういう言葉たちからも公生は「傍観者なんだろうな」と感じます。それでいて、ちゃんと主人公でもある。みんな彼の音楽を聴きたいと思っていますし、求められている存在なので。

傍観者という意味では「お客様代表」という目線も意識しながら、主人公として、お客様の孤独やセンシティブな思いを優しく撫でるようなお芝居ができたら、と思っています。

木村:公生という役はちょっと影があって…説明が難しいですが、一筋縄ではいかない感情を持っている役。何に対しても、自分の心にふたをしてしまう公生は、役者から見ても魅力的で演じがいがある役だなと感じますね。

まぁ、“演じる”つもりはないんですけど…彼に一歩でも近づこうとするこれからの2ヵ月間は、とても有意義な時間になるはずです。

──それぞれ、公生とご自身に似てるところはありますか?

木村:いや、ないに等しいな(笑)。

小関:そうなんだ?

木村:うん…でも、自分に余裕がないときに、心を閉ざしてしまう部分は似てるかもしれない。小関くんは?

小関:さっきの傍観者の話じゃないけど、公生って「僕なんか」という感じがあるんですけど、僕も学生時代はそうだったな、と。今は傍観者にはならないようにしてるんですけどね。

木村達成「小関くんは最強なパートナー」

──同じ役を演じるお2人ですが、現段階では、お互いにどのような存在ですか?

小関:僕はダブルキャストというのが初めてなので、実感がわかないんですよね。さっき、たっちゃん(木村)にダブルキャストとかトリプルキャストの話を聞いたら、「同志として話し合えるもの」だと言っていて。ちょっとホッとしました。

木村:僕は今日、1日小関くんと取材をしていて、彼は挫折を挫折と思わない最強の心を持っていると感じて…(笑)。

小関:ははは(笑)。

木村:負けないように頑張らないと、と思いました。僕、ヤバいと思うとダークサイドに転げ落ちることも多いので。そんな僕を勇気づけてくれるような、最強なパートナーであってほしいなと思っています。

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──先ほど「絶対にやりたかった」という話もありましたが、作品全体の魅力はどんなところに感じていますか?

木村:作品というかミュージカルのことで言うと、楽曲ですかね。「四月は君の噓」は、2020年の公演に向けてリーディングワークショップ(※)を行っていましたし、コンセプトアルバムも発売しました。

※実際に俳優たちが歌い、演じながら脚本・音楽を作っていくワークショップ、試演会

みんなで歌っている瞬間は楽しすぎましたね。学生時代に合唱コンクールで歌った感覚と似ていたのですが、アグレッシブに歌って、「楽しい!」と思えたんですよね。一つになれている感じなのかな。僕は今28歳ですが、そういう感覚ってなかなか味わえないじゃないですか。

小関:確かにそうかも。

木村:今までソロ曲とかを任されても、歌うことに対しての恥ずかしさとかがまだあって。「歌がうまい人はいくらでもいるし」と思うこともあったし、「僕ならではの表現はこれだ」という確信を見つけられていなかったし。

でも、公生の周りには、かをりや椿、渡という勇気を与えてくれる仲間がいて。だからこそ「楽しみながら歌えるかもしれない」「1人になったとしても、誰かが助けてくれるかもしれない」と思えたというか。勇気を持てたから、楽しめているのかもしれないな、と思います。

──小関さんは、作品の魅力をどう感じていますか?

小関:ミュージカル版の魅力は、コンサート会場にいるような気分を味わえることですかね。臨場感があって面白いと思います。ステージ上に有馬公生くんがいて、グランドピアノが置かれていて、生唾を飲んでイスを引いて、座って、演奏し始める。その緊張感と臨場感は生だからこそ味わえる、大きな魅力だと思います。

ミュージカル界の巨匠・ワイルドホーンの作り出す楽曲は「地獄(笑)」

──フランク・ワイルドホーンさんが作り出した楽曲の印象はいかがですか?

小関:すごくキャッチーだな、と思いました。いろいろな方から聞いていた「ワイルドホーン節」も感じつつ、楽譜をいただいて、ちょっと口ずさむともう覚えられちゃうくらいすんなり頭に入ってくるんです。

2019年の『FNS歌謡祭』で一度歌わせてもらったこともありますが、それを見たという方が「印象に残ってる」と言いながら歌ってくださることもあって。それだけ覚えやすくて、歌いたくなるパワーを持っているんだなと実感しています。

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木村:僕は…曲を聴いて「あー楽しそう!」、歌ってみたら“地獄”みたいな(笑)。「こんなの無理だ!」と、ちょっと思いましたね。ブレスがとれなくて。

小関:あー確かに!

