安田顕さんが、故郷・北海道が舞台の作品に携わる心境を語りました。
現在放送中の月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ系)は、北海道でどんな子どもでも受け入れられるPICU(Pediatric Intensive Care Unit)=小児専門の集中治療室を作るため、そして、1秒でも早く搬送できる医療用ジェット機の運用を実現するために、駆け出しの小児科医・志子田武四郎(しこた・たけしろう/吉沢亮)らが奔走する姿が描かれるメディカル・ヒューマンドラマ。
本作で、武四郎を常に温かく見守り、時に厳しく指導するPICUのパイオニア・植野元(うえの・はじめ)を演じている安田顕さんが取材会に出席。役のモデルとなった医師・植田育也さんから得た役へのヒントや、吉沢さんの印象、故郷・北海道での撮影エピソードを聞きました。
<安田顕『PICU 小児集中治療室』に、実在の医師をモデルにした役どころで出演!>
「まずは感謝」モデルとなった医師の言葉を受け撮影に
<安田顕 インタビュー>
──撮影前、植野のモデルとなった植田育也先生のもとへ見学に行ったそうですが、そのときに得たもので役に反映していることがありましたら教えてください。
動作に関しては、植田先生に質問をしたり、観察をしたりしましたが、撮影でどれだけ生かせているかというと…そこまで生かせてはいないかなと思います。
ただ、マインドはとても参考にさせていただいています。植田先生は、劇中の植野と同様に、PICUをいくつも立ち上げてこられた方。PICUの設備を日本で広めるために若手の育成もされているのですが、どのような思いで育成されているのか質問をしました。
そうしたら「まずは、感謝。ありがとうという言葉を忘れないように、若手と接しています」とお話くださって。そのマインドは素敵だな、と。
表情や声質、姿勢はなかなか模写ができないですけれども、そういう質問をすることによって、医療に取り組む姿勢であったり、ものの考え方であったりを自分なりに汲み取らせていただき、ドラマに臨んでいます。
──まだ経験の浅い武四郎に対して、声を荒げるでもなく指導していく植野先生の姿は初回から話題になっています。演じるうえで大事にしていることはありますか?
最初に台本を読み、プロデューサーと監督と3人でお話させていただいたときに、「優しさの中にちゃんと厳しさを持った人、というのを表現してほしい」と言われました。
植野は感情的にものを言う人ではないだろうなと思っていたので、声を荒げず、でも厳しくという今の表現をしています。それは、実際にお会いした植田先生から僕が受け取った印象が含まれています。
PICUには重篤な子どもも多いと思いますし、一つのちょっとしたミスによって良くない方向に転ぶ可能性もあって。そのなかで、植田先生は冷静でいることを心がけていらっしゃるそうなんです。「自分には経験がある。大丈夫だ」と言い聞かせ、「浮足立つと大変なことになるから、とにかく冷静に」と。
実際の現場にいらっしゃる植田先生の姿やお話から、そういうことを感じ取り、自分なりに植野役を演じようとしたときに、穏やかで、若手とやり取りをするときも「はい、論破」ということではなくディスカッションをする人柄だろうなと想像しました。
──最初にオファーを受けたときと、植田先生の話などを聞いたあとでは、役のイメージは変わったということでしょうか。
もともと、あまり熱血漢ではないほうがいいと思っていたのですが、実際に植田先生にお会いして、より「そうなんだな」と思いました。
これは植田先生に関わらず、PICUに携わる方を見ていて感じたことなのですが、とてつもない緊張感のなかで皆さん淡々と仕事をされているんです。
実際に患児が運ばれてくる様子も見せていただきましたが、それぞれがやるべきことを非常に冷静に、的確に、すごいスピードで進めていて。機械のアラートが鳴り響くなか、それぞれが自分の役割を果たしていく様に、改めて医療従事者の皆さんはすごいなと思いました。
吉沢亮は数年前から確かにレベルアップしている
──主演の吉沢亮さんの印象はいかがですか?
ナチュラルであり、ニュートラルであるという感じですね。控室では“吉沢亮さん”としているのですが、本番になると志子田武四郎で…なんというか、そのオンオフのスイッチがカチッと入るわけではなくて。
スッと役に溶け込み、周りに合わせて自然とギアを変えていて。とても稀有な俳優さんだと思います。
──以前にも共演されていますが、その印象は当時から変化しているのでしょうか?
いえ、元からそうでした。彼が努力して培ってきたものなのだと思います。でも、以前よりもその精度が高まっているというか。
数年前には、朝ドラ(『なつぞら』)も、大河(『青天を衝け』)も、月9も、映画「東京リベンジャーズ」も、「キングダム」も経験する前だったわけですからね(笑)。
僕が出会った後の数年間で、彼は誰もが知っている作品をたくさん経験してきていて。それでも変わらない部分もありますが、確かにレベルアップされているな、と感じます。
──武四郎と植野先生の関係性も本作の一つの見どころですが、吉沢さんと芝居に関する話し合いはしますか?
