トップページへ

“好き”でつながる

ランキング
ドラマ
津田健次郎「攻めの姿勢で表現していく」第一線を走り続ける極意【声優FILE.】_site_large

津田健次郎「攻めの姿勢で表現していく」第一線を走り続ける極意【声優FILE.】

毎週水曜22時~『ナンバMG5』

めざましmedia編集部

この記事をシェア

津田健次郎さんが、尊敬する先輩への思いを明かしました。

出演作のことはもちろん、“声優”について語ってもらうフジテレビュー!!の連載企画「声優FILE.」。第8回は、現在放送中の水10ドラマ『ナンバMG5』で、主人公・難破剛(間宮祥太朗)の愛犬・松(まつ/豆三郎)の声を務める、津田健次郎さんが登場。

番組初回から、SNSで「松の声は誰?」と話題に。第2話放送前に津田さんであることが発表されると、大きな反響を呼びました。豆三郎のかわいいビジュアルと、津田さんの渋い声が絶妙にマッチしています。

津田健次郎「攻めの姿勢で表現していく」第一線を走り続ける極意【声優FILE.】_bodies

津田さんは、声優・ナレーションの他、ドラマなどの映像作品、舞台、ラジオへの出演、映画監督など幅広い仕事に挑戦していますが、本物の犬に声を当てるのは初めてとのこと。

松役や作品への思いのほか、声優の仕事を続ける上で大切にしていることなどを聞きました。

<【写真 全12枚】『ナンバMG5』松役の豆三郎とスタジオで遭遇!>
<【声優FILE.】記事一覧>

間宮祥太朗には「運命的なものを感じている」!?

津田健次郎「攻めの姿勢で表現していく」第一線を走り続ける極意【声優FILE.】_bodies

――これまでさまざまな役を演じてきた津田さんですが、本物の犬に声を当てたことはありますか?

ないですね。自分は、いかつい声だという自覚はあるので、「こんなにかわいい子の声を、僕がやらせていただけるの?めちゃくちゃ面白いじゃないか!」と思いました。

――先日、豆三郎と初対面されたそうですが、印象はいかがでしたか?

「君か〜!」という感じで、めちゃくちゃうれしかったですね。でもなぜか僕、照れてしまって(笑)。豆三郎くんは芝居達者で、一生懸命。「吠えて」と言うと吠えてくれるし、「まだ座ってて」と言うと「はい!」みたいな顔でじっと座ってくれる。本当にかわいくていい子で…最高です!

――実際には、どのように声を当てているのですか?

映像を確認して「3回『ワン、ワン、ワン』と言ったから、セリフを3つに分けて…」などと考えながら当てています。台本にないセリフを言うことも結構多いです。結果的に、セリフ量が倍くらいになっている気がします(笑)。

第2話で、お酒を飲んでいる父・勝(宇梶剛)に近づいて「酒くさっ!」という場面がありましたが、これも台本にはありませんでした。松は犬ですから鼻が利いて、強烈にくさいと感じたんじゃないかなと思って(笑)。

特に大切にしているのは、「ここは困った顔をしている」「ここは凛々しい顔だな」とか、豆三郎の演技のニュアンスを拾っていくことです。松の心情を視聴者のみなさんにお届けできるよう、僕が声でしっかり埋めていこうと思っています。

津田健次郎「攻めの姿勢で表現していく」第一線を走り続ける極意【声優FILE.】_bodies

――津田さんが思う『ナンバMG5』の見どころは?

家族愛や友情、青春、ケンカ、恋愛…いろいろな要素がありながら、コメディとして成り立ってるところが面白いと思います。

剛が自己を開放したり、家族に対して苦しさを抱えていたり。そういった深いテーマが根底に流れている、豊かな作品だと思います。それを、すごく気楽な気持ちで笑いながら見られるのがいいですよね。

さらに、松がいることによって、作品が豊かになり、幅も広がっている気がします。バイオレンスなシーンもありますが、松が出てくるとコメディ要素が追加されて、雰囲気が一気に和らぐ。松は、ドラマの中ですごく大きな存在だと思います。

津田健次郎「攻めの姿勢で表現していく」第一線を走り続ける極意【声優FILE.】_bodies

――好きなキャラクターはいますか?

