作家としても活躍するNEWSの加藤シゲアキが執筆した、短編小説集の一編を舞台化する「染、色」の上演が決定した。加藤自身が舞台脚本として携わり、主演は今作が単独初主演となる関西ジャニーズJr.のユニット「Aぇ! group」の正門良規。
2015年に出版された、加藤作の短編小説集 「傘をもたない蟻たちは」(KADOKAWA/角川文庫刊)に収録された「染色」は、美大生のリアルな日常と葛藤を描く青春小説だ。
主人公・ 市村(正門良規)は周りに才能を認められ、彼女もいて、何不自由なく過ごす美大生。同時に、そんな毎日を退屈に感じながら日々を送っている。
ある日、壁にグラフィティアートを落書きする謎の女性・美優と出会うと、彼女の不思議な魅力に惹かれた市村は、彼女と一緒に行動するようになり、退屈だった日常に変化が訪れていくというストーリー。
これまで、加藤の自著の映画化・ドラマ化はされてきたが、舞台化そして脚本家として携わるのは初の試みだ。主演舞台「グリーンマイル」でタッグを組んだ演出家・瀬戸山美咲と、今度は演出×脚本としてタッグを組み直し、自身の作品世界に新たな境地を開く。
本作で主演を務めるのは2019年に結成された関西ジャニーズJr.のユニット「Aぇ! group」のメンバーで、ドラマや映画にも出演する演技派の正門良規。
映画「少年たち」やドラマ『恋の病と野郎組』(日本テレビ系)などに出演。NHK連続テレビ小説『スカーレット』(NHK)では、ヒロイン喜美子の妹・直子の恋人である鮫島を好演したことで注目された。2019年に「僕らAぇ! groupって言いますねん」でグループ単独初主演を果たし、本作が個人で舞台初主演となる正門が、自分の才能と葛藤する等身大の美大生を演じる。
<原作・脚本:加藤シゲアキ コメント>
「加藤さんの作品をどれか舞台化しませんか?」スタッフからそう相談されたのが始まりでした。
そのとき僕の頭に浮かんだのは、「傘をもたない蟻たちは」という短編集の冒頭に収められた「染色」という作品でした。
自分自身が今作を舞台で観たいと思ったのです。
「でしたら加藤さん、戯曲を書きませんか」スタッフから次にそう言われました。
仕事がいくつか重なっている時期だったのでお断りしようと思ったのですが、ふと脳内に戯曲化された「染色」が広がりました。そしてその内容は原作とは少し違ったストーリーでした。
妖艶な気配はそのままに、美大生たちが織りなす群像劇。これは自分にしかできないのではないか。
原作者だからこそ、大胆に変更することが可能なのではないか。そう思い直し、この話をお受けすることにしました。
とはいえ原作とは異なる内容に、同名のタイトルを付けていいのか。試行錯誤した揚げ句、「染、色」という形で、読点を加えることにしました。
「染色」であり「染色」ではない。そんな不思議な戯曲をお届けできたらと思い、目下NEWSのライブの準備と合わせて執筆中でございます。舞台でしか表出させることのできない僕の世界を、ぜひ楽しんでください。
<主演:正門良規 コメント>
主演舞台をこんなにも早く、そして、加藤シゲアキくんの作品で務められるということがとても光栄です。役者としての経験も少なく、お芝居もまだまだ未熟で不安もありますが、主演として役と向き合えることに心から喜びを感じています。
市村と美優の出会いが物語にどういう影響を与え、どのような変化をもたらしていくのか、原作ファンの方はもちろん、はじめて物語に触れられる方にも、舞台「染、色」の世界を楽しんで頂けるように精一杯頑張ります。
最新情報は、舞台「染、色」公式サイトまで。
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