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吉岡秀隆がドラマに与えたハンパない深み<信子と庸平>の本音対談【『Dr.コトー診療所』編】_site_large

吉岡秀隆がドラマに与えたハンパない深み<信子と庸平>の本音対談【『Dr.コトー診療所』編】

めざましmedia編集部

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吉岡秀隆さん主演で2003年にスタートしたドラマ『Dr.コトー診療所』(フジテレビ)。2004年には『特別編』と『Dr.コトー診療所2004』(ともに2夜連続のスペシャル)が、2006年には再び連続ドラマとして放送されました。

そして、12月16日(金)には、約16年ぶりの続編となる映画「Dr.コトー診療所」が公開されます。

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そこで、エンタメ通の編集&ライターの信子とドラマ大好きライターの庸平が、『Dr.コトー診療所』の魅力を徹底トーク。

作品との出会いやコトー先生こと五島健助医師を演じる吉岡さんへの思いなどを、存分に語りました。

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――映画公開を前に過去シリーズを見直したそうですが、改めてどんな感想を持ちましたか?

庸平:僕は『Dr.コトー診療所』(以下『Dr.コトー』)の第1シーズンがすごく好きだったんです。演出の中江功監督も大好きだったし、脚本の吉田紀子先生は『成田離婚』(97年)、『お見合い結婚』(00年)、『できちゃった結婚』(01年)などの作品をよく見ていて。

信子:吉田先生の「結婚シリーズ」!上質なドタバタラブコメディで人気でしたよね。

庸平:吉田先生は倉本聰先生による脚本家養成所「富良野塾」の出身なので、“倉本聰み”がすごいんですよ。『Dr.コトー』でも、人情の描き方や手紙の使い方に『北の国から』(81年〜02年)へのオマージュを感じました。中江監督も倉本先生脚本の『北の国から』の助監督の経験者なので、カット割りなどもどこか『北の国から』っぽいと感じます。

信子:ああ、だから『北の国から』で純を演じた吉岡さんが、コトー先生役でハマったのかもしれません。ちなみに、『北の国から』っぽいカット割りって?

庸平:例えば、剛洋(富岡涼)ら子どもたちが、東京行きを思い付きみんなで小銭を出し合うような、なんてことないシーンも、細かくカットを割っていろんな角度から撮影するからすごく臨場感が出る。中江監督は『眠れる森』(98年)や『リップスティック』(99年)も担当していますが、やはりカット割りが独特なんです。

あと、せっかく自然豊かな美しい景色の中で撮影するなら、それを最大限生かした映像を撮りたいって、そこは妥協しなかったそうです。

信子:お陰であんなに映像が美しいのね。人情味あふれた物語なのに、全員がいい人なわけではなくて、辛らつな部分を持っていたり、失敗したりすることもある。一筋縄ではいかない人間ドラマが展開するところも、『北の国から』に通じますね。

――2人のお気に入りのキャラクターといえば?

信子:私は、時任三郎さんが演じた漁師の剛利と、息子の剛洋のエピソードが大好き。剛洋には、何度泣かされたことか。東京に帰ってしまったコトー先生を呼び戻すために、わずかな貯金を使おうとするエピソードは、号泣ものでした。

庸平:剛洋、とにかくかわいいですよね。時任さん演じるお父さんも、今見ても全然変わっていなくてカッコよすぎました。

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信子:第2シーズン(「Dr.コトー診療所2004」)では、成長した剛洋が東京の学校に行くんだけど、勉強についていけなくてちょっと闇を抱えちゃうのよね。

庸平:でも、学校を辞めたりせずにちゃんと頑張って。偉かったですよ。

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信子:コトー先生みたいな医師になりたいという剛洋の夢を叶えるために、剛利が船を売ったり、出稼ぎに出たり。あの父子の全部が好きでした。

剛洋を演じた富岡涼さんは、ドラマシリーズが終わった後に俳優を引退したんだけど、今回の映画で1作限りの復活をしてくれるのがうれしくてうれしくて。

庸平:29歳の富岡さんがどんな大人になっているのか、楽しみです。

信子:大塚寧々さん演じる茉莉子の息子・竜一役で出演していた神木隆之介さんと、富岡さんは同じ年齢。神木さんも天使のような可愛らしさだった。

庸平:都会暮らしで洗練された竜一と、素朴な剛洋が対照的でしたよね。

信子:富岡さん、この映画1作のために(俳優業に)戻ってくるというのが、『北の国から』で正吉を演じた中澤佳仁さんとリンクするのよね。私は正吉推しなので、そういう意味でも映画で剛洋と再会できるのがうれしいの。

庸平:(『Dr.コトー』の)作品自体が、剛洋の物語でもあるんですよね。そう言えば、剛利がちょっと情けないお父さんで、だまされちゃったりするのも、『北の国から』感があると思いませんか?

