音楽

2022年03月30日 |

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ゆず25年の変化は？「家系ラーメン」から「みょうが」へ【めざまし未公開インタビュー】

3月25日（金）放送『めざましテレビ』

めざましmedia編集部

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今年デビュー25周年を迎えるゆずは、3月23日におよそ2年ぶり16枚目となるアルバム「PEOPLE」をリリースしました。『めざましテレビ』は北川悠仁さんと岩沢厚治さんに独占インタビューを行い、この25年間での変化をじっくりと聞きました。3月25日の放送ではお伝えしきれなかった未公開部分も含めインタビュー完全版をお伝えします！

＜北川悠仁書き下ろし！『めざましテレビ』新テーマソングは、なにわ男子の「サチアレ」＞

コロナ禍「ファンのみんな元気かな～」と空を眺めた

――（鈴木唯アナウンサー）このアルバムにはどんな思いが込められていますか。

北川：コロナによりいろんなことが変化して行く中で、自分たちが思ったことや、そういう中で必死に前に進んで行く人々のことを感じながら作ったアルバムです。

――だからタイトルを「PEOPLE」にしたんですか？

北川：そうなんです。例えば、街から人が居なくなったり、今までは通ってた場所に通えなくなったりした時に1番思ったことは、それにどう立ち向かっていき、何を見つけていくのかということだと思いました。やはり、人の動く心にフォーカスが当たったので「PEOPLE」というタイトルをつけました。

岩沢：ありがたいことにコロナ禍でも制作自体はできて、止めることなくやってきた結果がこのアルバムに沢山詰まっているので、思い出深いアルバムですね。

――この2年間でこの曲作りのスタイルに変化はありましたか？

北川：スタイルは変わらないですね。ただ今回の楽曲でいうと「ALWAYS」という曲があって、「いつも」と訳されますが、“いつもがいつもじゃなくなった”ということは、日常を描いてきた僕らには影響がありましたね。

でもそれとは逆に、僕は空を見る時間が増えたんですね。これまでは足下に集中していたのが、時間ができて空をぱっと見ると、とんでもなく綺麗な空に出会うことがあって、それを誰かに伝えたいという想いが湧いてきました。「ファンのみんな元気かな～」と想いにふけっていました。

また、YouTubeライブをしたときに、ファンの皆さんから言葉をいただいて曲を作ったり、コロナがなければできなかったであろうことも実現したりしました。

――岩沢さんはコロナ禍で新たに気づいたことはありましたか？

岩沢：選ぶ言葉に関してはこのご時世を意識した自分がいたと思います。あと、レコーディングでスタジオに来ても相方がいないという状況が最初の頃はありました。

北川：岩沢が来るから帰るぞって逃げるように帰ったりとかね（笑）

――それぞれでレコーディングするのはやりにくいですか？

岩沢：いや、意外とやりやすい（笑）面と向かってやらないといけないこととがはっきりしました。

――レコーディングも別々にやっていたんですね。

北川：そうですね。昨日、今日じゃできないですが、25年やっているのであうんの呼吸があってのものかなと思います。

――特に思い入れのある曲や印象に残っている曲はありますか？

北川：どの曲もですけどね。「NATSUMONOGATARI」という曲がありますが、コロナ禍に「音楽で前に進んで新しい扉を開けていきたい」と思い始めて作った曲でした。新しいことをただやるだけではなく、自分たちがこれまでにやってきたことを、さらに今の時代の中で新しく変化させて響かせてみたいという実験的なことも考えながら作りましたね。

岩沢：「NATSUMONOGATARI」でいえば、「桜木町」の歌詞とメロディをそのまま使っている部分がありますが、レコーディングの時に、ディレクターさんから「うまい！」って言われました。

北川：あまりに他のパートが不慣れだったんでしょうね（笑）そこだけ急になんか、生き生きと「これ知ってる俺！」みたいなね。

――「風信子」（ひやしんす）も映画『とんび』の主題歌として、北川さんが描き下ろされたんですよね。

北川：親と子がテーマでしたが、ヒントを映画からたくさんいただけたので、すごく集中して挑めました。

――ご自身の経験も重ねて書き下ろしたのでしょうか。

北川：その映画をなぞるように書くこともできたんですけど、やはり自分が経験してきた部分だったり、若い頃には気がつかなかった親の気持ちなどを改めて見つめ直す、良いチャンスをもらったと感じています。

