水谷豊、高円宮妃久子さまのお言葉に「ありのままを見ていただくしかない」
俳優の水谷豊さんが監督、脚本を手がけた映画「太陽とボレロ」の東京プレミアが、5月23日に行われ、映画初主演の檀れいさんらと出席しました。
撮影中の水谷監督について聞かれた檀さんは、「まずはみんなにグータッチで『おはよう』ってあいさつをするところから始まります。そのグータッチからいただくエネルギーは、本当に大きくて『よーし、今日も一日頑張るぞ』と。本当に毎日楽しい現場でした」と語りました。
解散が決まった地方のアマチュア交響楽団が、最後のコンサートを成功させようとする姿を描いたこの作品。
このプレミア(試写会)には、「日本アマチュアオーケストラ連盟」総裁の高円宮妃久子さまがご来場し、上映前に、キャスト陣に「楽しみにしております」と、伝えられました。
水谷監督は、「久子さまが、今日この映画を見てくださる。かといって、もう内容を変えるわけにはいきません。ありのままを見ていただくしかないですが、特別な日になりました」と、ユーモアを交えて話し、登壇者全員で一礼しました。
このイベントには、石丸幹二さん、町田啓太さん、森マリアさんも出席しました。
作品概要
花村理子(檀れい)は、奔走していた。アマチュアではあるが、18年の歴史を誇る、弥生交響楽団存続のために。
急逝した父親の事業を継ぎ、ひとり残された母親(檀ふみ)の面倒を見るため、ピアニストになることを諦めて、故郷に帰った理子にとって、弥生交響楽団は、厳しい現実を支える、大切な夢だった。
3年前から、大学時代の恩師・藤堂(水谷豊)を指揮者に迎えたものの、客足は年々遠のき、苦しい運営が続いていた。創立当時から、楽団を支援してきた鶴間(石丸幹二)とともに、役所や金融機関に掛け合うも、なかなか協力は得られない。
そんな折、コンサートの最中に、藤堂が倒れてしまう。個性豊かな楽団員たちの心を、ひとつにまとめていた、おおきな存在を失くした弥生交響楽団に、不協和音が響きだす…。
ついに理子は解散を決意するが、楽団のメンバーたちに、ラストコンサートを提案する。若き楽団員の圭介(町田啓太)やあかり(森マリア)も、音楽を愛する仲間の心を、いま一度合わせようと奮闘するが、バラバラになっていくメンバーの足並みは、なかなか揃わない。
もはや修復不可能な状況に、みんながコンサートを諦めかけたとき、入院中の藤堂から、ビデオレターが届く。そして、ちいさな奇跡が起きた。
燃え立つような太陽が西の空に消えて、マジックアワーを迎えるとき。「ボレロ」の力強いリズムにのせて、弥生交響楽団、最後の、そして最高のコンサートが始まる!
映画「太陽とボレロ」は、6月3日(金)より、公開。
©2022「太陽とボレロ」製作委員会
配給:東映
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