木村:あと、リーディングワークショップのときに、ジェイソン(・ハウランド)さんがものすごく編曲なさって…化け物みたいな形になって戻ってきて(笑)。もう対応するのに精いっぱいだった記憶がありますね。良くも悪くもいい思い出です。

これから5月の公演に向けて本格的な稽古が始まりますが、どこまで歌えるのか…。もう目と鼻の先まで迫ってきていることへの恐怖と、楽しみな感情が渦巻いています(笑)。

──小関さんは、特に苦戦していることはないのでしょうか?

小関:まだこれからですね。ただ、「ワイルドホーン節」って、キーが高いんですよね。今回の作品は心の内にある思いを叫んでいることが多いんですけど、張り上げて、張り上げて、張り上げて、張り上げて…最後、張り上げて終わるみたいな(笑)。ずっと張り上げてるから、そこは苦戦する気がしています。

小関裕太「生田さんはかをり役にぴったり」

──共演者の皆さんの印象を聞かせてください。

小関:生田(絵梨花)さんは、バラエティ番組に出演しているときの目と、ミュージカルにかかわっているときの目が違うな、と。バラエティのときは穏やかでほんわかしているんですけど、楽譜を手にするときりっとするんです。そのギャップは感じていますね。たっちゃんは、共演したことあるの?

木村:あるんだけど…本当に一緒の作品に出てたかな?っていうくらい、舞台上で関わりがなかった(笑)。

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──「こんなかをりを見せてほしい」「こんなかをりになりそう」など、期待や予想していることはありますか?

小関:完全にイメージですけど、ほわほわした感じがかをりちゃんにぴったり。かわいらしくて、元気なかおりちゃんになるんじゃないかな。

木村:僕は、「こうなってほしいな」というイメージをぶち壊してほしい(笑)。僕たちの想像なんかぶち壊して、土足で心に入り込んでくるかをりを見たいです。

──渡役の水田航生さん、寺西拓人さん、椿役の唯月ふうかさんの印象はいかがですか?

小関:航生くんは小さいときからご一緒していて、年齢的にもお兄ちゃん的存在の方。役柄的にも渡から背中を押してもらうという描写が多いので、実際の関係性と近いんじゃないかなと安心してます。ガッツリ共演するのは初めてに等しいので、新しい一面を見られるんじゃないかなと思って楽しみですね。

木村:僕は以前、航生くんと同じ役を演じたことがあるんです(オフ・ブロードウェイミュージカル『The Last 5 Years』)。そのときに、役に対して僕が考えている以上のことを考えていて、完全にあっぱれでした。「すごい、よくそこまで考えられるな」と思ったことがあったので、今回の共演はすごく心強いですし、楽しみでしかないです。

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小関:テラさん(寺西)は初めましてですし、まだ本当に少ししか一緒の時間を過ごしていないので、どういう方か分からないんですよね。でも、明るそうな方だとは思っています(笑)。これからたくさん会話をして、いろいろな顔を知れたらいいなと思っています。

木村:寺西さんは、僕もまだわからない…(笑)。ふうかちゃんは、共通の友人を通じて1度お会いしたことがあって。すごく明るい方なので、椿にぴったり。お二方とも、一つずつ一緒に稽古を積んで、一緒に作品を作り上げられたらと思います。

座長として、空気づくりのために「個包装の差し入れを」

──お2人は、今回主演となりますが、カンパニーの空気づくりのために考えていることはありますか?

小関:僕は、主演だからということはあまり考えてないかも。ただ…個包装の差し入れはいっぱいしようと思います(笑)。

木村:それ大事!じゃあ、僕はできるだけ現場でふざけようと思います(笑)。公生は悩む役だけど、あまりに稽古場で1人悩んでいる姿を見せると、皆さん話しかけづらくなると思うので。コミュニケーションを取りやすい空気にするために、ふざけます!

──同じ役を生きるお2人から最後に、お互いに「ここは負けない」という宣言をお聞かせください。

木村:バチらせるの、やめてくださいよ~(笑)。でも実際、お互いに比べたり、「彼があれをやるなら僕はこっちに」と考える時期は絶対に来ますよね。そこでどれだけプライドを捨てられるかが大事だと思います。負けないという宣言はないですけど…お互いに、作品にとって「良い選択」ができる環境をつくれたら。

小関:右に同じです(笑)。それに、出来上がったものを受け取ったお客様の中で、作品がどう届いて、何を思うかが大事ですしね。

今回、本当に楽しみなのが、同じように稽古の時間を共有しているたっちゃんの公生くんが見られること。自分にはない表現を、映像ではなく実際のお芝居を目の前で見ることができるって、最強の環境だと思うんです。だから、お互いにいいものを盗み合って、切磋琢磨できたらいいな。そういう意味ではバチバチもしながら、でも温かい時間を過ごせたらと思っています。

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撮影:山越隼

最新情報は、ミュージカル「四月は君の噓」公式サイトまで。

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