20年来のつき合いがある3人が、“戦友”トークを展開しました。
4月10日(日)放送の『ボクらの時代』は、映画「THE3名様 ~リモートだけじゃ無理じゃね?~」に出演している、佐藤隆太さん、岡田義徳さん、塚本高史さんが登場。
お互いの変化や、年齢を重ねて思うことなどを語り合いました。
年齢を重ねて「いい意味で肩の力が抜けた」
3人そろっての初共演は『木更津キャッツアイ』(2002年/TBS)。
そのイメージが強く「THE3名様」でSNSを発信しても、「『キャッツ』の3人」と言われることが多いといいます。
佐藤:こんな話をするのも野暮かもしんないけど、やっぱりイメージってあるんだなって思いますよね。
岡田:うん、あるある。
佐藤:見てくれてる人たちだけじゃなくて、この業界内でもあるんだなって思いますよね。
塚本:ある。
岡田:「こういうイメージでやってください」ってね。
佐藤:そうそう。もちろん、どこかで披露したものを「面白い」「いい」と思ってくれてるから、それで引っ張ってくれてるんだろうけど…。だから、こっちが驚くようなオファーのされ方されると、すんごいうれしくないですか?
塚本:例えば?
佐藤:「あ、こんな役で俺を呼んでくれるんだ」みたいな。
塚本:ああ、はいはい。
佐藤:もしかしたら、周りでは「えー?それ、佐藤隆太っぽくなくない?」って言ってる人もいる中で、「いや、ここは佐藤で」と言ってくれているかもしれないから。「ほら、言わんこっちゃない」って言われないようにというか、期待に応えたいと思って頑張るし。
岡田:うん。「なんとかっぽい」とかっていうイメージがつくのが、俺、若いころからすごい嫌で。だから、1回1回、髪型全取っ換えしたりとか、そういうことをやってたなって気がする。
佐藤:やってましたね。
塚本:でも、もうこの年になると「いいんじゃない?これで」って(笑)。
岡田:そうそう。いい意味で、肩の力が抜けたというか。
佐藤:そうだね。
岡田:若いときは、「この役だったら、こういうこと言わないかな」とか言ってたかもしれないんだけど、年齢を重ねると「言えよ!」って思うもんね。
塚本:そう。それ、すげえわかる!
岡田:「(脚本に)書いてあるんだから、言えよ」って思うよね。
塚本:やる前からさ、「監督!あの、ここなんですけど…」とかっていうの、ガチでいたりするじゃん?「いや、お前、1回やれ」って。
岡田:ある意味、それって脚本家に対するリスペクトも入ってると思う。若いころは、そういうことってあんま考えなかったかもしんないんだけど。
佐藤:確かにね。
岡田:やっぱ、書き手に対してのリスペクトがあると、そこもちゃんと読んであげたいなっていう思いが強くなってきたというか、俺はね。
塚本:そうだね。
佐藤:なるほどな。
塚本さんは、「そういう面では、キャパシティは広くなったのかもしれない」と、年齢を重ねた変化について語りました。
「わけもわからず熱くなってケンカした」青春の思い出
3人は、お互いの変わったところなども話題に。
佐藤:それこそ、高史とは10代から会ってるし、偉そうに言いたくないからあんま言わないけど、「やっぱ大人になったな」っていうところもあるし。
塚本:それは、あるだろうね。
岡田:大人になったよね。だって1回さ、『キャッツ』の打ち上げのときに、取っ組み合いのケンカになりそうなときあったよね?
佐藤:2人、ケンカしてましたよね(笑)。
塚本:あった、あった。
岡田:エレベーターの前とかで。
佐藤:そうそう。
佐藤:「いねえな」と思って外行ったら、ケンカしてんだもんな。
岡田:そうそう。あったよね(笑)。
佐藤:しかも、なんか「木更津に、俺は行きてぇんだ」とか。
塚本:そう。
佐藤:「いや、今打ち上げ中だから、行っちゃダメだ」みたいな。
岡田:あはははは!
