東京人の身近にあるヒット商品には、さまざまな“群馬のおかげ”が隠れていました。

5月10日(火)放送の『所JAPAN』(カンテレ・フジテレビ系)では、「群馬のおかげ」と「埼玉のおかげ」を勝手に比較!ここでは、ひそかに東京を支えている、実は“群馬のおかげ”なものを紹介します。

スタジオには、所ジョージさん、佐々木希さん、カズレーザー(メイプル超合金)さん、若槻千夏さん、陣内智則さん、そして「ぐんま大使」を務める井森美幸さんが登場しました。

失敗しないおみやげ選びができるのは“群馬のおかげ”

年間3億枚を売り上げる、おみやげの定番のガトーフェスタハラダの「ガトーラスク グーテ・デ・ロワ」。

全国の百貨店などで販売されている、こちらのお菓子は、群馬県高崎市にある工場で、1日に約200万枚も製造され、全国に届けられています。

ガトーフェスタハラダは、もともと1901年に和菓子店として創業。戦時中にパンの製造など事業を広げていく中で、食パンを素材としたラスクを作るようになりました。

このラスクの評判がよく、贈答品としても利用できるようにとブランド化。今では「ラスクといえば、ガトーフェスタハラダ」と言われるほどの人気に。

ここで、おみやげで喜ばれる、ガトーフェスタハラダがオススメする味を3つ紹介します。

①「グーテ・デ・レーヌ」

フランス語で“女王様のおやつ”という意味を持ち、薄くスライスしたラスクにレーズンとクリームを挟んだ一品です。

②「グーテ・デ・ロワ ホワイトチョコレート」

世界中から厳選されたホワイトチョコレートをたっぷりとかけたラスクで、岩塩を数粒入れ、少し塩味をつけ甘さを引き立てた一品。

③「グーテ・デ・ロワ」

不動の人気を誇る定番の味。群馬県限定で、群馬県産の小麦を100%使用、パッケージにご当地ゆるキャラの“ぐんまちゃん”がデザインされたものも販売されています。

大人気のラスクが食べられるのには、“群馬のおかげ”が隠れていました。

国民的カップ麺ペヤングが食べられるのは“群馬のおかげ”

1975年発売の「ペヤング ソースやきそば」。現在も、激辛、超大盛り、変わり種やきそばなど、話題を呼ぶ商品を数々と発売しており、近年ではYouTubeで新商品が出るたび「食べてみた」動画があがるなど、次は何味が発売されるのかが注目されています。

そんな人気を集める「ペヤング ソースやきそば」の年間売上は、なんと1億食!それらのすべてが、群馬県伊勢崎市にある、まるか食品株式会社で作られています。

会社の中には、歴代ペヤングの数々がずらり。

その歴史を紐解くと、今では、やきそばというイメージのある、まるか食品株式会社ですが、始まりは「味の大関」という袋麺でした。

もともとはうどん屋さんとして始まった、まるか食品。インスタントラーメンブームに乗り、1996年に「味の大関」を発売したところ大ヒット。

その後、カップやきそばがブームになると、1975年に「ペヤング ソースやきそば」を発売し、現在のペヤングシリーズにつながります。

これまでに発売した商品は、約430種類。ここでは、変わり種ペヤングの売上ベスト3を紹介します。

第3位「獄激辛やきそば」

2020年2月に発売すると、「とにかく辛い」とSNSで話題になり、激辛ブームを牽引した人気商品。

もともと2012年にも激辛にフォーカスした「激辛やきそば」を販売していましたが、平気で食べる人が続出。

対抗してさらに激辛を追求した「もっともっと激辛MAXやきそば」「激辛やきそばEND」を発売するも、それでも食べる人がいたことから、”地獄の辛さ”という意味で「獄激辛」を考えたといいます。

第2位「超大盛りやきそば ハーフ&ハーフW激辛」

2016年8月発売された「超大盛りやきそば ハーフ&ハーフW激辛」は、ノーマル、激辛、混ぜ合わせのひとつで3つの味を楽しむことができます。

第1位「ペヨング ソースやきそば」

2016年3月発売された「ペヨング ソースやきそば」は、具材の肉を抜きソースを薄味にするなどあえてマズく作ったという変わった商品です。

「まずいのを食べれば、本物に戻ってくれる」という考えから生まれた商品がまさかの大ヒットを記録。販売した当初は、あまりの人気に製造が間に合わず、本業のぺヤングの製造を止めてまで出した商品だといいます。

スタジオでは、発売前の新商品「ぺヤング きんぴら風」「ぺヤング バター醤油」「ぺヤング ジャーマンポテト風」「ぺヨング イカスミ」「ぺヤング レトルトもつ煮」の5種類を試食しました。

「めちゃめちゃ美味しい」「好きな人は好き」など、さまざまな反応で盛り上がりました。

大ブームの楽器を弾けるのは“群馬のおかげ”

1960年代に大ブームを起こしたウクレレが、今、再び人気を集めています。

群馬県前橋市にある三ツ葉楽器では、月に1500本のウクレレを生産。国産のシェアは、およそ80%に及びます。

群馬県の「日本トップクラスの猛暑&冬には乾燥した強風“からっ風”が吹き荒れる」という気候の中で、木材を5〜10年乾燥させた木材は、時間が経っても変形せず安定したいい音色を響かせるといいます。

三ツ葉楽器がウクレレを作り始めたのは67年前と歴史があり、近年では、ウクレレを愛する多くの群馬の若者が入社。伝統を守るとともに「ネックが2本」「弦が6本」「穴が猫型」など、新しい発想で群馬から東京へウクレレを届けています。

スタジオでは、三ツ葉楽器から所さんに20年前に作られた貴重なウクレレをプレゼント。

20年間も群馬の気候のもとに保管されていたことから、水分が抜けていい音がするそうで、所さんもうれしそうに手に取っていました。

声を出さずに販促できるのは、“群馬のおかげ”

ドラッグストアの店先やスーパーにおかれる販促機器「呼び込み君」。

コロナ禍で声が出せない問題も解消させるとともに、機械が呼び込むことで人件費も浮き、商品を安く提供できるというメリットも合わせ持ちます。

この販促機器の中毒性のあるメロディを生み出したのは、実は群馬県の企業。

群馬県みどり市にある群馬電機株式会社は、1999年当時、ラジカセを製造しており、CDの台頭で売上が激減し倒産の危機にあったといいます。

OEM(受託製造)の会社で、自社ブランドはやっていなかったものの、社長から「自分たちのブランドを作りなさい」との指示が。

そんな中、「呼び込みのラジカセのテープが伸びて困っている」という声から、ラジカセ製造のノウハウを活かした呼び込み用ICレコーダーを開発。

曲は作曲家に発注し、さらに声を録音できる機能を搭載したところ、これが販促機器としては異例の年間3000台を売り上げる大ヒットを記録しました。

また、このメロディが現在、若者にSNSで大人気。昨年12月に、呼び込み君の音楽が入ったおもちゃ「呼び込み君ミニ」が発売されると、たったの3日で10万個以上を売り上げる大ヒット商品になりました。

また、「埼玉のおかげ」では、実感できる施設として、埼玉にある東京メトロの整備施設を井上咲楽さんが調査しました。