【眼福♡男子】前田公輝 「HiGH&LOW」&朝ドラで人気爆上がり!最新写真集ではリアル寝ぐせも披露
編集部オススメの“麗しい男性”を紹介する「眼福♡男子」Vol.97は、前田公輝(まえだ・ごうき)さんが登場。
6歳で芸能界デビューし、小学6年生から3年間、NHK教育テレビ『天才てれびくんMAX』に出演。その後、バトルアクション「HiGH&LOW」シリーズや、ドラマ『赤ひげ』(NHK BSプレミアム)、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」など、幅広いジャンルで活躍。
現在は、連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK)に出演しているほか、映画「HiGH&LOW THE WORST X(クロス)」の公開を控え、さらに、セカンド写真集「ちゅらたび」が10月に発売されるなど、その勢いは加速中。
そんな前田さんに、映画の撮影エピソードや、写真集へ込めた思い、30代を迎えた心境などを聞きました。
前田公輝さんフォトギャラリー(写真15点)
ロケ先で男子から「轟~!」と声をかけられたことに感激
――「HiGH&LOW」シリーズと、不良漫画の2大巨塔「クローズ」と「WORST」がクロスオーバーした映画「HiGH&LOW THE WORST X」で前田さんが演じる轟洋介は、“美しすぎるインテリ眼鏡不良キャラ”として人気です。轟という役柄と出合い、自身に変化はありましたか?
俳優としての転機になったと思います。眼鏡をかけた役柄はこれまでなかったですし、ヒール役はあったものの、ここまで冷静沈着で、自分の芯を持っている役柄は初めて。
反響も大きくて、僕の名前よりも、“轟”で覚えてくださっている方もいるくらい(笑)。先日、別の作品のロケ撮影をしているときに、「轟~!」と声をかけてくれた男子がいて、うれしかったですね。
今まで声をかけてくださるのは女性が多かったんですけど、「HiGH&LOW」シリーズに出演してからは、男性や年下の役者さんから話しかけてもらえることが多くなって、それがうれしいです。おかげで、僕自身も客観的に轟を見られるようになった気がしますし、これだけ長く演じさせてもらえる役柄と出合ったことに感謝しています。
――運命的な巡り合わせだったんですね。
轟を演じるときの心境と、自分自身が不思議とリンクしているんです。前作「HiGH&LOW THE WORST」(2019年)で轟は闇を抱えていて、どこか人を寄せ付けない頑(かたく)なさがありました。僕自身も芝居のことで悩んでいた時期で、轟の気持ちに通じるところがあって…。
今回、轟は鬼邪高校の頭・花岡楓士雄(川村壱馬)をはじめとする仲間ができたことで友情や絆を知り、人として成長していきます。僕自身も今、朝ドラで役者として大舞台に立たせてもらい、自分が更新されていく感覚があるんです。そういったタイミングでいただいた役なので、すごい巡り合わせを感じています。
――男たちの友情と熱い戦いを描いた「HiGH&LOW」シリーズの世界観の、どのようなところに共感しますか?
「HiGH&LOW」はもともと言葉ではなく、体でぶつかり合うことが大事だということを、シンプルに描いています。敵対するチームとバトルを繰り広げていますが、そこでは男の友情や、仲間がいることの大切さを、アクション踏まえたメッセージとして伝えている。
特に今作は、金と暴力で支配する瀬ノ門工業高校と、テッペンを目指してはいるけれど、それ以上に仲間を大切にする鬼邪高との戦いなので、多くの方に共感していただけるのではないでしょうか。
確立した轟のアクションスタイルは、まるでターミネーター(笑)
――アクションも迫力満点で、特にクライマックスシーンでの轟は圧巻でした。轟のアクションの特徴はどんなところだと思いますか?
アクション指導の方に、「前作の轟は、緩急が見事だった」と言っていただきました。僕自身はあまり意識していなかったのですが、「戦っていないときは力が入っていなくて、パンッと急に繰り出すのが轟のアクションスタイルだと思う」と言われたんです。
今回はそれを前面に出し、オンとオフの緩急をもっと付けたら、轟の色がまた一つ増えるかなって。だから、ラストバトルでのアクションシーンは、ちょっとターミネーターみたいな感じになっています(笑)。
空き瓶で殴られ、その後に相手をボコボコにする場面は、自我が崩壊してブチ切れているので、またちょっと違う感じですけど(笑)。
――皆さんのチームワークもスクリーンから十分に伝わってきましたが、現場の雰囲気はいかがでしたか?
前作の撮影時は、みんなでよく食事に行っていましたし、プライベートでも一緒に時間を過ごすことが多かったので、とてもいいチームワークができあがっています。それは、鬼邪高のたまり場になっているプールサイドのシーンで、強く出ているんじゃないかな。
日々のコミュニケーションと芝居の呼吸、年月が経って役に体がなじんできていること、そして、役以外でもみんながつながっているから、現場ではより強い絆が生まれていますね。
――特に、どなたと仲がいいのでしょうか?