松は、当然ですが(笑)、やっぱり間宮さん演じる剛ですね。ヤンキーと、“シャバい”学生姿のギャップがいい。心の底に流れる情熱や、人のために動くところ、その真っすぐさに胸を打たれます。

――間宮さんの印象はいかがですか?

柔らかさと鋭さをお持ちだなと、画面を通して感じています。その二面性が同居している佇まいが、すごく素敵です。

それに、間宮さんと僕は誕生日が一緒なんです(6月11日)。だから勝手に運命的なものを感じています(笑)。仲良くなれたら、すごくうれしいですね。

僕はほかのキャストのみなさんと違い、ロケではなくスタジオで収録をしているので、いつかみなさんにお会いできたらと思います。特に難破家のみなさんにお会いできるのが楽しみ。早く“家族”に会いたいです(笑)。

面白いお芝居に必要なのは「興味深い人生を送ること」

――この作品は、剛が“脱・ヤンキー”を目指す物語ですが、津田さんが“脱○○したい”と思うものはありますか?

計画性がまったくないので、「脱・無計画!」ですね。

仕事はなるべく計画性を持って取り組んでいきたいのですが、ここまで行き当たりばったりで来てしまったので…なかなか難しいですね。

プライベートでは、忘れ物がすごく多くて。朝、家を出て「あれを忘れた」と取りに帰る。また家を出て「あれも忘れた!」と戻り、3往復くらいすることも。3往復目になると、本当に嫌になります。なんでちゃんとカバンに入れておかなかったんだ…と(苦笑)。

――津田さんは落ち着いたイメージがあるので、意外です。

ありがとうございます。できればそのイメージのまま、キープしていただけるとうれしいです(笑)。

津田健次郎「攻めの姿勢で表現していく」第一線を走り続ける極意【声優FILE.】_bodies

――本作は剛を中心とした高校生の物語ですが、津田さん自身はどんな高校時代を過ごしていましたか?

何者でもない自分にすごくイライラして、わりと鬱屈(うっくつ)としていました。突飛な行動をしたり、グレたりはしませんでしたが、心にポッカリと穴が開いたような青春時代を送っていましたね。

でも中学生の頃、映画に出会って「なんだこのすごい世界は。この世界で生きていきたい」と、ほんのりと、でも強く思い始めました。

――今、声優を目指している高校生のみなさんへエールをお願いします。

お芝居は、本人の豊かさや人生が乗っかって作られるものだと思っています。だから興味深い人生を送っていると、より面白いお芝居ができると思います。

人生の中で、高校時代にしかできないこと、というのがある気がします。変に背伸びせず、今しか過ごせない時間を、全力投球で生きていただくのが一番いいのではないいでしょうか。

声優に限らずどんな職業に就いても、どこに行こうとも、高校時代の体験は血となり肉となっていくのではと思います。ぜひ、面白い人生を送ってください。

「映像でも、もっと面白い役を」さらなる野望

――長年、第一線で活躍している津田さんですが、声優の仕事をする上で一番大切にしているのはどんなことですか?

「攻めの姿勢」でしょうか。いろいろなお仕事をさせていただく中で、ちょっと油断するとルーティンワークのようになってしまう恐れもあります。“できた気”になってしまうのが怖いです。ですから、新しいアプローチや表現方法を見つけて、しっかり表現していくことが大事かなと。もしそのやり方が間違っていたら、修正すれば良いだけですし。

いま一周まわって、お芝居というのは本当に深く、面白いと感じています。いつも初心を忘れず、新たな気持ちで向き合っていきたいです。

津田健次郎「攻めの姿勢で表現していく」第一線を走り続ける極意【声優FILE.】_bodies

――近年は多くのドラマに出演するなど、俳優としても活躍していますが、声優と演じ方は違いますか?

映像は全身で演じるので違うと言えば違いますが、根底に流れるものは同じだと思っています。なるべく肩の力を抜いて、フラットに演じることを意識しています。

映像、アニメ、吹き替え、ナレーション、映画監督といろいろなことをやらせていただいていますが、もっともっと面白いことができるのではと、つくづく感じていて。さまざまな表現を追求していきたいですね。

――チャレンジしてみたい役や、お仕事はありますか?

