1月4日(土)23時40分より、フジテレビ系オトナの土ドラ『悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~』第5話が放送となる。
本作は、元少年Aが弁護士となり「罪の償いとは何か?」を問う異色のヒューマン法廷ミステリーだ。
第4話では、「御子柴の医療少年院時代」が描かれ、14歳で凶悪犯罪を犯した園部信一郎(大西利空)が、その後、弁護士・御子柴(要潤)になった経緯や、担当教官の稲見(勝野洋)が下半身不随になった理由が明かされた。
稲見のおかげで人の心を取り戻した御子柴だが、そんな彼を追い詰めるのが、司法担当の新聞記者・桜葉あすみ(玄理/ひょんり)だ。
同居する御子柴法律事務所の事務員・洋子(ベッキー)とは、“罪への向き合い方”でたびたび衝突するが、正解が見えない難題だけに「どちらの言い分も分かる」とSNSでも議論を起こしている。
そんな、ドラマのオリジナルキャラクター・あすみを演じる玄理に話を聞いた。
<玄理インタビュー>
――あすみ役をどのように演じていますか?
オファーをいただいた段階から「世論を代弁する形で記者役を入れたい」と聞いていたので、原作を読んだ時に「世の声はこうだ」という文章が結構あって「この世論という部分が、あすみのキャラクターになるのかな」と思いながら読んでいました。
だから脚本を読んだ時に、(あすみが)御子柴に対して「最初から否定的な感情が強いな」と思ったけれど、意外ではなかったですね。
原作の中にあすみというキャラクターがなかっただけで、世論というのは大事なファクターとして出てきていたので。
あすみは、御子柴に対して早い段階から偏見を持って接してしまうんですけど、それは記者になったばかりの時に救いたかった人を救えなかったという悔しさから。
そこはこの先、ドラマでも明らかになるんですが、あすみはもう30(歳)くらいで駆け出しの記者ではないので、思いのままに突っ走ってしまうというよりは、ピュアで真っ直ぐな部分がある女性ということを軸に演じようと思いました。
私も割と「正義感強め」と人に言われるので(あすみに)共感できる部分はありますね。
――オトナの土ドラは、2年ぶり2回目の出演です。この放送枠には、どのようなイメージがありますか?
以前に出演した『ウツボカズラの夢』は、結構ドロドロの、本当に大人向けのドラマだったので、そのイメージがすごくありますね(笑)。
今回は、ドロドロな恋愛模様ではないけれども、私は今回の原作や台本を読んだ時に初めて「少年法って前科がつかないんだ」とか「名前を変えて(社会に)出られることもあるんだ」と知ったので、人があまり知ろうとしなかったり、目を向けようとしないところに切り込んだ作品が多い(枠だ)と感じています。
『ウツボカズラの夢』の出演以降ずっと見ているので今回(本作)はどういうタッチで仕上がるのかも、すごく楽しみです!
――あすみと洋子(ベッキー)との関係をどう見ていますか?
監督から事前に役の年表をいただいて、洋子とは大学の同級生で、学部は違うけれどサークル仲間だった古い友人と聞いていたんです。ただ、この作品では仲がいいシーンは最初と最後だけで、あとは結構喧嘩している(笑)。
同居していたら、普通あまりの気まずさに、ごめんと思っていなくても一応謝るってなりそうなものを一向にどっちも折れないんで「頑固だなぁ」と思いながら(役を)見ているんですけど。
多分、友達と住んでいても自分の思想とかってあんまり話さないかもしれないなと思って。でもそれってすごく大事な部分じゃないですか。お互いの人付き合いだったり人を見る時の根幹の部分だったりするので。
洋子とあすみは気心知れている仲だけど、初めて意見がぶつかって、引くに引けないのかなぁって。
あとはもう、洋子が御子柴に一目惚れしたとしか思えないぐらいの入れ込みようなので(笑)。ドラマ上、そういう展開はなさそうだけど「すごい御子柴の肩持つじゃん!」って思いますよね(笑)。
――共演者のみなさんはいかがですか?
要さんは今回、役が役なので、あまりキャストさんと話さないようにしていると周りから聞いていたので、私もあまり話しかけないようにしています(笑)。
今度(第7話で)御子柴事務所で対面するシーンがあるので、そこを楽しみにしています!
ベッキーさんは初共演なのですが、本読みの段階からすごく仕上げて来ていて、本読みが完璧。普段現場に入る時にメイクもご自分でされているところとか、すごく尊敬します。
あと、本当にオープンなんですよ。「結構家事やるんだぁ」ってトマト鍋の作り方も教えてくれて。私も料理するんですけど、作る気合が違うというか。(旦那さんに)毎食5品ぐらい作るらしいんですよ、「私なら死んじゃう~」と思って(笑)。
津田さんは、普段にこやかで本当に優しい人なんですが、一度、岬役のスイッチが入ると、すごいヌメヌメっとしたお芝居されるんですよ。法廷シーンの撮影時はベッキーさんと「津田さん、すごいね」って2人で感動していました。
――最後に、視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。
これまでのストーリーを見てくださった方はご存知だと思いますが、法廷の中で御子柴さんと岬さんがやり合うシーンも素晴らしいのですが、現場検証を「あ、こうやって見せるんだ!」っていう仕掛けがあるんですよ。要さん、津田さんの演技も見どころですが、そんな法廷シーンの演出も楽しみにしてもらえたらなと思います。
また、法廷のシーンでは、私は(傍聴席で)聞いている人なので、基本お芝居がリアクション。表情のバリエーションが問われているというか。今までとは違う分野で頑張っている感じで「このリアクションで合っているか」「同じ顔になっていないか」で苦労していますので、そこもご覧ください(笑)。
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