八木亜希子さんが、明石家さんまさんの“スゴさ”を明かしました。
『明石家サンタ史上最大のクリスマスプレゼントショー2022』(フジテレビ)が、12月25日に放送されます。
『明石家サンタ~』は1990年12月24日に初めて放送されて以来、クリスマス前後の深夜に生で放送されている超人気バラエティ番組。
事前にハガキ、または、当日に電話で視聴者から“その1年間に身の回りで起こった寂しい話”を募集。さんまさんと八木さんが投稿者本人に電話をかけて事の顛末を聞き、それぞれの不幸レベルに応じて、プレゼントを贈るというものです。
このたび、さんまさんの女房役を30年以上にわたって務める八木さんと、初放送から総合演出を手がける三宅恵介ディレクター(以下、三宅D)の取材会が行われ、盟友の2人がさんまさんの“お笑い怪獣ぶり”を語りました。
31年目でも演出は変えない『明石家サンタ』三宅恵介Dが守る「予定“不調和”の笑い」
<八木亜希子&三宅恵介 インタビュー>
――今年も『明石家サンタ』の季節がやってきましたね。
八木:毎年、10月ぐらいになると「今年は(放送が)あるのかな?」とドキドキし、まわりの人からも「あるんですか?」と聞かれるのですが、こちらとしてはフジテレビから「やります」とご連絡がないと返事ができないんです。ですから、オファーをいただいて「今年もあった」というホッとした気分になります。
――前もって、その日のスケジュールを空けているわけではないと…。
八木:そうですね。海外へ行く予定もなく、空いているから大丈夫って(笑)。
――さんまさんと八木さんのコンビも32年と長いものになりましたが、番組の魅力はどんなところだと思いますか?
八木: さんまさんの話術によって引き出された、素人の方の放送できるギリギリのトークを、ドキドキしながら存分に楽しめるシンプルな作りだと思います。そこに、いかにさんまさんをのせるかというスタッフのムード作り、「自由にやってもらっていい」という信頼感が加わって、番組が成り立っているのではないでしょうか。
三宅:さんまさんの魅力を引き出す要素として、“八木さんが隣にいること”というのは欠かせないものだと思います。
八木:ありがとうございます。自分では言えないことなので(笑)。
三宅:言ってほしかった?
八木:そんなことはないです(笑)。
三宅:さんまさんと八木さんの空気は、番組開始当初から全然変わってませんよね。さんまさんは八木さんを信頼しているし、どんな発言をしても返してくれるというのが1年目からあった。もちろん経験値もあるんだろうけど、2人のコンビがつくり上げたものが大きい。
八木:とはいうものの、1年目からコンビができていたわけではなく、歴史が長すぎてさんまさんも三宅さんも忘れていると思うんですけど、1回目の放送でさんまさんが「そうかぁ、それは(プレゼントを)あげられへんな」と電話をきって、私が「えーっ、かわいそう」って言ったんですよ。
それから1週間後ぐらいに三宅さんが別の番組の打ち合わせでアナウンス室にいらしたとき、「『かわいそう』はないよね」という話をされて。
目の前の人がかわいそうでも、番組を見ている人が『(そのエピソードでは)あげられない』と思ったら、決してかわいそうではなくフェアなんだ」と。そこからですね、自分の立ち位置について考えるようになったのは。
三宅:フジテレビが移転したばかりのころ、お台場が一大観光スポットとなり、レインボーブリッジが大渋滞でさんまさんが生放送に間に合わないかもしれないということがあって、僕がレインボーブリッジまで自転車で迎えに行ったことがあったんですよ。
そんなふうにハプニング的なことが多くて、「彼女と待ち合わせしているけど、2時間経っても現れない」や「今日、フラれました」など、生ならではのものが多かった。
八木:お台場がカップルだらけで、コンビニから食べものが消えちゃって、買えるものがないとか、道路が混むだろうから早く帰るとか、クリスマス自体がすごく盛り上がっていて、「クリスマスを1人で過ごすなんて!?」みたいな時代。
三宅:最初のとっかかりはクリスマスを寂しく過ごしている人たちに向けた番組だったけど、あるときから「今年1年、こんな不幸がありました」みたいになりましたね。
八木亜希子 許容範囲を超えた色仕掛けの電話は「私がきることに」
――長い歴史の中、印象に残っているエピソードを聞かせてください。
八木:これぞ生放送と感じたのは、携帯電話が普及し始めたころ、ベランダに出ていたら家族に鍵をかけられちゃって、「今、外に締め出されています」と助けを求めた男性。家族の方がテレビを見ているかわからないけど、「気づいてあげてください」って一生懸命呼びかけました(笑)。
他にはここ最近の話ですけど、間違ってかけてしまった電話に出てくださった方に『明石家さんまと申しますけど、今、クリスマスの番組をやっていまして』ときちんと事情を説明した後、「ところで今、何をやっていたんですか?」と尋ねたら「ジグソーパズル」という答えが返ってきて、見事に鐘が鳴ったという(笑)。これも生放送ならではですよね。
――さんまさんと司会するうえで心がけているのはどのようなことですか?
