知ってる？外に出た瞬間の「寒い！」を防ぐ方法【あまたつ！お天気コラム】

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明けましておめでとうございます。『めざまし8』（フジテレビ）に気象防災キャスターとして出演しています、気象予報士の天達武史です。今年もよろしくお願いします！

1月は、これから寒さがさらに厳しくなり、下旬には、1年でもっとも寒い時期「大寒」をむかえます。実際、1月下旬～2月初めころに、年間の最低気温が記録されることが多くなります。

ここで問題です。みなさんは、日本の過去一番の最低気温は何度かご存知ですか？冷凍庫はー20℃くらいですが、これより、はるかに寒いです。

答えは、北海道・旭川で観測された－41℃（1902年1月25日）です。

これは、熱湯を注いだカップラーメンがすぐに凍ってしまうほどの寒さです。

私も実際に、－41℃のシベリアで実験してみたことがあります。麺を箸にからめて空中で10秒くらい静止していると、麺が針金のように凍りつきました。手を離しても、箸と麺がそのまま宙でかたまっていましたね。

－41℃は、顔を長時間出していると凍傷になってしまうくらいの寒さですが、非日常的な感覚にワクワクしました。

ちなみに、シベリアはロシアの北極圏で、地面が凍りついて「永久凍土」となっている場所です。最近は温暖化の影響で気温が上がっており、夏は＋40℃にもなります。それにより、永久凍土が溶けているのが、問題になっています。

この冬の日本も寒く、北日本や東日本の内陸では、冷凍庫並みの寒さが記録されそうです。防寒対策をしっかりして、あたたかくしてお過ごしください。

寒さ対策に欠かせないマフラー。みなさん、外へ出る直前にマフラーを巻いていませんか？

実はこれだと、外に出た瞬間、ヒヤッとした寒さを感じてしまいます。家を出る30分くらい前にマフラーを巻いておくと、外へ出たときに、あのヒヤッとした感覚がやわらぐんですよ。

首には、血管が集まっています。あたたかい血液がたくさん流れていて、身体の中でも体温の高い場所です。そのぶん、熱が逃げると寒さを感じやすい、敏感な場所でもある。つまり、部屋の中で事前に首元をあたためておけば、いきなり外に出ても寒くない、というわけです。

もちろん個人差はありますが、マフラーで首をしっかりあたためておくと、身体全身はもちろん、冷えやすい指先や足先までポカポカが続きやすくなります。

この冬はマフラーをうまく使って、寒さを乗り切りましょう！

次回は2023年2月1日（水）更新予定です。お楽しみに！

天達武史（あまたつ・たけし）
気象予報士。横浜市生まれ。専門学校でイラストを学んだ後、ファミリーレストランに9年間勤務。海が目の前の店舗で、天気で客数が大きく変動するため、過不足なく食材を発注するべく気象予報士を目指す。『めざまし8』の前身『とくダネ！』から、長年にわたって番組に出演。スポーツ観戦（特に野球）、散歩、スノーボード、温泉・銭湯めぐりも好き。

写真／天達武史