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上坂すみれ『うる星やつら』ラム役に!平野文からのバトンを受け「絶対にいいものを」【声優FILE.】_site_large

上坂すみれ『うる星やつら』ラム役に!平野文からのバトンを受け「絶対にいいものを」【声優FILE.】

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上坂すみれさんが、『うる星やつら』愛を明かしました。

出演作のことはもちろん、“声優”について語ってもらうフジテレビュー!!の連載企画「声優FILE.」。第9回は、アニメ『うる星やつら』(10月13日スタート)でラムの声を担当している上坂すみれさんが登場。

『アイドルマスターシンデレラガールズ』(アナスタシア役)、『イジらないで、長瀞さん』(長瀞早瀬役)、『平穏世代の韋駄天達』(ニッケル役)など人気作品への出演が相次ぐ上坂さん。

アーティストとしては、10月26日に5枚目のアルバム「ANTHOLOGY & DESTINY」を発売。さらに、8月まで上演されていた舞台「ゲゲゲの鬼太郎」にねこ娘役で出演するなど、活躍の幅を広げています。

高橋留美子さんによる漫画、1981年から4年半にわたり放送されたアニメともに一大ブームとなった『うる星やつら』への思い、演じることで改めて感じたラムや作品の魅力、そして声優として大事にしていることなどを聞きました。

<2022年『うる星やつら』が完全新作でテレビアニメ化!神谷浩史&上坂すみれが参加決定>
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大好きな作品『うる星やつら』のラム役に「ど、どうしよう…」

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──『うる星やつら』に出演することが決まったときの心境を聞かせてください。

まずは、新作で制作されるということと、声優がオーディションで決まるということに驚きました。

私は学生時代にCS放送でアニメを見ていたのですが、平野文さんが演じるラムちゃんのお声も、そのキャラクターも唯一無二だと思っていて、大好きだからこそ「どう演じたらいいか分からない」という心境のままオーディションを受けていました。

それが、まさか受かるとは思っていなくて。もちろんうれしかったのですが、しばらくは「ど、どうしよう…」という感じだったのを覚えています。

──プレッシャーを感じずにはいられなかった、ということでしょうか?

そうですね。でも、いざ収録が始まると、あたる役の神谷(浩史)さんをはじめ、監督やスタッフさんなど、『うる星やつら』という作品が大好きな方々が集まって作っていることを知って、楽しみが大きくなりました。

──番組の公式サイトには、ラム役を演じていた平野文さんと、あたる役を演じていた古川登志夫さんからのコメントも公開されています。お2人のコメントを受けて、率直にいかがですか?

お二方からコメントをいただけるということ自体が、すごくうれしかったです。「うちも楽しみにしてるっちゃ!!」などと、新しい『うる星やつら』を歓迎してくださるようなコメントに、優しさを感じましたし、抱えていた不安は一瞬で取り払われました。

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ファンの皆さんからも「よかったね」「平野さんのコメントがあって、新作がさらに楽しみになりました」と言っていただけたこともうれしくて。こうして素敵なバトンパスをしていただけたので、絶対にいいものを作りたいと思います。

あらゆる感情を表現する「ダーリン」は、原作のセリフを音読して習得

──今回のラムを演じるうえで、心がけていることはありますか?

鬼族の宇宙人の中ではお嬢様っぽい雰囲気があるので、怒っていても、泣いていても、愛情表現としてあたるに電撃を食らわせていても、根底に流れる品の良さは失わないように意識しています。

セリフに関しては、ラムちゃんって、「ダーリン」とか「~だっちゃ」というセリフがほぼ半数を占めていて、「ダーリン」でいろいろな感情を表現する必要があるんです。その表現や、いかにかわいらしく言えるかという部分は、収録前に家で原作のセリフをたくさん音読して少しずつ身につけていました。

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──実際に演じて感じた、ラムの魅力は?