ほとんどしないです。吉沢さんは、その場の“状態”の把握能力が非常に高いんです。
高杉真宙さん、生田絵梨花さん、菅野莉央さんが演じている友人たちと一緒であればその空気にスッと馴染むし、母役の大竹しのぶさんとの掛け合いではそこでしか見られない武四郎の空気がありますし。PICUでは小児科医としての空気感を持った志子田先生としてスッと現場にいるので、話し合いというのは必要がないんです。
吉沢さんだけでなく、他の皆さんとも「どうしても、ここはこうしたい」ということがあれば、監督を通してちゃんと話し合いをしますが、基本的にはそれぞれが台本を読んで感じたものを持ち寄って演じています。
──撮影の合間に、プライベートなお話をすることはありますか?
「いい天気だねぇ」とか「今日、何食べた?」くらいです(笑)。
ただ、子どもたちと話をするとホッとします。この現場にいる子どもたちは、本番では元気がない演技をして、ずっとベッドに寝ていて、体中に管を通されて、呼吸器をつけられてという中で芝居をしてくれているから。元気な姿を見ると、安心します。
「そこにいるみんなが、作品に対して真摯に向き合っている」と感じる撮影現場
──これまでの撮影の中で印象的だったエピソードを聞かせてください。
現場は皆さん真摯に取り組んでいらして、植田先生や他の医療監修の先生方も実際のお仕事があるお忙しいなか、入れ代わり立ち代わりスタジオに来てくださり、医療台本に関わってくださっているんです。
今回特に印象的だったのは、撮影前に我々役者の名前が書かれたプレートを首にかけた方々が、監修された手術の動きを実際に提示してくださること。きめ細やかに準備をしてくださり、そこにいるみんなが作品に対して真摯に向き合っている感じがすごくいいですよね。
──そうやって提示されると、やはり演じやすいのでしょうか?
演じやすいですね。それに、ドキュメントではないですから、子どもに治療しているところは細かく見せるものではないかもしれない、引きの画だけかもしれませんが、実際の処置の仕方をしっかりと教わって取り組ませていただき、リアルに近いものとして切り取ろうとしている姿勢がありがたいな、と思っています。
──撮影で苦労していることはありますか?
全部、苦労と言えば苦労ですし、楽しいと言えば楽しいんですよね(笑)。苦労…うまい答えではないかもしれませんが、“積み重ね”に「きついな」と思うことがあります。
「心臓マッサージをしてください」「アラートが鳴って、0という数字が出ますので、手を止めてください」と言われて芝居をするのですが、ある時、隣にいらっしゃる植田先生が「(物語と)同じことがありました。その子のことを思い出しました」と、お話されたことがあって。その話を聞いた上で、もう1度(そのシーンの芝居に)取り組む。そういうものが積み重なっていくんです。
医療現場では、「助かった、よかったね」というときもあれば、「あぁ…生きる力を与えられなくてごめんね」というときもあるかもしれない。それを感じる瞬間はきついなと思います。
北海道でのロケは「不思議な気持ちでした」
──安田さんは北海道・室蘭出身ですが、北海道が舞台の作品へ出演している今の心境はいかがですか?
やっぱりうれしいですね。自分が生まれ育った故郷ですし。故郷と言っても、北海道は広いですから(笑)。九州の2倍なんです。2話のセリフにあって、僕も初めて知りましたけど。でも、うれしいです。
──北海道ロケにも行ったと聞きました。何か特別思うことはありましたか?
札幌の大通公園でのロケに行ったのですが、不思議な気持ちでした。
札幌市時計台の隣のビルにラジオ局があるのですが、「20年前くらいにラジオやってたなぁ」とか、「あのデパートの地下でバイトしてたなぁ」とか思い出しましたし、「今僕は、そういう場所でドラマのロケをやってるんだ」と。感慨深いというよりも、不思議な感覚でした。
──ドラマの映像を見ていて、懐かしさを感じることはありますか?
札幌市時計台や大通公園の光景もそうですし、2話で北海道知事(菊地凛子)と志子田先生が会話を交わすシーンがありましたが、「やっぱり画になるなぁ」と思いました(笑)。
──最後に、今後の見どころをお願いします。
志子田先生を中心に物語が展開していくなかで、僕が演じる植野との関係性にも注目していただきたいです。あとは、登場人物がそれぞれに抱えているものがあり、PICUに運ばれてくる子どもたちに関しても、とにかく毎週突きつけられるものもあると思います。
ただ、それを温かさで包んでくれる作品だと思うので、最後まで見ていただけたら。
──「特にこの回は!」という、安田さんおすすめの回はありますか?
僕が好きなのは4話です。すごく心打たれました。乗り越えようとする力を視聴者の皆さんに感じ取ってもらうことができたらな、と思います。
でも、この記事が出るのは3話の前なんですよね?じゃあ、3話も…いや、やっぱり4話も、5話も全部楽しみにしていてください(笑)。
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