アニメや舞台だと、すごく変わった役をやらせていただくことが多いので(笑)、映像でも、もっと面白い役をぜひ演じさせていただきたいです。映画監督のほうは、まだ短編しか撮ったことがないので、そろそろ長編映画に挑戦してみたいですね。構想はあるんですが…暗くて重いストーリーです(苦笑)。

【コラム:最近、気になる“声優さん”】

津田健次郎「攻めの姿勢で表現していく」第一線を走り続ける極意【声優FILE.】_bodies

気になるというか、尊敬しているのは藤原啓治さん(※)です。

※藤原啓治さんは『クレヨンしんちゃん』の野原ひろし役、『鋼の錬金術師』のマース・ヒューズ役、ロバート・ダウニー・Jrさんの吹き替えなどを担当していた声優です。

そんなに頻繁にご一緒したわけではないですが、啓治さんがお亡くなりになった後、啓治さんが演じられていた役を引き継ぐことが何度かあって、勝手にご縁を感じています。

啓治さんの懐の深さ、広さ、柔らかさ、強さが本当にカッコよくて。柔らかく自然なお芝居を意識していらっしゃったのも、素敵です。もう、「なんて素敵な大人なんだ!」と思っています。

ああいう色気のある素敵な先輩を、僕がどこまで引き継げているかは何とも言えません。でも、啓治さんが持っていらっしゃった良さや魅力を、僕も頑張って獲得できたらと思っています。

津田健次郎「攻めの姿勢で表現していく」第一線を走り続ける極意【声優FILE.】_bodies

撮影:河井彩美
スタイリスト:小野知晃(YKP)
ヘア&メーク:勇見勝彦(THYMON Inc.)

画像アイコン

この記事の画像

(全8枚)

8枚の画像を見る
8枚の画像を見る
太陽
ドラマ
の最新記事
宮藤官九郎『新宿野戦病院』主演の小池栄子を「瞬発力、破壊力がすごい」と絶賛!引っ張りだこの仲野太賀には「“あえて”嫌な奴の役を(笑)」

宮藤官九郎『新宿野戦病院』主演の小池栄子を「瞬発力、破壊力がすごい」と絶賛!引っ張りだこの仲野太賀には「“あえて”嫌な奴の役を(笑)」

2024年06月29日 |

20:00


タイBLドラマ『Absolute Zero -絶対零度-』FODで独占見放題配信!彼らの物語の“始まり”は、別れの“終わり”

タイBLドラマ『Absolute Zero -絶対零度-』FODで独占見放題配信!彼らの物語の“始まり”は、別れの“終わり”

2024年06月29日 |

14:00


“海”役の泉谷星奈(7)が目黒蓮らのオフショットを撮影!新月9ドラマ『海のはじまり』【連載「泉谷星奈のフォトダイアリー&成長記録」第1回】

“海”役の泉谷星奈(7)が目黒蓮らのオフショットを撮影!新月9ドラマ『海のはじまり』【連載「泉谷星奈のフォトダイアリー&成長記録」第1回】

2024年06月29日 |

08:00


『ギークス~警察署の変人たち~』石川恋&味方良介が夫婦役で出演!ギークス最初の事件は“ひょっとこ”による謎の殺人事件!?

『ギークス~警察署の変人たち~』石川恋&味方良介が夫婦役で出演!ギークス最初の事件は“ひょっとこ”による謎の殺人事件!?

2024年06月29日 |

07:00


目黒蓮 朝のラッシュ時に電車で撮影現場へ行っていた!スーツ&マスク姿でバレず「すごく楽しかった」

目黒蓮 朝のラッシュ時に電車で撮影現場へ行っていた!スーツ&マスク姿でバレず「すごく楽しかった」

2024年06月28日 |

18:40


<試写室>『ギフテッド Season2』納得させることが難解な結論を美しく導くのが、天草(増田貴久)自身という点が素晴らしい!!!

<試写室>『ギフテッド Season2』納得させることが難解な結論を美しく導くのが、天草(増田貴久)自身という点が素晴らしい!!!

2024年06月28日 |

18:00