まずは笑顔のかわいさ。地球に留まることになり、あたるが通っている友引高校に通うようになるのですが、学校など初めてのものを純粋に楽しむ姿もかわいいですね。「ダーリン(あたる)とデートがしたい」「一緒に学校に行きたい」と気持ちを隠さず言える、素直なところもステキ。

学校でのラムちゃんは、もちろんダーリン一筋だけど、みんなに分け隔てなく接することができるので、クラスで人気者になります。その天真爛漫で、天性の“ヒロイン感”も魅力的ですね。

あと、あたるの恋人・しのぶ(内田真礼)には、ライバル視しているのかと思っていましたが、“友だち”だと思っているラムちゃんのさっぱりした感じも好きです。「ダーリンが大好き!でも、他の地球の人もいい人たちだよね」と、偏見なく地球人と分かり合おうとするラムちゃんの姿勢は、すごいなと演じながら感じました。

──では、ラムが夢中になるダーリン・あたるの魅力は、どこにあると思いますか?

ラムちゃんとあたるの出会いは、鬼族が地球人に仕掛けた「鬼ごっこ」です。あたるは地球人代表に選ばれて、ラムちゃんに負けたら地球が鬼族に侵略される、というもの。この鬼ごっこは、あたるは圧倒的に不利ですし、実際ラムちゃんに何日も負け続けて、地球の人たちにすごく罵(ののし)られてしまいます。

でも、しのぶからの「勝ったら、結婚しよう」というたったひと言で、それだけを原動力に全力を出すんです。やりたくないことは全然やらないけど、やる気になったらボロボロになってでも絶対にやり遂げる、それがあたるの魅力だなと感じています。

──アフレコの際、あたるを演じる神谷さんと、掛け合いについて話し合うことはあるのでしょうか?

お芝居に関して話し合うことはあまりありません。アフレコのときに初めてお互いのお芝居を聞くのですが、発する言葉から思いや動きが見えるんですよね。そのくらい、あたるのお芝居がイキイキされているので、その波に乗ることでラムちゃんもイキイキしてくるというか。

神谷さんのテンションについていくことで、うまくいくことが多いので「ありがたいな」といつも思っていますし、掛け合いのシーンはすごく楽しく収録しています。

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『うる星やつら』は“昭和のベタ”が満載!

──改めて、上坂さんと『うる星やつら』との出会いを聞かせてください。

高校生のときに、毎朝CSで放送されていたアニメを見ていて、そこから原作を読むようになりました。

ラムちゃんはもちろん他の女子キャラもみんなかわいくて、でも、しのぶは怪力で、巫女のサクラさん(沢城みゆき)はくいしん坊で、ラムちゃんの幼なじみ・ランちゃん(花澤香菜)は口が悪いんです。そこにギャップ萌えをしていました。

ラムちゃんやしのぶの私服もそうですし、ビビッドな色使いが特徴的な当時のファッションもかわいいですよね。

何よりも、昭和の文化が平成生まれの私にとってはとても新鮮で。学校の鐘の音、クラスみんなで授業をサボること、放課後にみんなで喫茶店に行くこと、夏休みにみんなでプールに行くこと、そういった昭和のアクティブな学生文化とラムちゃんをはじめとする宇宙人(鬼族)たちの異文化コミュニケーションに、当時から心惹かれていました。

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──特に好きなシーンはありますか?

すごくたくさんあって悩みますね…。原作で言うと、最終章の「ボーイミーツガール」は全体的に印象深いです。あと、「男なんて」とずっと思っていたしのぶが、ウサギの着ぐるみを着た因幡くんに出会って「私、幸せだな」と言うシーンは好きですね。

原作の「うる星やつら」には、女子キャラそれぞれの幸せが描かれていて。サクラさんと婚約者のつばめや、男として育てられた女の子・竜之介と女として育てられた男の幽霊・渚の関係が描かれたエピソードも大好き。今回のアニメでも描かれるといいな、と思っています。

──では、好きなキャラクターは?

