百田夏菜子さんが、理想の夫婦像を明かしました。
ガールズユニット「ももいろクローバーZ」(以下、ももクロ)のリーダーで、はじけるような笑顔が印象的な百田さん。女優としても注目されている彼女が、土ドラ『僕の大好きな妻!』で連続ドラマ初主演を務めます。
演じるのは、新婚ホヤホヤの北山知花。夫の悟(落合モトキ)とささやかで幸せな日々を送っていましたが、やがて、自身に発達障害の特性があることがわかる、という役どころ。
知花の発達障害によって、日常で起きるさまざまなハプニングと向き合いながら、悟と知花が支え合い、お互いを慈しむ姿を描く夫婦の愛情あふれる物語です。
発達障害という難しいテーマに挑む百田さんに、作品の魅力、役柄への向き合い方、理想の夫婦像などを聞きました。
知花を演じる上で、人間観察をするように「アンテナが敏感になりました」
<百田夏菜子インタビュー>
――連続ドラマ初主演することが発表されて時間が経ちましたが、周りの反響はいかがですか?
友だちや事務所の先輩、後輩などたくさんの方から連絡をいただきましたし、いろいろな現場に行くたびに、「ドラマ楽しみにしてるよ」と声をかけていただきます。それは、とてもうれしいですね。
――ももクロメンバーの反応はいかがですか?
みんなもすごく楽しみにしてくれています。
本作の主題歌「なんとなく最低な日々」を私たちが歌わせていただくのですが、グループを結成したときから、「メンバーの誰かがドラマで主演をしたら、その主題歌を自分たちで歌いたい」という目標があったんです。今回、その夢が叶い、メンバーがすごく喜んでくれているので、私もうれしいです。
――オファーを受けた時の心境は?
マネジャーから車の中で、出演のお話をいただいたと聞きました。その時に感じたのは、スタッフのみなさんが作品に対してとても熱い思いを持っているということ。
その思いがすごく素敵だなと思いましたし、そういう方々からお話をいただけたことがすごくうれしくて、私もみなさんと同じ気持ちでこの作品の世界に入りたいと思いました。
――ドラマ出演を機に、発達障害について考えたこと、意識が変わったことはありますか?
収録に入る前からいろいろなことを考えましたし、収録に入ってからも役柄と向き合いながら、考えたり、学んだりしている日々です。
その中で、私自身が変わったのは、人間観察をたくさんするようになったこと。失敗してしまうことって誰にでもあると思いますが、その時のその人の反応や仕草、周りの方々の反応など、日常の何気ない行動を自然と見るようになりました。
それを見た時に、自分がどう感じるのか──そういう“気持ち”をキャッチするようになりました。知花を演じるようになって、アンテナがより敏感になっていると思います。
発達障害がテーマになっていますが、私もいろいろなお仕事をさせていただいていて、テレビの影響力はとても大きいと感じています。だからこそ、丁寧に伝えたいですし、言葉にしっかりと思いをのせることが大切だと思っています。
――知花を演じる上で、意識していることはありますか?
原作(ナナトエリさん・亀山聡さん著「僕の妻は発達障害」BUNCH COMICS/新潮社)で描かれている知花がとてもキュートなので、どんな時もそのキュートさを忘れないように意識しています。
それと、言葉を素直に出すことです。発達障害の特性は、100人いたら100通りと言われていて、私が演じる知花は人の気持ちがわからなかったり、物事を考えながら言葉にすることが苦手だったりします。
だから、何を言おうかとか、いろいろな言葉を思い浮かべながら伝えるのではなく、思ったことがそのまま口から飛び出してくるように、知花としての気持ちを大事に演じています。
夫・悟の魅力は「やさしさと愛があって、不器用だけど、人間らしさが愛おしい」
――知花を演じて、楽しいこと、大変だと思うことはありますか?
知花はすごく明るいので、私自身、パワーをもらうことがたくさんあります。エネルギッシュで、おうちにいても階段を駆け上がったり、常にバタバタと動き回っているんです。
それが知花の魅力でもあり、演じていて楽しいのですが、そのパワーに私がついていけなくなりそうな時もあって(笑)。知花に元気をもらっている部分と、頑張ってついていかなきゃって思う部分と、どちらもありますね。
――悟を演じる落合さんの印象は?
