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伊沢拓司「毒の概念が変わる!」総展示数250点以上、科博初「毒展」の魅力を語る

めざましmedia編集部

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伊沢拓司さんが「毒」の持つ魅力と、ダメとわかっていてもやめられないことを明かしました。

国立科学博物館にて開催中の特別展「毒」のオフィシャルサポーターを務める、伊沢さんに本展の見どころ、伊沢さんが思う「毒」の魅力についてフジテレビュー!!がインタビュー。

伊沢拓司「ありとあらゆることに興味が湧く」“興味中毒”で体調不良に?

本展は、総展示“毒”数250点以上。動物、植物、菌類、鉱物、人工毒など、自然界のあらゆるところに存在する毒について各研究分野のスペシャリストが徹底的に掘り下げ、「毒とはいったい何なのか?」と、毒に対しての概念が変わるような展示となっています。

<伊沢拓司インタビュー>

伊沢拓司「毒の概念が変わる!」総展示数250点以上、科博初「毒展」の魅力を語る_bodies

――オフィシャルサポーターに就任した感想を教えてください。

非常に珍しい展覧会のオフィシャルサポーターに選んでいただけて光栄です。この素晴らしい展示内容を紹介できる立場に置いていただいて感謝しています。

――博識な伊沢さんですが毒についても詳しいのでしょうか?

興味はずっとありましたし、久々の“再会”を楽しめるような展示もたくさんありました。南の島にロケに行くことが多いので、それこそ「貝毒」については、「気をつけなければ」と思いながら見ていたものだったりもしました。あとはフグやヒドロ虫系の毒ですよね、ムカデミノウミウシに関連するものだったり。そういう海に存在する毒は自分にとっては慣れ親しんだものでもあります。

伊沢拓司「毒の概念が変わる!」総展示数250点以上、科博初「毒展」の魅力を語る_bodies

――展覧会を一巡した感想、各コーナーの見どころを教えてください。

毒と聞いて思い浮かぶイメージを遥かにしのぐ多層的な世界が広がっています。「毒って怖いよね」ということだけでなく、人類が毒とどう向き合ってきたのかなど幅広い内容が対象ですし、この展示のために作られた3Dモデルがあるほどに気合も入っている。我々の毒の概念を覆すとまではいきませんが、矯正し、広げてくれるような、懐の深い展示になっていますね。

展示の序盤にはいろいろな毒を持つ生物が展示されているので、ぜひ解説も合わせて読んでいただきたいです。例えば、ハチのように同じような種類の生き物でも持っている毒が異なっていたりしますから、症状の違いなんかも含めて想像しながら学ぶとよりインパクト大でしょう。

植物の展示もすごくよくできていて、麦畑の隣に生えている草の種が混ざったことによって「バルカン腎症(※)」が起こることがある、などなど、非常に守備範囲が広いんです。「まさかこんなところに危険が……!」みたいな驚きとともに、いろいろなケースを学んでほしいですね。

※バルカン腎症:ヨーロッパ東南部のバルカン半島のドナウ川流域に地域的に発生する腎疾患や尿路がんのこと。最近の研究により小麦畑の周辺に自生するウマノスズクサ科のアリストロキア・クレマティスの種子が収穫した小麦に混入したことが原因と考えられている。

伊沢拓司「毒の概念が変わる!」総展示数250点以上、科博初「毒展」の魅力を語る_bodies

「毒と進化」の展示エリアの最後に「毒に耐える」というコーナーがあります。毒に耐えている生き物たち、それこそ毒のあるユーカリの葉を食べるコアラや、毒ヘビを捕食するラーテル(別名:ミツアナグマ)が紹介されています。毒と戦ったり、回避したりするのではなく「受け入れて耐える」というスタンスは、まさに我々の“毒観”を揺るがします。

また、珍しい体感型の展示もあります。熟したマンゴーと熟していないマンゴーの香りを嗅ぎ比べるコーナーなんですが、実は「熟れていない」というのも毒の一環なんだということを体験によって知ることができます。全体を通して、「より深く知るために」というところがキャッチーながら計算されて作られているんですよね。

伊沢拓司「毒の概念が変わる!」総展示数250点以上、科博初「毒展」の魅力を語る_bodies

研究者について紹介しているコーナーも見どころの一つです。フリッツ・ハーバー(※)のエピソードなどは、毒に限らず、科学技術全般と人間との間にある諸問題を浮き彫りにさせるものですね。展示の後半に配置されているところもにくい演出です。

