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8月23日、映画「マイ・ブロークン・マリコ」の完成報告試写会に、永野芽郁さん、奈緒さん、タナダユキ監督が登壇しました。

ブラック企業勤めのシイノトモヨ（永野芽郁）の元に、親友のイカガワマリコ（奈緒）がマンションから転落死したという衝撃的な報せが…。彼女の死を受け入れられないシイノだったが、大切なダチの遺骨が毒親の手に渡ったと知り、居ても立ってもいられず行動を開始します。

本作について、永野さんは「本当に観て後悔しない作品が出来て、（そんな作品に）出会えたことが幸せだなと思います。ファンの方によっては『芽郁ちゃんじゃない！』と衝撃を受けるかもしれませんが」と気遣うも、改めて「絶対に観て後悔させないという自信があります！」と意気込みを。

奈緒さんは「撮影に入る前から、作品が完成して芽郁ちゃんと舞台挨拶できる日を夢見てる自分がいたので。今、（目の前に）皆さんが席に座っているのを見て、『夢を叶えてもらってるな』という気持ちで、感極まりそうになりました。すごくうれしいです」と感謝しました。

初めて「原作を読み終わってすぐに映画化したいと思った」という経験をした、タナダ監督。「原作権をとるのは大変なんですが、『絶対とる』という気持ちで進んでいって、それが今日に結びついていると思うと、感慨深いです」とコメントしました。

オファーを受けたときの心境について、永野さんは「オファーの話が来て、すぐ原作を読ませていただいて、『やりたいけど、やりたくない』というのが第一印象でした。とてつもない漫画なんです。すごく衝撃を受けるし、漫画だけでこれだけ成立してる漫画を映画化する。私がシイノをやっても、原作ファンの期待に応えられる自信がなくて。でも、漫画も脚本も良すぎて、これを他の人にやられるのは悔しいと思って、受けました」と吐露。

同じく「オファーを受けて、原作を読んだ」という奈緒さんは、「芽郁ちゃんとまた作品が（一緒に）できるかもしれないという思いもありながら、原作のパワーがすごくて最後のページを読み終わった瞬間に、呆然と涙を流している自分がいて…。これは伝えなければならない作品だと思いましたし、熱量と愛を持ってタナダさんが作り上げる組に芽郁ちゃんがいて、『この船に乗り込みたい』と思って、やりたいなと思いました。自分自身、自ら命を絶つ役はこれまで避けてきたんですけど、向き合ってみたいと思ったのは2人と原作のパワーがあったからです」と語りました。

天真爛漫なシイノの役作りの準備について、永野さんは「喫煙シーンがあるので、普段からタバコ吸うことをやったり、（シイノが履く）ドクターマーチンは11ヵ月前に受け取って。受け取ってから撮影期間まで、実際に履き潰しました」と明かしました。

そんな永野さん、タバコの味については、「すごくまずくて、後味があまりよろしくない。ご飯を食べた後に吸うと、味覚がぐちゃぐちゃになるんです。慣れるまで大変でした」と苦労を。

また、本作の試写を一緒に並んで観たという2人。

永野さんは「自分の出演作を観るときは、（撮影期間を思い出したり）どうしても冷静になれなくて。今回は撮影期間も永野芽郁としていた時間がすごく少なくて、シイノとしてやっていたので。初めて客観的に出来上がったものを観て、初号で初めて『すごい映画に出たんだな、私』ってすごく自信をもらえました」と紹介。

一方、奈緒さんは「結構序盤から泣いてしまって、鼻をすする音で芽郁ちゃんに迷惑をかけたんじゃないかなと思って。きっとこれは誰かを救ってくれる作品だと感じたので、皆さんの中でマリコとシイちゃんが生き続けてくれたらいいな」と呼びかけました。

奈緒さんの涙について、永野さんは「だいぶ序盤から泣かれていまして（笑）。私も泣きそうだったのに、『私は泣いちゃいけない』と思って、ずっとこらえてて。見終わった後、横見たらすごくびしょびしょで、メイク全部落ちてて。その顔を見て、魂を削って撮影に向かう姿を見てたので、またここで1つ奈緒ちゃんが救われたんだなと思って、2人で泣くっていう。みんな引いてたよね？」

奈緒さんは「引いてたと思う。クランクインのときに、この作品では鼻水垂らしても、顔をぐしゃぐしゃにしてもいいってなってたのに、まさか試写であんなことにぐしゃぐしゃになるとは思わなかったです」と笑いました。

映画「マイ・ブロークン・マリコ」は、9月30日（金）TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開。

©️2022 映画「マイ・ブロークン・マリコ」製作委員会
配給：ハピネットファントム・スタジオ／KADOKAWA