＜試写室＞次々現れる「？」をすべて見事にひっくり返していくエンターテインメント！

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おもしろ―――――――――――いいぃぃぃ！！！

いつもこんな感じっちゃこんな感じなんですが、公式の（なんの？）、公認の（公認されてたっけ？）、何より「試写室」で、第一声が「おもしろい！」だけは避けよう！…そう思ってやってきたはずなのに（とはいえ、もしかしたら何回かあったかもしれないけど）、終盤、怒涛の、痛快劇に、心の中で「おもしろ―――――――――――いいぃぃぃ！！！」が連発しまくっちゃって、それを言語化、叫ばずにはいられなかったんです…。どうかお許しください。

うん、で、第1話もかなり楽しめたんだけど、この第2話は、ドラマの骨格の説明もないし、キャラも粗方わかってるからスピーディで心地いい。なおかつ、鈴鹿央士くんのくるくるとめまぐるしい表情の変化に心射抜かれてた前回よりは免疫ついたし、何より、次々現れる“？”を、すべて、見事に、ひっくり返していくエンターテインメントは見事の一言！ぜひッ！今週もご覧ください！！！できれば前回も見た方がいいけど、この 第2話からでもなんら問題なし！！なんとしても、この第2話！お見逃しなく！！！

……うん…、って、ちょっと鼻息荒くなりましたが、やっぱり、嘘つきました。1つだけ嘘つきました…。自分に、嘘、つけませんでした…。さっきの“鈴鹿央士くんに免疫ついた”…。嘘です…大嘘です！！！なんなんですかあの子！！安アパートに引っ越したってのに、いまだ“パジャマで過ごす鈴鹿央士”って、どういう類のサービスショットなんすか！！で、しかも、“現代に生きる、リアル令和男子がパジャマ姿”だってのに、違和感はおろか、嫌味感、あざとさ、一切なし！！鈴鹿央士ならさもありなん！！令和の奇跡！それが、鈴鹿央士！！！！！

いかんいかん、結局、なんやかんや、2週連続で、“鈴鹿央士くんと、心射抜かれてる気持ち悪いおっさんの構図”という、時代錯誤を開陳してしまいました。大変申し訳ございませんでした。そうです！そうなんです！！（？）この第2話はね、すべての“？”をひっくり返していくんです！このドラマだからこその面白さが炸裂しているんです！！決して、鈴鹿央士くんの魅力によって、おっさんがよろめき、すべてを褒め称えるっていう、そういうことじゃないんです！断じて、ないんですッ！！！…よ？？？（信じて？）

まず、今回は堀田真由さん演じる芹沢ちゃんの幼なじみ（菅野莉央）が登場して、冒頭、その物語から始まるんだけど、「おいおい！早くも第2話から、 “探偵学校”以外の話、枝葉の物語から始まるんかい！！」という、ツッコミ（おそらく僕だけ）を、見事に裏切って、今回の授業、レッスン2「盗聴盗撮調査」と見事に融合していくエピソードの巧さよ！！おそらく、見ている人のほとんどが想像する「こういうことでしょ？」を、全部、見事に、裏切っていきます。そいでもって、意外性がありながら、それが“突拍子もない”ではなく、ちゃーんと深みを持たせる結末たどりつくもんだから、すごいんです。絶対、僕みたいに、高をくくらないでご覧ください。

で、今回の“？”の頂点と言っていい、終盤に待ち受ける、鈴鹿央士くん演じる主人公・匡の、“それいつ覚えたん！！？？”って誰もがツッコミ間違いなしの、突然の “なわけねーだろ！！”が待ち受けるんだけど、いや…これは…、さすがの僕でも、鈴鹿央士くんの“さもありなんパワー”だけでは補いきれない…だって、まじで “それいつ覚えたん！！？？”だもん…。興ざめ…ってなりかける場面だったんだけど、まさか、それが、後々、ちゃーんと考えられてた展開に繋がるだなんてね…（そらそうだろ！）。僕、翻弄されまくり…。で、ここ、一瞬、“興ざめ”までいってからの、ひっくり返しなもんで、とてつもなくテンション上がったよね。だからこそ、お楽しみに！

そいでもって、前回の髙田延彦さん演じる鬼講師も味出まくりで楽しかったんだけど、今回の講師・皆川瑠依先生（冨樫真）の造形もまた素晴らしいんすよ。かつての「オトナの土ドラ」（毎回言ってる）を彷彿とさせる、ちょっと…いや、だいぶテンションがおかしいクレイジーキャラで、先生のテンションがおかしすぎるあまり、大丈夫かな？ってかなり心配になっちゃうんだけど、この皆川先生のテンションの“？”こそがひっかけで、終わってみれば、筋の通った、とってもチャーミングな先生だったってことがわかるニクイ演出…。その辺のキャラクターの面白さもお見逃しなく！

今回も知られざる「盗聴盗撮調査」のノウハウ満載でワクワクできるし、ためにもなるし（いや、ためになっちゃいかんのか…）、知らない世界を覗くこの感じは、『クロステイル ～探偵教室～』ならではで、とっても楽しい。これまでいろんな“探偵”見てきたけど、「盗聴盗撮」のディテールなんて、知るわけなかったもんね…。で、その“知られざる”だけでも楽しいから、単純な「盗聴盗撮調査」のエピソードを紡げばいいのに、なんとそっから、悪魔の証明（「ない」ことを証明すること。それがとても困難だということ。）的な話にもっていくという、とてつもない奥深さ！鈴鹿央士くんのキャラクターに心射抜かれ過ぎてよろめいてないで（僕だけ）、ちゃーんと、ドラマの“巧さ”を堪能してください！！