私は、ランちゃん推しです!ピンク色のロリータっぽいファッションがかわいいですし、子どもの頃は弱かったけどたくましく育っていて(笑)。レイ(小西克幸)に一途な恋心を寄せていますが、レイはラムちゃんのことが好きで、ラムちゃんはあたるが大好きで…という複雑な関係から起こる、ラムちゃんとランちゃんのやり取りが絶妙で面白いんです。

恋する乙女がゆえの、口の悪さもかわいいですよね。今回は花澤さんが演じられるということで、どんなランちゃんが見られるのか、すごく楽しみにしています!

──今作の時代設定は、原作同様、1980年代ですね。視聴者にはどんな驚きが届けられると思いますか?

『うる星やつら』は、今の基準で言うと、コンプラ(イアンス)がひっくり返ってしまうようなことがたくさん起こる世界(笑)。友引高校の温泉マーク先生(三宅健太)が宿直室にお酒を持ち込んでいたり、普通にげんこつをしたり。そういう昭和的な描写は、今は逆に驚きがあるかもしれません。

他にも、80年代に描かれたUFOの見た目と内装がそのまま出てきますし、あたるのクラスメイトで財閥の息子・面堂(宮野真守)の家は、昔の漫画に出てくるいわゆる“豪邸”。あとは黒電話も出てきますし、昭和の“ベタ”は今見るとすごく新鮮に感じられると思います。

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──放送を楽しみにしている皆さんへ、メッセージをお願いします。

きっと、「ラムちゃんの印象は?」と聞くと、皆さんそれぞれに思う印象があるのではないでしょうか。今回のアニメは、リメイクではなくて“新作”としているように、新しい『うる星やつら』ワールド、そしてラムちゃん像をお見せしていけたらと思います。

「昔、見てたよ」という方も、「うる星やつらって、ラムちゃんのやつ?」という方も、みんな楽しめると思うので、ぜひご覧ください!

内気だった上坂すみれが声優を目指した理由

──ここからは、上坂さんの声優としての話を聞かせてください。声優を目指したきっかけはなんですか?

私はかなり人見知りで、内気な性格だったのですが、10歳くらいのときにスカウトをしていただいて、モデルをメインにお仕事をするようになりました。でも、「全然向いていないんじゃないか」と自分で思っていましたし、自信が持てずにいたんです。

そんな当時、まだ“アキバ系”という言葉もなかったと思いますが、「元祖アキバ系女王」の二つ名を持つ桃井はるこさんに興味をひかれて。声優であり、アイドルとしてライブもするし、コスプレもする桃井さんの存在を知って、声優という仕事に興味を持ち憧れるようになりました。

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──2011年から本格的に声優の仕事を始めたということですが、声優の仕事をするときに大切にしていることはありますか?

楽しむことですね。声優を始めてから気づいたのですが、声にはメンタルが出やすいんです。具合が悪いときに明るい声を出そうと思っても、無理矢理感が出てしまうというか。気持ちが万全でないと、どうしてもほころびが出てきてしまうんですよね。

ですから、難しいかもしれませんが、できるだけストレスを溜めず、いつでも元気な声を出せる状態でいることが大事かな、と。特に、私は明るい性格のキャラクターを演じることが多いので、収録のときはめいっぱいお芝居を楽しもうという気持ちでいます。

──ストレス発散方法はありますか?

物を集めることも、お酒を飲むことも、ご飯を食べることも大好きで、収入があったらすぐ使っちゃうタイプなんです(笑)。でも、「あれが欲しい」「これが食べたい」ということのためなら頑張れますから、それがストレス発散になっていると思います。

あとは、帰って猫ちゃんに会うと、疲れも吹き飛びますね。

──今、一番テンションが上がることは?