佐藤:(ケンカの原因は)くだらなくはないんだけど、「あ、そんな話?」みたいな。
塚本:あった、あった。
岡田:あったよね。
塚本:それで言うと、俺、隆ちゃんともケンカしてるじゃん、福岡で。
佐藤:うん。「もっと遊びたい」(塚本さん)、「いや、もう寝たほうがいい」(佐藤さん)ってケンカね。
塚本:俺、なんなの!?わがままどら息子じゃん。
佐藤&岡田:(笑)。
岡田:いや、自由なんだよ。高史の一番いいところなんだよ、それが。
佐藤:うん、うん。
塚本:「じゃあ、次来たタクシーで帰るベ」とかっつって、乗るんだけど、超無言なの。で、ホテルの前に着いて「なんか、ごめん」みたいな。「あ、俺もごめん」みたいな。
佐藤:青春でしょ。
岡田:青春だよね。
塚本:「じゃあ、明日もよろしく」っつってね。
佐藤:でも、それも俺、良かったなと思ってる、なんか。
岡田:うん。俺も良かったと思う。
佐藤:ね。別に理由はなんでもいいんですけど、そうやってわけわかんないで熱くなって、ケンカした経験もあるって、ほとんどがない人ばっかりだから。
塚本:確かにそうだよね。今、この歳で「初めまして」って会ってたら、絶対そんなことないじゃん。
佐藤:ないね、そうだね。
3人の独特の空気感はどこから!?
また、3人のなかでは一番年上の岡田さんが、2人に心を開いた瞬間を語り出すと…。
岡田:『キャッツ』のころは、一応俺も年上だったし、2人に対して弱いところとか、自分の情けないところとか、できないこととか、あんまり見せられないと思ってたの。
佐藤:うん。全然見たことないですね。
岡田:でも「THE3名様」(※)とか続けてたから、そういうところも見せていかなきゃなって思って、いろんな話をするようになって。そこから楽になった。それを経て「後輩」っていう形じゃなく、「戦友」みたいな形に変わった気がする。いつの間にか。
(※)「THE3名様」…2005年にオリジナルDVDから始まった。
佐藤:一緒にお芝居させてもらって、2人に対して思うのは「あ、その選び方するんだ」っていう。だいたい役者って、相手がこういう感じでくるんだろうなって想像しながら本を読むんだけど、まったく俺が想像しないテンションでの選び方をするから、それが楽しいですね。
塚本:まあ、でもそれは、隆ちゃんもあるよ。
岡田:この3人は、みんなちょっとセオリーがずれてる気がする。普通、こう言うだろうっていうところを、絶対この2人は言ってこないだろうなっていう。
佐藤:「THE3名様」のある場面でハネた芝居、そういうアプローチを、ほかの現場でやったときに、「シーン…」みたいな。
岡田:それね、すごいよくわかるよ。
佐藤:ありますよね。
塚本:使えないっていうね。
佐藤:そう!
岡田:やっぱり、それって、この空気っていうか。それを拾ってくれる人がいて、それを笑ってくれる人がいてっていうので成立してることなんだろうなと思う。
佐藤さんは「やっぱり、一緒にいた時間と関係性は、ちゃんと出る」と語りました。
怒られたことがあったから、今は幸せ
また、10代でデビューしてまもなく「ちゃんとした役をやらせてもらっていた」と振り返る3人は、そのころの経験を懐かしく思うことがあるといいます。
岡田:最初のドラマのときとかも、できなくて台本投げられたりしたよ。「帰れ!」バン!とか言われて…本当に帰った。
佐藤:いや、すげえな。マジですか!
岡田:本当に帰ったよ。そのあと、まためっちゃ怒られたけど。
佐藤:「なんで帰るんだ!」っつって(笑)。
岡田:「なんでおまえ帰ったんだ」って言われて。「いや、帰れって言われたから帰ったんです」っつって。
塚本:でも、すごい時代だったよね。
岡田:そうだね。
塚本:なんとかハラスメントみたいなの、なかったじゃん。
岡田:ハラスメントね。なかったよね。
塚本:なんかスタッフの人とかも、イケイケだったもんね、昔。
岡田:イケイケだった。
塚本:今じゃ考えられないけど。(今では)言えないようなこともいっぱいある。
岡田:でも、怒られたことがあったから、今は幸せだなと思ってたりもするよね。
塚本:確かに、それはある。
佐藤:あとは、これだけ続けさせてもらってると、芝居のことでも、なんか監督が「いや、今のちょっと…」っていうようなことを(自分が)言ってもらえる機会が…。
岡田:少なくなってきてるよね。
佐藤:まあ、なくなるじゃないですか。
塚本:そうだね。
佐藤:それがさみしいなって。仕方ないんだろうけど。それだけ責任を持ってやらなきゃいけないっていう、年齢になってるんでしょうけどね。
塚本:確かにな。
岡田:「怒られたい」と思うことが、ぜいたくなんだろうね。
と、3人は若かりし日を振り返り、少しだけ“怒られたい”願望を明かしました。
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