山田涼介「四苦八苦している自分を楽しんでいる」 二重人格役に手応え

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山田涼介さん（Hey! Say! JUMP）が、主演を務める水10ドラマ『親愛なる僕へ殺意をこめて』（フジテレビ）の取材会に参加。作品の魅力や、自身の内面について語りました。

10月5日（水）放送スタートのドラマ『親愛なる僕へ殺意をこめて』（フジテレビ）は、累計130万部突破の同名コミック（原作：井龍一さん／漫画：伊藤翔太さん）の映像化作品。

連続殺人犯を父に持つ主人公の大学生・浦島エイジ（山田）はある日、自らが二重人格であることを悟り、“もう1人の自分”が殺人を犯しているかもしれないと底知れぬ不安にかられ、真相を明らかにしようと決意します。

驚がくの事実が次々と白日の下にさらされるなか、見る者に息つくひまも与えない、どんでん返しのストーリー展開が見どころの二重人格サスペンスです。

山田さんに、エイジ役に対する思い、初共演となるキャストの印象、自身の“親愛なるモノ・コト”を聞きました。

――もともと原作を読んでいたそうですが、実写ドラマ化を聞いてどう思いましたか？

ハラハラドキドキする、スリル満点のストーリーなので「いつか、誰かが主演で実写化されそうだな」と思っていたら…「俺かい！」って（笑）。

ハードな描写がたくさんあるので、どこまで描けるだろうと思っていましたが、みんな原作に対して最大限のリスペクトを込めてやっています。

原作ファンの僕も納得いく出来だと思っているので、もともと原作ファンの方も、初めてこの作品に触れる方も、ドラマを楽しめるのではないでしょうか。

――エイジを演じる際に、意識していることはありますか？

エイジと、彼のもうひとつの人格であるB一（びーいち）の演技の振り幅は、監督もプロデューサーさんも僕も、すごく考えています。

エイジは“連続殺人犯の息子”ということで、過酷な人生を歩んできました。そういう十字架を背負いながら明るく生きる人間というのは、表現がすごく難しいです。彼の人の良さや驚き方、おどけ方など、細かい部分に気をつけながら、自分の中で構築しています。

B一はエイジと比べてクールですが、無言や無表情でいることが多いので、逆に表現しやすいかもしれません。自分で言うのもあれですが、B一はカッコいいんです。何かを背負った人間が持つカッコよさや寂しさに、共感してもらえたらと思います。

――ハードな役柄かと思いますが、撮影以外の時間に、自身が役に引っ張られることはありますか？

僕は昔から、それが一切なくて。例えば「今日はドラマで事件に追われて、次の日はライブ」ということが、よくあるので（笑）。ただ今回は、アイドルとエイジとB一の“3役”状態なので、切り替えがすぐにできなくて、こんがらがる部分もあります。

でもエイジを演じている時間や、役について考えている時間は、全然、苦ではなく楽しいんです。演じることはお仕事の中でもかなり好きなので、撮影現場で四苦八苦している自分を楽しんでいる面があります。

監督、プロデューサー、スタッフさん、キャストの皆さんに支えていただきながら、エイジとB一をちゃんと演じきっていきたいです。

――ヒロイン・ナミを演じる川栄李奈さんとは初共演ですが、印象はいかがですか？

すごく人見知りだと聞いていましたが、よく笑っています。昨日も、メイクさんが出す“なぞなぞ”に、とんちんかんな答えを出してゲラゲラ笑っていました（笑）。お互いに人見知りもなく、和気あいあいと撮影できているかなと思います。

――ほかにも山田さんと初共演のキャストが多いですが、会った感想をお聞かせください。

尾上松也さんは、半グレ集団「スカル」のリーダー・佐井社（さい・やしろ）、通称“サイ”を演じるんですが、見た目も演じ方もマジでヤバい！松也さんが作り出すサイは、原作以上に怖くて。

もちろん素の松也さんはニコニコされていて、しゃべると面白くて楽しい方なんですけれど、サイとしてはしゃべりたくない（笑）。

エイジの義父・浦島亀一（うらしま・きいち）役のエンケンさん（遠藤憲一）は、以前、僕がドラマ『カインとアベル』（2016年／フジテレビ）の撮影をしていたときに、隣のスタジオにいらっしゃったので、よく廊下ですれ違って。

そのときに「俺はHey! Say! JUMPと共演する確率が高いんだぞ！」って僕におっしゃってきたり（笑）。今回また同じことを言っていたので、「前に聞きました！」って返しました。すごく面白い方です。

エイジの恋人・雪村京花（ゆきむら・きょうか）役の（門脇）麦ちゃんは、今回2度目の共演です。

以前、映画でご一緒したときは、共演シーンはあまりなかったんですが「面白い人だな」と思って。今回お話したら、サバサバしていて、やっぱりすごく面白いです。一緒にいて楽ですね。演技もすごくお上手なので、心強いです。

――山田さんは主演作への出演が続いていますが、座長として「成長したな」と感じる部分はありますか？

僕はコミュニケーションを取るのが、あまり上手くないほうで。出会って最初の会話は、「暑いですね」とか定型文で入っちゃうんです（苦笑）。

でも、そこからの話題の切り開き方とか、会話のゴールをちゃんと見つけられるようになったところは、昔と比べたら成長できたかなと思います。

――エイジのように、自分の中にもう一人の自分がいると思うことはありますか？

僕も人間なので、やっぱり現場によって人格は多少変わると思います。どうしても仕事がたくさん重なると口数は少なくなりますし、でも気持ちに余裕があれば明るく話しますし。そういう意味では、きっと皆さんと同じで、疲れ具合なんかで変わると思います。

よく、取材で「バラエティの顔、アイドルの顔、ゲームの顔、俳優の顔…どれが本当の山田くんですか？」と聞かれますが、「どれも本物の山田くんです」と答えていますしね。でも一番素に近いのは、ゲームをやっている時の僕です。家でやってますし、もう普段の僕です。

――タイトルにちなみ、山田さん自身の“親愛なるモノ・コト”を教えてください。

海外旅行ですね。もともと、3〜4日休みがあったら海外へ行くタイプなんですが、しばらく行けていないので。この前、国内ロケで久しぶりに飛行機に乗ったら、「そういえば高いところ苦手だった！飛行機、怖い」という感覚を思い出しました（笑）。

もし今行けるなら、やっぱりハワイとか、のんびりできる場所がいいですね。それでサーフィンをしたい。僕、海外限定でサーフィンをやっていて。下手なので日本では見られたくないんです（笑）。いつも一緒に行く親友がいるので、また行きたいですね。

――最後に、ドラマを楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いします。

毎週水曜よる10時は、みなさんきっと頭を使う時間になると思います。誰が犯人なのか、そこに何があるのか…一緒に推理しながら、ハラハラドキドキ、毎週楽しんでいただけたらと思います。

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