“缶つま”という缶詰のおつまみがあるのですが、この間、24個入りを買いまして。一つずつ開けるのが楽しいです(笑)。

──お酒が大好きなんですね。

大好きです!常にたくさん冷やしていて、今一番のお気に入りは“ご褒美感”があるワイン。ワインを開けたら、すべての仕事は終了!気持ちの切り替えにもなりますし、ありがたい存在です。

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──これまでのお仕事の中で、大きな影響を受けた“出会い”を聞かせてください。

“出会い”とはちょっと違うかもしれませんが、声優業をスタートさせて間もなく、アーティストとしてもデビューさせていただいていて、その両立、経験は、自分の中で大きいですね。

実は人前で歌うことがすごく苦手だったのですが、アーティストとしてライブやイベントをするなかで、徐々に克服することができて。それは、自分にとって大きな成長でした。それまでは、「苦手なら他のことをしよう」と避けるタイプだったので。

あとは単純に歌をたくさん歌うと、のどが丈夫になりますし、体力もつきましたし、声優業にもプラスになることが多くありました。

舞台「ゲゲゲの鬼太郎」への出演も、アーティスト業も、一見バラバラなことに見えますが、私の中では全部が声優業に生かせる経験だと感じているので、これからもいろいろなことにチャレンジしていきたいな、と思っています。

【コラム:最近、気になる“声優さん”】

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今は、やはり平野文さんです。『うる星やつら』は、すごく長いシリーズなので、最初のアフレコはどんな感じだったのかなど、当時のお話を聞いてみたいです。

あとは、以前、平野さんとご一緒したことがあるのですが、本当に品の溢れる方という印象だったんです。ですので、美の秘訣もうかがえたらうれしいです(笑)。

撮影:河井彩美
ヘアメイク:北川恵(クララシステム)
スタイリング:佐野夏水

<アニメ『うる星やつら』概要>

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■イントロダクション
「でもうちは、やっぱりダーリンが、好きだっちゃ。」
地球“最凶”の高校生・諸星あたると、宇宙から舞い降りた“鬼っ娘”美少女ラム。2人の出会いからすべてが始まった…!

今なお第一線で活躍する高橋留美子さんによる鮮烈のデビュー作「うる星やつら」。小学館創業100周年を記念し、選び抜かれた原作エピソードを4クールに渡ってテレビアニメ化。(第1期:2022年10月13日より2クール放送)

監督は「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」を手掛けた髙橋秀弥・木村泰大、シリーズ構成に「はたらく細胞」の柿原優子、キャラクターデザインに「おそ松さん」「映像研には手を出すな!」の浅野直之、アニメーション制作は「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ、「炎炎ノ消防隊」の david production が担当。

そして、主人公の“ダーリン”こと諸星あたると、ヒロイン・ラムという稀代のカップル役を神谷浩史さんと上坂すみれさんが演じる。大胆不敵、恋にも全力、でもどこか切なくて…あたるとラムのボーイ・ミーツ・ガールを、銀河中から集結するキャラクターたちが彩るラブコメディ。

目を見て「好き」と言えない今だからこそ届けたい。ゴージャスでタフ、クレイジーな“やつら”の青春がかけめぐる。

■作品紹介
放送:10月13日(木)より、フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて毎週木曜24時55分~放送開始
※放送時間は予告なく変更になる可能性がございます。

原作:高橋留美子「うる星やつら」(小学館 少年サンデーコミックス 刊)

スタッフ
監督:髙橋秀弥 木村泰大
シリーズディレクター:亀井隆広
シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:浅野直之
サブキャラクターデザイン:高村和宏 みき尾
メカニックデザイン:JNTHED 曽野由大
プロップデザイン:ヒラタリョウ
美術設定:青木 薫
美術監督:野村正信
色彩設計:中村絢郁
CG ディレクター:大島寛治
撮影監督:長田雄一郎
編集:廣瀬清志
音楽:横山 克
音響監督:岩浪美和
アニメーション制作:david production

キャスト
諸星あたる:神谷浩史
ラム :上坂すみれ
三宅しのぶ:内田真礼
面堂終太郎:宮野真守
錯乱坊 :高木 渉
サクラ :沢城みゆき
ラン :花澤香菜
レイ :小西克幸
おユキ :早見沙織
弁天 :石上静香
クラマ姫 :水樹奈々

公式HP:https://uy-allstars.com
公式Twitter:https://twitter.com/uy_allstars
©高橋留美子・小学館/アニメ「うる星やつら」製作委員会

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