生産者も「ありがとう」 牛乳消費で“おいしく支援”アイディアレシピ次々と
2月27日(木)、新型コロナウイルス感染症の拡大防止措置として、政府は3月2日(月)より春休みに入るまでの間の期間を臨時休校にすることを、全国の小中高校へ要請した。
その影響で憂慮されているのが、給食用牛乳の大量廃棄だ。農林水産省は、それによる生産者の負担を減らそうと、Twitter上で「需要減少が懸念されている」と、牛乳や乳製品の消費協力、つまり「もっと乳製品を購入して」と異例の呼びかけを行った。
酪農従事者の思いは…
一方、酪農関係者はどのような思いを抱えているのか?現役酪農従業員であり、酪農コミックエッセイ「毎日、牛まみれ 牛が好きすぎて酪農してます!」の著者である牛川いぬおさんに、現在の思いを聞いた。
「酪農家を心配する声をSNS上で多く見かけましたが、現時点では酪農家よりも、生乳を集めて乳業工場と取引してくれている『指定生乳生産者団体』や、生乳を牛乳や乳製品に加工して消費者の元に届けてくれる『乳業工場』が、困惑しているのではないか」(牛川さん、以下同)
「現在、急な学校給食休止により生乳の供給が不安定な状況ですが、『指定生乳生産者団体』は、酪農家が搾(しぼ)った生乳を破棄しないですむよう、生乳の行き場を確保してくれていますし、乳を飲用に回せなかったとしても、乳製品を製造できる『乳業工場』でチーズやバターといった乳製品に、工場フル稼働で加工してくれているのではないでしょうか」
「もし、春休みが終わっても小中学校が再開できないような事態となり、牛乳の需要が回復しないような事となれば、生乳を搾る酪農家に限らず、生乳を取り扱う関係機関などの経営に 悪い影響が出てくるかもしれません。そうならないことを願っております」
「作って、食べて支援しよう!」牛乳を使ったレシピがSNS上に続々と
「指定生乳生産者団体」や「乳業工場」の尽力により、市場に出回った牛乳や乳製品も、消費されなければ、廃棄されてしまうのだ。
現在SNS上では、牛乳・乳製品の廃棄、ひいては酪農業の廃業にまでつながりかねないこの事態を阻止しようと声が上がり、牛乳を有効利用できるレシピが次々と紹介され始めた。
管理栄養士・料理研究家の五十嵐ゆかりさんは、「#ラク速レシピのゆかり」として簡単・時短レシピを紹介する自身のTwitterに以前掲載していた「グラタンパン」のレシピを、“牛乳でのカルシウム補給にオススメ”と、再度アナウンス。「簡単で美味しい!」と、実際に作った人からの声が集まっている。
「つくりおき食堂まりえ」として、多くの作り置き料理を自身のHPやSNSで紹介している、時短料理研究家の若菜まりえさんは、「蒸しパン」での牛乳消費を提案。おかず系のもの、おやつ系のものとバリエーションが豊富で、いずれもホットケーキミックスを使い、レンジ調理のみのレシピ。ラップに包んで冷凍保存することも可能。
「バズレシピ」シリーズをはじめとし、レシピ本を数多く出版している料理研究家のリュウジさんは、「旨すぎて牛乳がすぐに消費される」と、「飲むレアチーズケーキ」を紹介。包丁も使わず、混ぜるだけで完成する簡単デザートは、子どもと楽しみながら作るのにもピッタリ!
南仏・カーニュでレストランを営むTakayuki KAMIYAさんが紹介しているのは「コンフィチュール・ド・レ」、ミルクジャムだ。煮沸などで消毒した瓶に詰めれば長期保存も可能で、とにかく牛乳を大量消費したいとなれば、最適なレシピといえそう。
KAMIYAさんがツイートしている「#CookForJapan」というハッシュタグも、今回の食料廃棄を防ぐ一つの手立てとして今、活発化している。料理のプロ・アマ問わず、多数の「作って/食べて支援」するツイートが並ぶ。
そういったムーブメントに、前出の牛川さんも謝辞を述べる。
「牛乳や乳製品を消費しようと SNS 上で牛乳を使ったレシピが紹介されたり、『いつも牛乳を飲んでます!』『久しぶりに乳製品を購入しました』『牛乳は飲めないのでヨーグルト食べます』といった声をたくさん目にしたのは大変ありがたい気持ちでした。とくに牛乳を使った料理レシピは、料理下手でいつも牛乳を飲んでいるだけの私でも作れそうな、 簡単なものばかりでとても参考になりました。料理を紹介して下さった料理研究家の先生方、ありがとうございます!」(牛川さん・以下同)
「新型肺炎という予想外の事態ではありますが、今回の出来事により牛乳や乳製品の美味しさや栄養価、魅力がさらに注目され、一時的でなく継続的な消費につながっていくと嬉しく思います」
3月10日追記
新潟県阿賀野市の酪農家・神田農場は、「コロナの影響で明日までの牛乳が残っている」「通常価格350円のところ200円で売るので買ってください」とTwitterで呼びかけたところ、注文が集まり無事に完売したという。
SNSの時代だからこそ広がる「支援の輪」は、至るところで生産者を支えている。
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