※19世紀ドイツの化学者。空気中の窒素からアンモニアを合成する方法の開発に成功し、「ノーベル化学賞」を受賞。一方で毒ガスの開発でも知られ、「化学兵器の父」と呼ばれる影の面がある。

第2会場にある本展の監修者9人の研究者のインタビューもぜひ読んでもらいたいですね。同じ質問をそれぞれの先生に投げかけているんですが、それもまた毒の概念が広がる内容になっていると思います。

毒は「避けようのない隣人」

伊沢拓司「毒の概念が変わる!」総展示数250点以上、科博初「毒展」の魅力を語る_bodies

――伊沢さんの思う毒の魅力とは?

やっぱり“攻撃性”ですよね、我々が常に恐れている「死」「痛み」というものをもたらす可能性があるものでありながらも、それは生物が進化をして生き残るための必死な戦略の表れでもある。そういった生死をかけた戦いの中で「毒」というものが生まれていった過程そのものが不思議ですし、自らの身を守るために役に立つ情報でもある、という点で人が否応なく心惹かれる要因なのかなと思います。

逆に言えば、我々が勝手に毒と呼んでいるのであって、彼らからしたら日常だということもあるわけです。「毒にも薬にもなる」という言葉もあるように、上手な付き合い方をしていかないといけない。毒は「避けようのない隣人」と言えるかもしれないですね。

――毒とうまく付き合うための心構えを教えてください。

しっかりと知識を蓄えること、そして危ないことに近付かないということもそうですが、ふとした虚栄心や冒険心で毒を体に入れないようにすること。毒とうまく付き合うためには、まずは毒について正しく怖がることが大事になってくると思います。

環境が変化していく中で変わっていってしまうこともあります。今回の展示だと人間が作り出した「マイクロプラスチック」が展示されていますが、新しい毒というのも生まれていくわけですよね。そう考えていくと終わりがない、終わりがないからこそ知り続けていくこと、それはどんな年代の人にも大事なことだと思います。

伊沢拓司「毒の概念が変わる!」総展示数250点以上、科博初「毒展」の魅力を語る_bodies

――伊沢さんのその飽くなき知識欲はどこから湧いてくるのでしょうか。

「知らない」ということを知るために、というのはあるかもしれないですね。「こんなところに面白い世界があるのに、知らないなんてもったいない」という思いからスタートしています。だから、今も「もっと楽しいことがあるのでは?」という思いで、いろいろなことを知り続けたいです。

――ダメと思っていても伊沢さんがどうしても惹かれてしまう存在はありますか?

たくさんありますよ!時間泥棒だなぁと思いながらも、YouTubeのショート動画をずっと見ちゃいますし(笑)。あとは、仕事の先延ばし癖とか、片付けができないところとか。僕の家は「ゴミ屋敷ではない中では1番汚い」って言ってるんですけれども、それぐらい汚いんで。

――他の人から見たら散らかっているけれど、自分ではどこに何があるのかはわかっているんですよね?

それはわかってます。すべてわかっているんですけれども、汚い状態ではあるので。でも、片付けないことに魅力を感じてしまっているというか、「まぁいいか、これはこれで面白いか」と、良くないとわかっていつつも「これはネタになるからいいか」みたいに思っちゃうところはありますね。究極のポジティブシンキングなんだと思います。

――最後に、今回の展覧会を見に来る方へメッセージをお願いします。

まずは、できればですけれど、2時間くらいは時間を用意してきてください。気合いを入れてじっくり見たほうが楽しいです。専門家たちがそれぞれの分野から毒について語ったという幅広さこそがこの展覧会の魅力だと思いますし、その幅広さゆえにどこかはあなたに刺さるものなはずです。

どれも“危ない”展示ではありますが、きっとあなたにとって「毒にも薬にもなる」展示になっていると思います。ぜひこわごわ、でもワクワクして見に来ていただけたらと思います!

<伊沢拓司コメント>

<開催概要>

伊沢拓司「毒の概念が変わる!」総展示数250点以上、科博初「毒展」の魅力を語る_bodies

特別展「毒」

【開催期間】2022年11月1日(火)~2023年2月19日(日)

【会場】国立科学博物館(東京・上野公園)

最新情報は、公式サイトまで

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