信子:確かに。私は勝手ながら、吉岡さんのことを「純」(『北の国から』で吉岡さんが演じた役の名前)って呼んでいるんですけど、「純」が出ている作品は“間違いない”と思います。

庸平:「間違いない」つながりで言うと、僕は中島みゆきさんが主題歌を歌った『家なき子』(94 ・95年/日本テレビ)や『聖者の行進』(98年/TBS)で育った世代。中島みゆきさんが主題歌を歌っているというだけで、“間違いない”と思ってしまいます。

信子:ああ、わかる。主題歌が流れるタイトルバックだけで泣けるもの。

庸平:『Dr.コトー』の主題歌(中島みゆき「銀の龍の背に乗って」)は、イントロも歌詞も、悲しいエンディングにも違和感がなくハマるんだけど、やっぱり希望を与えてくれるんですよね。

信子:それが中島みゆきマジック!映画でも主題歌は変わらずだそうですから、泣けますよ、絶対。

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『Dr.コトー』から連綿と続くフジテレビの骨太医療ドラマの歴史

――医療ドラマとしてはどんな位置づけの作品だと思いますか?

庸平:フジテレビの医療ドラマは『Dr.コトー』の前にもたくさんあった印象だったんですけど、『救命病棟24時』のシーズン1が1999年で、シーズン2が2001年。そして、2003年の7月クールが『Dr.コトー』で10月クールが『白い巨塔』なんです。

信子:『Dr.コトー』はフジテレビの骨太医療ドラマの歴史の中では、古いほうに数えられるのね。

庸平:『医龍-Team Medical Dragon-』が2006年、『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』が2008年放送開始ですから。『救命病棟〜』のオーソドックスな作りに「離島」などの要素をプラスして発展させる。新しい医療ドラマ作りの先駆け的な存在と言えますよね。『白い巨塔』は医局の政治を見せたし、『医龍〜』はおそらく人の内臓を初めて見せた医療ドラマでしたし。

信子:放送中の『PICU 小児集中治療室』は北海道が舞台で、『Dr.コトー』との共通項も多いけれど、違った作風になってるわよね。

庸平:『PICU』も中島みゆきさんが主題歌の“間違いない”枠。『Dr.コトー』でどんな名医にも救えない命があることを描いたのは、とても新しい挑戦だったと思うけれど、それが『PICU』ではより進化したのを感じます。

信子:両作品とも「病気はスーパードクターが全部治します!」という作りではないのよね。『Dr.コトー』で島のお年寄りがどんどん亡くなっていくのは、切ないけれどリアルだった。

庸平:生と死の描き方という点で、僕にとってすごく印象的なエピソードがあって。桜井幸子さん演じる末期がんのゆかりが、コトー先生の力ではなく、自らの生きたいという意志によって奇跡を起こす回があるんです。

吉岡秀隆がドラマに与えたハンパない深み<信子と庸平>の本音対談【『Dr.コトー診療所』編】_bodies

その時のコトー先生の、「奇跡を信じなかった自分が悪い」という表情がすごく良いんですよ。目の前で奇跡が起こった喜びよりも、きちんと人を診なかった自分への反省が上回る。離島にお医者さんが来たという軽やかな設定のドラマに、吉岡さんが与えた深みは半端ないと思います。

信子:私なんて、連続テレビ小説『エール』(2020年/NHK)の予告編で吉岡さんが一瞬映った、その表情だけでぶわーって泣いちゃったくらい。やっぱりすごい役者さんですよね。

「純」も映画「男はつらいよ」の満男くんも、情けない男という共通項を持っているのに全然違うキャラクターとして成立させちゃう。コトー先生も人間的な弱さも持っているし、トラウマも抱えているのに、この人に診てほしいって思わせるんですもの。

庸平:何を話していても「吉岡さんがすごい」って話になっちゃうけど(笑)、吉岡さんは「ドラマと一緒に生きている感じ」があるんですよね。

信子:「純」と吉岡さんご自身の成長を追ってきた私のような世代にとっては、“吉岡秀隆とともに歩む人生”みたいな思いがあるので、各作品ごとの感慨もひとしおなんだと思いますよ。

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――映画版には吉岡さん以外にも、レギュラー陣がみんな登場します。

