星がキラキラ輝く夜…翌日に注意したいことは？【あまたつ！お天気コラム】

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みなさん、こんにちは。『めざまし8』（フジテレビ）に気象防災キャスターとして出演しています、気象予報士の天達武史です。

11月は台風シーズンが終わり、大雪の季節もまだ。朝晩の冷え込みを少々我慢すれば、関東地方など太平洋側の地域は、10月より秋晴れの日も増えて快適に過ごせます。

そんな穏やかな11月ですが、数年に一度くらい、梅雨があるんです。

梅雨と言っても2週間くらいですが、11月後半から12月前半にかけて、秋から冬の季節の変わり目に、天気がぐずつくことがあります。

この時期やってくる梅雨は、ちょうど山茶花（さざんか）が咲く頃にちなみ、「さざんか梅雨」と言われています。

さざんか梅雨の後は、冬がやってきます。今年の冬は寒気の流れ込みが強まり、寒くなる傾向が出ています。

みなさん、日々の天気予報をチェックして、今年は冬支度を早めに進めましょう。

「星降る夜は、霜も降る」

雲がなく、きれいな星空が広がる夜は、「放射冷却」といって、地面の熱がどんどん空気中に逃げていくので、朝は特に冷え込みます。

逆に雲が広がっていると、地上から逃げた熱が雲に吸収されて再び地面に戻るので、晴れた日ほど冷え込みません。雲の“布団効果”ですね。

11月でも寒気が入っているときに、都市部でも霜が降りることがあるので、観葉植物や農作物の管理に注意しましょう。

「うろこ雲は、天気下り坂のサイン」

うろこ雲は、低気圧の前方に現れることがあるため、季節によっては“雨のサイン”になります。

今の時期は、低気圧と高気圧が交互に日本付近を通るので、うろこ雲が出現しやすいです。うろこ雲が広がると、翌日～翌々日に雨が降りやすいため、もしこの雲を見つけたら「雨が降るかも」と気をつけてみてください。

「星がキラキラ瞬（またた）くと、翌日は風が強まる」

星が瞬（またた）いて見えるときは、上空で風が強かったり、乱れていたりすることが多いです。その強い風が、翌日は地上付近に降りてくることがあるので、強風に注意です。洗濯物を干すときなどは、飛ばされないようにしましょう。

次回は12月1日（木）更新予定です。お楽しみに！

天達武史（あまたつ・たけし）
気象予報士。横浜市生まれ。専門学校でイラストを学んだ後、ファミリーレストランに9年間勤務。海が目の前の店舗で、天気で客数が大きく変動するため、過不足なく食材を発注するべく気象予報士を目指す。『めざまし8』の前身『とくダネ！』から、長年にわたって番組に出演。スポーツ観戦（特に野球）、散歩、スノーボード、温泉・銭湯めぐりも好き。

写真・イラスト／天達武史