今井翼 hideの実弟・松本裕士と初対面し涙「この作品に巡り合えてよかった」 | めざましmedia

今井翼さんが、hideさんの実弟・松本裕士さんとサプライズで初対面を果たしました。

6月15日、映画「TELL ME～hideと見た景色～」の完成披露上映会が行われ、今井さん、塚本高史さん、JUONさん、塚本連平監督が登壇。

X JAPANのギタリストとして、ソロアーティストとして絶大な人気を誇っていたアーティストhideさん。映画「TELL ME～hideと見た景色～」は、彼が遺した音楽を世に届けるために奮闘する弟と仲間たちの軌跡を描く物語。hideさんの実の弟である松本さんの著書「兄弟追憶のhide」（講談社文庫）が原作です。

＜hideの姿を描く映画にYOSHIKIもコメント「語り継いでくれることに感謝」＞

hideの弟で駆け出しのマネージャー・松本裕士を演じた今井さんは、まず「この日を迎えられて特別な思いでいっぱいです」と挨拶。そして「僕はX時代からhideさんが大好きで。このお話をいただいたときは、ありがたい思いと同時に、しっかりと自分なりに意志を持って描いていきたいなと思っていました」と、オファーを受けた当時を振り返りました。

司会から、「責任重大だったのでは？」と聞かれると、「僕以上にhideさん役を演じたJUONくんは勇気がいったと思う」と一言。その言葉を受けたJUONさんは、「自分もhideと同じギター・ボーカルなので、非常に光栄なことでした。毎日hideのことを想いながら過ごす時間は貴重で、ミュージシャンとしてはこの上ない喜び」と、笑顔を見せました。

hideの共同プロデューサーI.N.A.を演じた塚本さんは、もともとhideさんの大ファン。そのため「僕が出ていなかったら、（映画を）見てなかった。すごく嫉妬してる（と思う）」と言い、笑いを誘いました。

そんな塚本さんのhideさん愛は、現場でも発揮されたようで、「現場で監督にもガチャガチャ言わせてもらいましたけど…僕の中で、『hideちゃんのファンに嘘のないように。僕が見てきた、ずっと大好きなhideのファンを裏切らないように』ということがテーマだったんです」と、熱い思いを告白。

劇中、裕士とI.N.A.が記者会見に臨むシーンがありますが、塚本さんは「ロケ場所の関係で、実際の会見場所とは逆側から入らなければいけなかったんですけど、『実際（裕士さんとI.N.A.さんは）こっちから入ってきてました』とワガママを言わせていただいて」と、進言したそう。

その申し出に塚本監督は「そんなことは、その場でスッとできること」と、逆から会見場所に入れるようにして撮影。塚本さんは「採用してくれる監督の懐の深さがあったから、（何も気にすることなく）僕たちも芝居で会話ができた」と、感謝していました。

撮影現場のエピソードを聞かれると、JUONさんは「番組の収録シーンの撮影場所がすごく寒かったんだけど、休憩中に富士山がめちゃくちゃクリアに見えたんです。そのときに塚本くんと『縁起がいいね』という話をしました」と、回想。

実は、それは撮影初日だったそうで、「hideが『お前たちやっちゃいなよ！』みたいに思ってくれてるんじゃないかなって。晴れた気持ちでスタートを切れたのが、いい思い出です」と語りました。

イベント終盤には、本作で今井さんが演じた主人公であり、原作者でもあるhideさんの実弟・松本裕士さんが花束を持ってサプライズ登場。

今井さんへ花束を渡すと「この大変な役をやっていただき感謝しています。もう感謝しかないです」と緊張気味にコメント。消え入りそうな声で「やっと会えました…」とつぶやくと、今井さんも「お会いできてうれしいです。なかなかお会いできる機会がなくて…感無量です」と目を細めました。

その後、改めてコメントを求められた今井さんの目には涙が。「自分で言うことじゃないんですけど、この役を演じるのってすごく難しくて、複雑で。当時、裕士さんが抱えられたつらさとか、考えれば考えるほど『これでいいのかな』と不安でした。でも、自分なりに丁寧に演じたいという思いで挑んだので、今日このようなお言葉をかけていただけて、この作品に巡り合えてよかったと思いました」と、あふれる思いを明かしました。