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三浦宏規&高野洸、小関裕太&牧島輝、鈴木大河&神里優希、舞台「キングダム」Wキャストがそろい踏み!

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三浦宏規さん、高野洸さん、小関裕太さん、牧島輝さん、鈴木大河さん(IMPACTors/ジャニーズJr.)、神里優希さんが“キングダム愛”をアピールしました。

動乱の春秋戦国時代を描いた超人気コミック「キングダム」――山﨑賢人さんや吉沢亮さんらの出演で映画版もヒットした本作が2023年に舞台化されることになり、三浦さん、高野さん、小関さん、牧島さん、鈴木さん、神里さんがキャストに決定。

天下の大将軍を目指す戦災孤児の少年・信を三浦さんと高野さん。中華統一を目指す若き秦国王の嬴政と、信の親友で、ともに天下の大将軍を目指す漂を小関さんと牧島さん。嬴政に対してクーデターを起こし、玉座を手にする王弟の成蟜を鈴木さんと神里さんが、それぞれWキャストで演じます。

2023年演劇界の目玉になること必至の、話題作への出演を控えた6名のキャストにインタビュー。熱い思いを明かしました。

三浦宏規&高野洸、小関裕太&牧島輝、鈴木大河&神里優希、舞台「キングダム」Wキャストがそろい踏み!_bodies

原作を読みながら一緒に中華統一を目指している感覚に(三浦)

――原作や映画版にふれて感じた、「キングダム」の魅力について聞かせてください。

三浦:出演が決まってから原作コミックを読んだのですが、世界観の壮大さにまず惹かれました。自分が信を演じることもあり、どうしても信の立場になってしまうといいますか、信がツラいときは僕もツラくなるし、戦っているときは心から「勝ってくれ」という気持ちになる。ハラハラドキドキしながら、一緒に中華統一を目指している感覚になりました。

高野:僕は出演が決まる前に映画版を観ていて、ボロボロになりながらも中華統一を目指す信たちの物語に熱さを感じました。コミックはすごいスピードで読み進めるぐらいに面白く、中でも印象的だったのは戦略の重要さです。

小関:出演が決まってから、移動時間や朝、起きてすぐ、寝る前など、コミックを読んでいたですが、最初は役作りのために読んでいたものが、いつの間にか原作ファンとして読んでいる自分がいました。

友情や愛など魅力的な要素がたくさんある中、僕が惹かれたのは知略の部分です。「これは無理だろう」と感じた戦局でも、信たちは斬新な策を練って対抗する。今回、僕たちはそれぞれの役をWキャストで演じますが、本番に向けて演技プランを考えるのは、戦いにおける知略に似ていると感じました。

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牧島:原作は、信が大将軍になっている場面から始まり、その後に彼が大将軍になるまでの過程が描かれるので、途中、信が命を落とすことはないとわかっているのですが、それでもハラハラドキドキしてしまうぐらいストーリーが面白い。仲間と出会い、そして、仲間を失いながらどんどん強くなっていく信の姿は、とても魅力的です。

鈴木:僕が感じる「キングダム」の面白さは、もちろん史実に基づいたストーリーではありますが、登場するキャラクターの個性や発言ですね。実際には発言していないのかもしれないけど、事実だと感じさせるぐらい、素敵なセリフがたくさん登場する。そこがまた史実につながっていくところが魅力だと思います。

神里:出演が決まる前に映画を観ていて、そして、出演が決まってからコミックを読んだのですが、男の友情や戦いなどワクワクする展開がつまっていて、すごく引き込まれました。成蟜を演じることが決まって、「イヤなヤツを演じるんだな」という思いと同時に、「僕にできるのかな」と不安も感じました。でも、今では楽しみのほうが大きく、精一杯頑張らなければという気持ちでいっぱいです。

彼なりの正義を秘めた信はとてもカッコいいキャラクター(高野)

――演じる役柄からどのような印象をうけましたか?また、共通する部分などはありますか?

三浦:信は無鉄砲で、後のことを考えずに突っ込んでいくような人物。もともとの性格は違いますが、幼いころから大好きだった舞台の仕事がしたくて、10代で上京した僕の信念は信とリンクするところがあると思います。

夢に向かって突き進む信にとって一番の原動力は、「将軍になりたい」という気持ちですが、親友である漂を目の前で失ってしまったショックも大きく関わっていると思うんです。どんなに大変なときでも、漂の存在が心にあるから、信は乗り越えることができる。原作のどの部分が今回、描かれるのか未定ですが、漂を失う場面はとても重要なので、演じるのであればたいせつに表現したいです。

高野:後先考えず、思ったことをすぐ口に出してしまうストレートな信ですが、戦闘において、罪のない人はできれば殺したくないという彼なりの正義を秘めていたり、味方の士気を上げるために奮闘したりする姿は特にカッコいいと思います。カッコいいだけに、演じるうえではちょっとハードルが高くなってしまうのですが…。

小関:政と漂は、顔は同じだけど性格はまったく違う。だけど、共通して感じるのはミステリアスなところです。漂は序盤で亡くなるので、登場するのはほぼ回想シーンになってしまうと思うのですが、演者としては作り甲斐のあるキャラクターです。