――4年ぶりのアリーナツアーどうですか？
北川：めっちゃ嬉しい！！めっちゃ嬉しいです！

最初オンラインライブから始めて、少しずつ有観客でホールツアーをやったり、武道館やったりと手探りでしたが、その経験を活かして全国回れたらいいなと思ってます。

岩沢：もう僕たちが楽しんでいるので、一緒に楽しんで欲しいと思います。あとは、打ち上げがないのでね！その分、コンサートに還元できたらと思います（笑）

北川：今までのは何だったの（笑）

岩沢：打ち上げありきの頑張りですね。

25年で家系ラーメンからみょうがへ　嗜好も変化

――今年は25周年となりますが、変化したことはありますか？

北川：以前、フジテレビの音楽番組などを手がけてきた石田弘さんに、天ぷら屋さんに連れて行ってもらったんですね。そこで「おかわりしていいよ」と言われて選んだのが、まさかのみょうがだったんですよね。この時に自分でも驚きましたね。昔だったらエビでしょ！自分の口から「みょうが」って出てきてびっくりしました。

――最近のマイブームはありますか？

北川： 若い頃って朝とにかくギリギリまで寝たいじゃないですか。冬なんて言ったら、もう永遠に布団から出たくないみたいな。でも最近はあまり長く寝れなくなってきて、早起きになっちゃって（汗）

そうすると朝ゆっくりとコーヒーをいれながら新聞を読むひとときが幸せだなと思うようになりました。

――優雅な時間ですね。岩沢さんはいかがですか？

岩沢：僕は趣味があまりないんですが、最近花粉がすごいじゃないですか。車に乗るんですけど、洗車してもしても花粉がすごいんですよ（泣）落ち着いた頃に思いっきり洗車したいです！

――10代20代の若い人たちを見て感じることってどんなことですか。

北川：10代、20代の頃って、当たり前ですが、周りの人とリンクしているので流行などについても「なんで？」と思わなかったんですね。でも30代になってくるとちょっと立ち止まらないと分からなくなって、40代にもなると「さっぱり分からんぞ」っていうことが増えてくるんですよ。

でもその時に、「俺には分からん」っていう考え方と、立ち止まって「ちょっと聞いてみようかな」と動いてみる、2つの考え方があると思っています。例えばTikTokを去年始めましたが、最初は何なんだろうと思っていたことも「確かに面白いな」と気付くこともあったりして、逆に年を取ったからこそ楽しみたいなと思いますね。

やはり、僕らの音楽が目指すところは幅広い層の人に楽しんでほしいという点なので、同年代の人に響く曲だけでなく、僕らよりも年上の方や若い人にも聞いてもらえるものなど、どんどん取り入れながらやっていければなと思ってます。

――岩沢さんは若い人を見てどんなことを感じますか。

岩沢：ラーメン二郎とかに並んでいる若者を見るとね「すげえな」と思いますよね。大行列に並んで待って、あれをね、ぱっと食べちゃうんですもんね。

北川：よくラーメンにも2人で行っていましたよ。家系とかも好きで。

――それが今ではみょうがに・・・

北川：あ、戻ってきちゃったね！

岩沢：だから尊敬してます。なんか10代20代は本当素晴らしいと思いますよ。どんどん食べてほしい！

北川：食べるなら、今だよ！

いつかなにわ男子のライブに行きたい

――もし「10代、こう20代の人がキュンキュンするような曲を作ってください。」と言われたらどういうアプローチをしますか？

北川：4月から『めざましテレビ』のテーマソングになる、なにわ男子の「サチアレ」を書きましたが、なにわ男子がファンの前で歌っている姿を想像しながら曲を書くと、自分だけでは浮かばないフレーズが出てきたりしましたね。「ここをカメラ目線でファンの人に言って欲しいな」とか思いながら作りました。いつかなにわ男子のライブに行く日が楽しみですね。

――完成したものは聞きましたか？

北川：はい、7人の個性が輝いていて、想像していたよりもキラキラしているので、多くの方を勇気づけられるのではないかと思います。