庸平:シリーズを通して、コトー先生の話でもあり、剛洋の話でもあり、泉谷しげるさんが演じたシゲさん(重雄)の話でもあり…とキャラクター全員が際立っていた作品でしたが、泉谷さんや小林薫さんといった実力派が全員再集結するのは本当にすごいことですよね。

信子:役者の演技力とストーリーがしっかりしていれば、視聴者がついてくることを証明した作品ですもの。神木さんは「僕のことを忘れていなかった!」って映画のオファーを喜んだそうですけど、この作品に呼んでもらううれしさはわかる気がします。

庸平:実は僕、柴咲コウさん演じる彩佳への思い入れが強すぎて、「2」の放送時は彩佳の後を継いだ蒼井優さん演じる看護師のミナへの反発心があったんです。でも、今回改めて「2」を見たら、物語がより深化していて面白かった。

映画では、柴咲さんも蒼井さんも揃うのが楽しみですよね。しかもみなさん、全然変わっていない!

信子:南の島だからかもしれないけど、時が止まっているような雰囲気があって、古さやカルチャーギャップを感じないのよね。今回の映画のために島に行った人に話を聞いたら、現地の雰囲気も当時と全然変わっていなかったそうですよ。

庸平:コトー先生の診療所は、2003年にわざわざ建設したんですってね。それと、時任さんがTwitterで「与那国島のロケに、東京から撮影専用のヘリを飛ばしていた」と裏話を紹介していましたが、「東京から!?」と当時のドラマ作りの贅沢さに驚きました。

信子:今ならドローンで簡単に撮影できるシーンも、当時は空撮するしかなかったんですよね。しっかりお金と手間をかけて丁寧に撮っていたんだと思うと、ありがたい気分にもなっちゃいます。

庸平:映像的には、初期の『Dr.コトー』はロケで撮影した映像とスタジオで撮った映像の空気感に違いを感じる部分もあったけど、映画ではそこも軽減されているだろうから、より物語に没入できると思います。

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信子号泣のエピソードは「あきおじ」と…?

――映画を観る前にドラマをおさらいしたい方に、オススメのエピソードはありますか?

信子:私は「あきおじ」のエピソード(シーズン1・第8話)をオススメしたい。「あきおじ」と呼ばれるおじいさん(今福将雄)がいて、その人が作るスイカとわらじが島の人たちから愛されていて…。

庸平:伝説の回ですね。「あきおじ」こと明夫さんは亡くなってしまうんだけど、コトー先生にお手紙を残していたんですよね。

信子:「わしの自慢は、スイカとわら草履」ってね。「あきおじ」を救うことができなかったコトー先生に、家族が感謝する姿もとってもよかった。あと、朝加真由美さん演じる昌代が脳内出血で倒れてしまうスペシャル(『Dr.コトー診療所2004』)も、私の号泣エピソードです。

庸平:リハビリのために島を出るかどうか、昌代さんが選ばなくてはいけなくなるんですよね。

信子:「どうする?」って聞かれたときに、しゃべれなくなってしまった昌代さんが、「ここがいい」って島を指差す姿で、泣いちゃいました。

庸平:その後、昌代さんはリハビリを経て話せるようになるので、もし時間があったらその後の物語も見てもらいたいですね。もっと時間のある人は、『北の国から』までさかのぼってもらって。

信子:「純」の成長を確認したい方には、ぜひ映画「男はつらいよ」シリーズも見ていただきたいです。あと、今までのシーズンのサブタイトルを見ていたら、「病気を診るな、人を診ろ」(シーズン1・4話)というのがあって、最近どこかで聞いたな、と思ったら、「劇場版ラジエーションハウス」(22年)で佐戸井けん太さん演じる甘春院長が、娘の杏(本田翼)に言い遺していた言葉でした。

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庸平:すごい。そんなところにもつながっていたなんて。

信子:繰り返しになるけど、誰もが避けられない死をきちんと受け入れようという物語の姿勢は『PICU』ともつながるし、『PICU』を楽しんでいる人は今回の映画も楽しめると思います。

庸平:老若男女、楽しむことができる物語ですしね。僕は、テレビドラマが映画化されるときに楽しみたいポイントの一つに、音楽があるんです。普段、生活音の中で聴いているサントラが、劇場では違って聴こえるんですよ。「Dr.コトー」の中島みゆきさんの主題歌も、より「間違いない」形で聴こえるはずだと楽しみにしています。

※テレビ局の表記がないドラマ作品は、すべてフジテレビのものです。

映画「Dr.コトー診療所」公式サイト:https://coto-movie.jp/

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