八木:番組を見ている方にとって、フェアであることを大事にしようと思っています。これはニュースを読むときや報道番組をやるうえでも大事にしている姿勢なのですが、バラエティであるとはいえ、プレゼントをあげるときはフェアでいなきゃと。
さんまさんは女性から「さんちゃん、お願い♡」とか言われるとすごく甘くなるんですよ(笑)。みんなが「(電話を)きって!」と思っているのに、許容範囲を超えた色仕掛けでくる方がいるときは、私がきることにしています(笑)。
三宅:八木さんがきっても誰も文句言わないと思うよ。唯一、さんまさんのトークをきれる人。判断は間違ってないと思う。
八木:「時には自分からきってもいいんだよ」と言われてからは、バンバンきるようになりました(笑)。むしろ、きり過ぎじゃないかっていう時期も…。
三宅:だって、普通にテレビを見ていて全然知らない人がいきなり豪華賞品を持っていくのは、皆さん「チキショー」って思うわけじゃん。クイズで正解して持っていくのなら納得できるけど、たいしたことのないエピソードで持っていくのはさすがに「なんで?」となる。判断は難しいと思いますよ。
三宅恵介「明石家さんまの名プロデューサーは(本名の)杉本高文」
――60代に入ってもなお、衰え知らずのさんまさんですが、どのようなところに“スゴさ”を感じますか?
八木:私はもはや、さんまさんのことを人とも思っていないんです。年月を重ねれば重ねるほど、宇宙人なんじゃないかなって(笑)。日常生活からして、“人”らしさがなく、どういう形で毎日が成り立っているのだろうって、不思議なことだらけです。
三宅:神?
八木:笑いの神様がついていることは確かだと思います。でも、引き寄せるにしても程があるっていうぐらい、何て表現したらいいんだろう…?宇宙人だと確信したのは、コロナ禍で体温を計るとき、体温計が反応しなかったんですよ(笑)。
三宅:さんまさんって、動物的な勘というのがすごく優れているんです。そして、記憶力がスゴい。「昔、こうだったよね?」って人のイヤ~なことだけ覚えていて、いいことはまったく覚えていない(笑)。
八木:さんまさんの記憶力や勘の鋭さって、生まれ持ったもの以上にものすごく努力もされていると思うんです。いろいろなものを見たり、読んだりする量がハンパじゃなくて、しかも睡眠時間がとても短く、普通の人が脳を休めることに使っている時間も、さんまさんはインプットに使っていらっしゃるのかもしれない。でも、その努力を一切見せないんですよ。
三宅:20年ぐらい前に番組を3本ぐらい一緒にやっていたころ、20人乗りぐらいのマイクロバスでロケハンに行ったら、さんまさん、ずーっと歌っていたんですよ。スタッフは皆、相手をするのが面倒くさくなっちゃっているから、さんまさんには運転席の後ろに座ってもらうのですが、最終的には運転手さんと話をしているという(笑)。
ただ、一度だけ何かのロケの帰りにさんまさんが寝ていたことがあって、後でそれを告げたら「言わんといてくれ」って。
昔はちょっと気づいたことも大きなネタ帳に書いていたよね。
八木:ある時期からそれすらも見なくなりました。
三宅:若い芸人を連れてキャバクラへ行くのも、あの人にとっては取材なんですよ。若いキャバ嬢たちの間で、今、何が流行っているかをリサーチするために行っている。
八木:楽しい取材ですね(笑)。
三宅:カッコよく言うと、さんまさんは自分のプロデュースがすごく上手い方で、その名プロデューサーが杉本高文(明石家さんまの本名)なんだよね。いいこと言うでしょ(笑)。
女性の誘いを断るために『明石家サンタ』が誕生!?
――番組を通して感じた時代の変化について聞かせてください。
八木:クリスマスというものの感覚が変わり、カップルで過ごすものから「1人で楽しいですけど何か?」の時代に。そういうところで、この番組がもつ役割というのが、その年に起きた不幸な出来事を「笑って新年を迎えるための禊(みそぎ)にしましょうね」みたいに変わったように感じます。
三宅:番組を始めたころはお台場のホテルをとって、普段は行けないようなレストランを予約して夜景を見るというのが最上級のデートコースだったけど、今の若い人は、「クリスマスだから特別に!」とはりきらなくなっているのかな。
八木:かつては、ホテルを1年前から予約して…っていう時代でしたよね。
三宅:デートする相手がいる人は幸せだからいいけども、そうじゃない人たちに救いの手をということで、『明石家サンタ史上最大のクリスマスプレゼントショー』が始まった。
その後、さんまさんが日テレでSMAPとクリスマスの番組をやって、その後にこちらへ移動して『明石家サンタ』をやるという流れで、テレビ界自体もクリスマスで盛り上がっていた時代。
最初は、さんまさんがクリスマスをともに過ごす相手として「誰を選んでいいのかわからないから、公平を期すためにクリスマスイブに仕事を入れてほしい。そうすれば(女性の誘いを)全部断れる」という邪(よこしま)な動機が目的だったかと思います(笑)。
それだけ、クリスマスの夜というのは若い人たちにとって一大イベントだった。でも、今年の放送はイブではないから…。
八木:それは声を大にして言わないと。
三宅:しかも、25日の0時過ぎだからもはやクリスマスでもないという(笑)。
八木:でも、24日、25日という両日をまたいで、なおも寂しく過ごしている人、今年も何もなかったという人は…。
三宅:ぜひ電話してきてほしいですね。
八木:お待ちしています!
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