落合さんは、顔合わせ・リハーサルの日に初めてお目にかかったのですが、夫婦役としてその場にいなければならないのに、お互いに戸惑いが前面に出てしまって(笑)。リハーサルが終わった時点で、監督を交えて「夫婦のカタチを深めていこう」という話をしたのを覚えています。
そのためにはどうすればいいかを話す中で、落合さんは、「今日からYouTubeを見まくる!」と言って、本当に私たちのライブ映像などいろいろと見てくださったそうです。
最初は、緊張してたどたどしい感じでしたが、悟とは一緒にいる時間がとても長いので、今では気さくにお話ができるようになりました。「夏にバーベキューやりたいね」ということなど、たわいもない話で毎日盛り上がっています。
――百田さんから見た、悟の魅力を教えてください。
悟は、やさしくて思いやりがあって、ちょっと不器用なんですけど、そこがすごくかわいらしいんです。常に知花のことを考えてくれて、そのすべてにやさしさと愛があります。完ぺきじゃないけど、そんな人間らしさも愛おしくて、本当に素敵な旦那さんです。
きっと、男女問わず悟の魅力に惹かれていくと思いますし、悟の素敵なところが広まったら、世界が少しやさしくなるんじゃないかと思います。
――知花と悟夫婦の、素敵だなと思うところはどこですか?
2人は、本当に心から愛し合って、思いやり合っています。行動や言葉にも、すべてそこに愛があることが素敵だと思います。
最初に台本の読み合わせをした時に、「夫婦がお互いにすごく愛おしく思っている気持ちを常に持っていてほしい」と監督からアドバイスしていただいたので、その気持ちを大事にして、お芝居をしています。
――これまで撮影した中で、印象に残っているシーンを教えてください。
第1話の最後のほうに、公園を歩きながら知花が悟に、「私が見ている世界と、悟が見ている世界。違うのは当たり前だけど、見えないところでもっともっと違ってた」と言うシーンがあります。
それでも悟と一緒に人生を歩いていきたいという、前向きな思いを伝えるんです。その時の知花が、すごく強くてかっこいいなと思いました。
自分がお芝居をしているのが記憶にないくらい、悟にまっすぐ思いを伝えたので、見てくださる方にも知花の思いが伝わるといいなと思います。
「言葉に思いをのせることは、音楽や歌、芝居も同じ。届けたい思いは変わらない」
――27歳の今の百田さんが理想とする夫婦像を教えてください。
悟と知花のような、お互いを思いやり合って、やさしさと愛にあふれている夫婦に憧れます。もし、私が結婚する時がきたら、2人のような夫婦になりたいと思います。
――悟さんは、理想の旦那さんですか?
今は、自分の旦那さんというより、知花の旦那さんとして考えてしまうんですけど…(笑)。でも、悟みたいな旦那さんは、もし自分が奥さんだったら幸せだなと思います。
――そんな人に出会えたら結婚しちゃいますか?
そんなご縁があったら、幸せだなと思います(笑)。
――近年、女優として活動の幅を広げている百田さんですが、ももクロでの活動と女優業の違いは感じていますか?
言葉に思いをのせることは、音楽や歌と同じかなという気がします。表現の仕方が違うだけで、届けたい思いは変わらないものがたくさんあると思います。
――最後に、ドラマの見どころとメッセージをお願いします。
見どころはたくさんあるんですけど、やさしく思いやり合っている夫婦の日常が、すごく魅力的に描かれています。そこに癒やされて、一緒にやさしい気持ちになってもらえたらうれしいです。
この作品を届けることで誰かが救われたり、やさしい世界がどこかでもっとつながっていくきっかけになったりすればいいなと思い、スタッフ、キャストみんなで熱い思いを込めて作っています。ぜひ楽しみにしてください。
撮影:田中敦美
ヘアメイク:中條三菜子(KIND)
スタイリスト:天野多恵
(シャツ/POLS、パンツ・スニーカー/Jocomomola、インナーカットソー/スタイリスト私物)
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