鬼邪高の“泰・清一派”西川泰志役の佐藤流司くんと、横山清史役のうえきやサトシくん。僕ら3人は、もうずっと仲がいいですね。
ほかに、森崎ウィンくんと共演できたこともうれしかった。ウィンくんとは、僕が高校2年生のときに連続ドラマで共演しているんです。彼は、スティーブン・スピルバーグ監督作「レディ・プレイヤー1」でハリウッドデビューを果たすなど大きく羽ばたいたけれど、久しぶりに会ったらまったく変わっていなくて、すごく楽しい時間を過ごすことができました。
――「HiGH&LOW THE WORST X」の見どころを聞かせてください。
「大切なものは、結局こういうものだよね」ということがシンプルに、アクションと共に伝わってくると思います。そして、初登場のメンバーがたくさんいるので、新たな“推し”を見つけていただくのも一つの楽しさになるのではないでしょうか。
今作で鬼邪高が闘うのは瀬ノ門工業高校、鎌坂高校、江罵羅商業高校の「三校連合」。「こことここが共闘するんだ!」など、心躍る展開になっているので期待してください。
写真集のコンセプトは“身近な人との沖縄旅行”。自然体の自分を表現
――セカンド写真集「ちゅらたび」は、映画とは180度違う穏やかな表情の前田さんや、沖縄の美しい自然が満載ですが、どのようなコンセプトで制作したのですか?
朝ドラ撮影の合間に沖縄本島で撮影しました。コンセプトは、“友だちや恋人のような身近な人との沖縄旅行”です。
家族ではよく旅行に出かけていたのですが、友人とあまり旅行する機会がなかったので、写真集ではプライベートな瞬間を共有できたらいいなと思って。天候にも恵まれ、美しい景色がたくさん撮れました。
――撮影場所は、ご自身でチョイスしたのですか?
いくつかチョイスさせてもらいました。朝ドラの撮影に入る前、沖縄を舞台にした朝ドラということで『ちゅらさん』(2001年/NHK)を見たのですが、劇中で主人公とその家族が暮らしていた家の外観に使われていた場所が金城町石畳道で、いつか行ってみたいと思っていたので、特に思い入れがあります。
巨大シーサーの前で撮影したカットは、僕の誕生日(4月3日)がシーサーの日で、縁を感じていたので、こちらも絶対に行きたい場所でした。実際、たくさんのエネルギーをもらうことができました。
「HiGH&LOW」や朝ドラでは役によって表情を作っているので、写真集では距離感みたいなものを大事にして、見てくださる方にパワーをお届けできたらいいなという思いで臨みました。
カメラマンさんがずっとシャッターを切ってくださったこともありがたかったですね。だからこそ、自宅にいるときのようなリラックスした表情がたくさん撮れたのだと思います。
――たくさんの写真の中から、お気に入りの1枚を選ぶとしたら?
寝起き10分後のカット。ホントに寝起き10分後なので、寝癖もリアルです(笑)。毎朝、見ている自分の姿が写真集に載っていることが、なんだか不思議。それくらい自然体です。
僕は、「GM」というファッションブランドをプロデュースしているのですが、今回の写真集で自分のブランドの服を着用できたこともうれしかったです。
以前、連続ドラマで(GMの)洋服をリースしてもらったことがあったのですが、役者以外のことが役者の仕事とつながる瞬間が訪れることがあるんだって、驚きました。だから、これからもいろいろなことにどんどん挑戦していきたいです。
――衣装においても自分を表現している写真集でもあるのですね。
そうですね。僕、普段は白と黒とジーンズ以外、ほぼ着ないんです。GMも、だいたいベースがモノクロで。
でも、10代のころは、むしろ色味を使ったファッションを好んでいました。今回の写真集には、今のリアルな感じの衣装と、沖縄の太陽に映える明るい色をとり入れた衣装の両方で、いろいろな表情の前田公輝を楽しんでいただけると思います。
――改めて、どんな写真集に仕上がったか、PRをお願いします。
沖縄って、スコールなどもあって天候が変わりやすいんです。今回は、本当にお天気に恵まれて、ピーカンの中で素晴らしい撮影ができました。僕にとっても、多くの経験を重ね、日々成長しながら現在の“素”を映し出した写真集を作れたことは、とても貴重な体験。
沖縄の美しい景色とともにエネルギーを感じてもらい、僕と旅行している気分で楽しんでいただきたいです。
想像していた30代とはかけ離れているけれど、不思議なくらいに充実
――30歳を過ぎ、活躍の場を広げていますが、どのような30代を過ごしたいと考えていますか?
僕が想像していた30代はもっと大人で、寡黙で、落ち着きのあるダンディな姿でした。31歳の僕は、まだ30代1年目ですが、想像していた30代とはちょっとかけ離れています(笑)。
でも、身も心も安らかで、すごく楽しい。だから、想像と違うこともいいように解釈してしまおうかなって。「若い」と言われることも個性ととらえ、そういうところをどんどん伸ばしていきたいと思っています。
――そのように感じるようになったのはどうしてでしょうか?
やはり、朝ドラに出演したことが大きく、人生が大きく変わったと実感しています。10代から20代は、お芝居に対しての目標が高すぎたり、自分が完璧主義だったりしたので、心が満たされずにジレンマを抱えていました。
それが、ありがたいお仕事が立て続けに決まり、自分でも不思議なくらい充実していて…。今は肩の力が抜けて、自然体でお仕事ができている気がします。
まだまだ、やりたいことがたくさんあるので、応援してくださる皆さんに楽しんでいただきながら、自分も自分を“推し”続けられるよう、いろいろなことに挑戦していきたいです。
撮影:今井裕治
取材・文:出口恭子
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