1.22 Snow ManとSixTONES、デビューフィーバーを追ってみた！

めざましmedia編集部

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2020年1月22日（水）にCDデビューをしたSnow ManとSixTONES。ジャニーズ事務所のグループ2組が同時にメジャーデビューするのは史上初ということもあり、ファン、メディアだけではなく、世の中の人々が多大な関心を向けた。

ジャニーズJr.としてそれぞれが実力を磨き、人気を獲得し、メジャーデビューを心待ちにされていた両グループ。

昨年8月に2グループ同時のデビューが発表されて以来、デビューに向けて、盛り上がりは日に日に過熱し、テレビをはじめとする各メディアを中心に街中の広告でもSnow ManとSixTONESの姿を目にする機会が増えていった。

その勢いは年が明けると、まさに“フィーバー”と言っていいほどの現象に。その旋風の正体はいったい何なのか？フジテレビュー!!は、デビュー数日前から街へ出て“スノストフィーバー”を追った。

CD発売前日、すでに売り場の熱量がすごい！

売り場から異様な熱気を放ち、たくさんの購買客で賑わうCDショップがあった。

SHIBUYA TSUTAYAでは、発売日前日の1月21日から大々的に売り場を展開。渋谷のスクランブル交差点を渡ってすぐの店舗入り口には2組の大きなポスターが壁面を飾る。

入店すると1階の売り場には2組のメンバー個別の平台が用意され、グループが向かい合うかたちで配置。そして天井からは各メンバーのフラッグが下げられており壮観！

昨年8月8日にメジャーデビューが発表されてから、企画を進めてきたというSHIBUYA TSUTAYAでは、平台に各メンバーの個性に合わせた装飾と、担当者2名で書いたという熱いポップが並ぶ。

Text, Page, Advertisement — SixTONESの販促手書きポップ（ SHIBUYA TSUTAYA）

Advertisement, Poster, Collage — Snow Manの販促手書きポップ（ SHIBUYA TSUTAYA）

「 2大グループが同時デビューするという、めったにない大きなイベント」ということもあり、売り場展開には力を注いだとSHIBUYA TSUTAYA担当の新崎さんは語る。書籍も扱うTSUTAYAならではの展開として、『anan』（マガジンハウス）などの関連書籍も平台に設置。

平台に設置された試聴機にもキャラクターに合わせた装飾が（SHIBUYA TSUTAYA）

ロイヤルな雰囲気を纏いファンから“ダテ様”と呼ばれているSnow Man宮舘涼太の平台には『花の辞典』（著：新井光史／雷鳥社）。同じくSnow Man向井康二の平台には、タイと日本のハーフであることからタイのガイドブック（『まっぷるタイ・バンコクmini’20』昭文社）が並んでいたりと、遊び心もたっぷりで見ているだけで楽しめる。

発売日前日ながら店舗でフラゲ（フライングゲット…発売前にゲットできるという意味）できるとあり、10時の開店に合わせて続々とファンが入店し、あっという間に売り場には人が溢れ、レジには長蛇の列が。

感極まった様子でCDを抱えて写真を撮り、レジに並ぶファンの姿が多く見られた。そして閉店間際までレジに並ぶ列は途切れなかったという。

CD発売日、売り場はさらにヒートアップ！

いよいよCDの発売日。朝10時のSHIBUYA TSUTAYAの開店時にはすでにおよそ100名の行列が待機、そしてその行列は途切れることはなく夕方5時頃には地下2階から5階の階段がレジの待機列となっていた。

一方、渋谷を代表するもうひとつのCDショップ、タワーレコード渋谷店も大賑わいで、専用レジには大行列が。 1階の入り口を入ってすぐの場所には大規模な売り場が設営、そして4階のジャニーズフロアでも大きく展開されている。

「1階では2グループ同時感を、4階はメンバーそれぞれを知っていただきたくて、個人を強めに出す展開にしています」と、タワーレコード渋谷店の担当の小磯さんは 2ヵ所に設けられた売り場のコンセプトについて語ってくれた。熱量の高いポップも小磯さんによる力作だ。

2大グループのデビュー日に向けての仕掛け

デビュー前日の1月21日、Twitterでは「#Jr.最後の日」というハッシュタグがトレンド入りした。

2組とも既に絶大な人気を誇ってはいるが、ジャニーズ事務所ではCDデビューをもって正式なデビューとされるため、デビュー前日のこの日はメンバーはもちろん、これまで彼らを応援してきたファンにとっても大きな意味を持つ「Jr.最後の日」となる。

Snow Manは2012年に結成され、すでに活動は8年。SixTONESは2015年に結成され活動は5年（2012年放送のドラマ『私立バカレア高校』出演時には、すでに6人で“バカレア組”と呼ばれJr.ファンの間で人気を博していた）。そして両グループのメンバーの大半がジャニーズJr.時代を10年以上も経験している。

SNSにはこのハッシュタグとともに、ファンたちの嬉しさと寂しさが入り混じった熱い想いが並んだ。

ハチ公前の広告を撮影するスノストファン — 渋谷駅前の巨大広告前は撮影するファンで溢れかえる

記念すべきデビュー日に向けて、様々な仕掛けも見られた。「#ライバルがいるって最高だ」を合言葉に大規模なフォトブースが設置され、渋谷や東京ソラマチをジャック！渋谷駅や大阪の梅田駅でも巨大なポスターが登場し、撮影スポットとしても賑わっていた。

東京スカイツリーはSixTONESをイメージした黒、Snow Manをイメージした白のストライプにライトアップされ、2組の頭文字である「S」が浮かび上がる演出も行われた。

そして、同日の朝日新聞と読売新聞の朝刊にSnow ManとSixTONESの全面広告が掲載。この2つの広告を繋げると「#ライバルがいるって最高だ」というメッセージが完成するという仕掛けがなされた。

折しも1月21日は、薩長同盟が締結された日。「#ライバルが手を結ぶ日」というハッシュタグまでもがトレンド入りした。

“2組同時デビュー”が「VS」という構造で語られる向きも多かったが、互いに高め合う良いライバル関係として、ともにデビューを祝うという流れに空気感は変わっていく。

祝福ムードを徐々に高めていく綿密な仕掛けと、シーンを盛り上げるファンの熱量が見事な相乗効果をあげ、エネルギーが最大になったタイミングで満を持して発売日は迎えられた。

現代で貴重！「実感できる」体験を共有

顔が見えにくいSNSでのコミュニケーションが主流となり、音楽もネットで聴けて買える時代ではあるが、「発売日に購入したレシートをデビュー日の記念として手に入れるため、店舗で購入するファンも多い」とSHIBUYA TSUTAYAの新崎さんが語るように、今回のフィーバーでは実際に行動をとる人の流れが可視化されていた。

この類を見ない沸騰ぶりについて、「メンバーのために買っていくお客様が多く、アーティストとファンの関係性によって売上が生まれている、すごく素敵な関係性」と自身も2組のファンであり、実際に売り場の様子を肌で感じるタワーレコード渋谷店の小磯さんは分析する。

実際にフォトスポットや店舗に足を運んでCDを買う、その様子をSNSなどで共有し、参加する。 Snow ManとSixTONESの同時デビューが巻き起こしたフィーバーは、待ちに待ったデビューという貴重な日を「実感」したいというファンの強い想いを感じさせた出来事だった。