国を統一するという現実味のない夢もち、根拠もないのに「俺はこういう国をつくる」と言えるその自信はどういう精神状態からきているのか。リアリティをもたせながら演じることが楽しみです。

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牧島:いつもニコニコしていて、かつ、冷静さも持ち合わせている漂。彼が登場するのは短い部分ですが、それでも皆から愛され、慕われていたことは原作を読んだ方なら誰もが納得できる魅力的なキャラクターなので、大事に演じたいです。

「キングダム」は国と国の戦いを描いた物語で、いろいろな王様が登場します。中にはとんでもない暴君もいますが、「どこの国で暮らしたい?」と聞かれたら、僕は迷わず政の国を選ぶ。もち上げられて王になったのではなく、自ら中華を統一すると強い意志をもっているところは男として憧れます。

鈴木:成蟜って、原作を読んだ人が真っ先に嫌いになるキャラクターだと思うんです。僕も「成蟜さえいなければ、漂が死ぬことはなかった」と思いましたが、よくよく考えたら、成蟜がいなければ「キングダム」の壮大なストーリーが始まることはなかったのではないかと。

“嫌い”という感情から始まりましたが、原作を読み進めていくうちに彼の魅力にどんどん引き込まれていき、今ではとても好きなキャラクターです。

神里:一見、性格が悪そうにみえる成蟜ですが、王族の血をひきながら王になれなかった彼は、きっと寂しさも悔しさも抱えていたんだろうなと思うんです。僕自身も昔は生意気で、親にたくさん迷惑をかけてしまったヤンチャ坊主だったので、いよいよそれを活かすときがきました(笑)。お客様からしっかり嫌われるよう成蟜を演じたいです。

劇場にしみ込んだ汗や涙を僕のパワーに替えて演じたい(小関)

――今作を上演する帝国劇場が、2025年に一旦休館することが発表されましたが、帝劇への出演経験がある三浦さんと鈴木さんは思い出を、初出演の皆さんは劇場への思いを聞かせてください。

三浦:休館が発表されたとき、あまりにも反響が大きかったので、それだけたくさんの方に愛された劇場だったのだと改めて実感しました。偉大な先輩の皆さんが立たれてきた帝劇の歴史に、自分も加わることに対して身が引き締まる思いです。

今年、「千と千尋の神隠し」で座長を演じた上白石萌音ちゃんは僕の一つ上、橋本環奈ちゃんは同い年で、見た目には小さい背中なのですが、カンパニーを背負っている姿はとても大きく、頼もしさすら感じました。そんな座長を間近で見られたことはとても貴重な経験になったので、今度は洸と一緒に頑張っていきたいです。

高野:113年という歴史のある劇場と聞いて、その数字にビックリしているのですが、憧れの劇場に初めて立ち、そして、主演を務めさせていただくのでしっかりやりたいなと。これまで一緒に頑張ってきた戦友の宏規と、新しい風を吹かせられるように頑張りたいです。

小関:演劇をやっている人間にとって帝国劇場は、一度は立ちたいと願う劇場だと思うので、形が変わる前に立てることがうれしいです。「キングダム」という作品は期待値も大きいですし、政も漂もゴールがない役柄なので、これから稽古で苦労すると思うのですが、ひとつ力を借りるのであれば、劇場にしみ込んだ多くの汗や涙が自分の力になればいいなと、これまで劇場に立ってきた皆さんの思いを僕のパワーに替えて過ごしたいです。

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牧島:113年って口にするのは簡単ですが、その歴史を考えたら相当なものですよね。ここからまた100年以上が経ったときに、舞台「キングダム」も帝劇の歴史の1ページとして刻まれるような作品になったらいいなと思います。

鈴木:僕は2012年、「JOHNNY’S World」という作品に、先輩のHey!Say!JUMPさんのバックで出演しました。当時は中学生だったということもあって、帝国劇場に立たせてもらっているありがたみをいまいち実感できずにいたのですが、今回は歴史の重みをしっかりと感じながら参加したいです。

神里:初めて帝国劇場で観劇したのが、ミュージカル「エリザベート」だったと思うのですが、入場前から特別なオーラを感じ、ロビーを通ってたどり着いたフカフカの座席で「僕もいつかあのステージに立ってみたい」と思いながら、作品を観ていました。そんな憧れが目標となり、そして今回、現実として劇場へ立てることにうれしい気持ちでいっぱいです。1公演1公演をたいせつに、劇場へ通いたいと思います。

――それぞれの役柄をWキャストで演じることも話題ですが、代表して三浦さんと高野さんから意気込みをお願いします。

三浦:ミュージカルだとどうしても決まりごとが多くなりますが、この「キングダム」はミュージカルではなくストレートプレイで、しかもWで演じるので、組み合わせによってテイストがかなり変わってくるのではないかなと予想しています。

僕の演技プランもおそらく変わるでしょうから、早く稽古をして、その変化を楽しみたい。お客様にもいろいろな組み合わせで観ていただけたらうれしいです。

高野:僕はWキャストが初めてなんです。同じ役柄を演じる相手から学ぶものも多いと思いますし、間近で見られることも、新鮮で面白い経験。“Wキャストの達人”である宏規から、いろいろ教えてもらおうと思っています。

公式サイト:https://www.tohostage.com/kingdom/

撮影:河井彩美

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