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吉沢亮 演技初挑戦のアリまらい果に「大変、失礼いたしました」

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映画「ファミリア」の公開記念舞台挨拶が1月7日に行われ、役所広司さん、吉沢亮さん、サガエルカスさん、ワケドファジレさん、アリまらい果さん、MIYAVIさん、佐藤浩市さん、成島出監督が登壇しました。

この作品は、山里に暮らす陶器職人の父・誠治(役所)と海外で活躍する息子・学(吉沢)、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコスの3人を中心に、国籍や育った環境、話す言葉などの違い、血のつながりを超えて強い絆で“家族”を作ろうとする人々を描いた物語。

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本作で演じた役との共通点を聞かれた役所さんは、「休日の自分というんですかね。髪はボサボサで、髭ボーボー。ほとんど、朝から晩まで同じ服を着て過ごしている。そういうのを快適だと思うところは、非常に自分と似ていると思います。性格とかはまったく違います、撮影のときは『似ている』と言い聞かせながらやりますが、共通点はないですね」と回答。

また、本作で体験した焼き物について「僕は好きですね。前からやりたいと思っていて、(今回)時間をかけて練習しましたが、まったく苦じゃなかったです。撮影で練習用に準備してもらった、電気ろくろや道具や土も、自宅に持ち帰りました。楽しかったです」と明かしました。

吉沢さんも「多分、共通点はないですね」と答え、「性格も全然違いますし、むしろ『こういう人間に憧れるな』という、僕的には理想が詰まっている役」と紹介。

「たぶん誰に対しても平等に優しいし、自分の知らない世界に躊躇なく飛び込んでいけるものを持っているので。僕なんかは、知らないところに行くのもビビリなので、何もできないんですけど。国籍の違う奥さんがいて、仕事で海外に行って、そこまで流暢ではない英語でコミュニケーションをとっているところも、(そういった怖さよりも)飛び込んでいく楽しさを感じている男なんだろうなと思って。『なんか羨ましい』と思いながら、演じていました」と説明しました。

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撮影前でも、自然体な吉沢亮に「何も考えていないのかな?」

サガエルカスさん、ワケドファジレさん、アリまらい果さんは、オーディションで選ばれ、本作で演技初挑戦。

現場で驚いたことを聞かれると、サガエさんは「1つのシーンを撮る際の、スタッフやカメラの量。想像よりも何倍も大きくて、ものすごい量のスタッフの方が関わっていて、映画の見方が変わりました。役者をやってみて、自分ではない人物になれるのはものすごく楽しいなと思ったので、他の映画にも出演してみたいです」と意欲を。

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ワケドさんは「撮影に入る前に、3ヵ月くらいレッスンを受けて、そのときに演技というものが想像していたものとまったく違うなと思って。監督からも厳しく言われるし、俳優・女優ってすごく難しいんだなと思いました。まだまだ勉強が足りないので、これからもたくさん演技の勉強をしたいです」と語りました。

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アリさんは「驚くことは全部です。今日も、こんなにたくさんの人の前に立つとは、夢にも思っていなくて、全部が本物じゃないみたいで」と感慨深げ。

本作では、学(吉沢さん)の妻役を演じており、「私は演技の経験がないので、シーンが始まる前にセリフを忘れてないかなどガチガチに緊張していたのですが、吉沢さんは普通に話しかけてくれるんです。(その様子に)『えっ、何も考えてないのかな?準備いらないの?』と思って。毎回『レベルが違うな』と感じたので、(俳優として)そこまでいけるように頑張りたいと思います」と語りました。

それを受け、吉沢さんは「大変失礼いたしました。そうですよね、考えたいですよね」と、アリさんに頭を下げました。

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普段は、国際連合の難民問題に関する機関・国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で、親善大使を務めているMIYAVIさん。

本作では、真逆である半グレのリーダー役を演じており、MIYAVIさんは「ファン減っちゃうんじゃないかなと、正直出演するか悩みました」と明かすも、「実際にいろいろな国に行く中で、受け入れる側との摩擦があるんです」と説明。

MIYAVIさんは「この役をやることで、逆側の視点を学べるんじゃないか、日本にもこういった問題があるということを知ってほしい」と、出演を決めたといいます。

「それと同時に、(他国の人を受け入れる)おもてなしの心や温かさも描かれているので、この作品を通じて、たくさんのことを考えさせられるし、僕自身も考えさせられました」と語りました。

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役所広司&佐藤浩市の共演に、成島監督「夢でした」

役所さんとの共演について、佐藤さんは「いつも芝居の話はしたことないですね?スッと自然に、芝居に入っていける、お互い数10年映画の世界の中で、いろんな監督や現場でやってきたということで、お互いフッといられるんです」とコメント。

友人の刑事役を演じた佐藤さんについて、役所さんは「安心感と言いますか。本作で、初めて家を訪ねてくれるシーンが、すごくうれしかったですね、『おっ、来てくれた』って感じで。長いシーンでも、心地よく何かが伝わってくる。優しさや、昔の少年時代も思い出せるような雰囲気を作れたような気がしました」と語りました。

2人の共演について、成島監督は「夢でした。日本で1番尊敬する役所さんと、2番目の佐藤浩市さん…」と話し出すと、佐藤さんは「2番目かい!」とツッコミ、笑いがおきました。

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作品概要

山里に一人暮らす陶器職人の神谷誠治(役所広司)のもとに、アルジェリアに仕事で赴任している学(吉沢亮)が婚約者ナディアを連れて一時帰国。

結婚を機に会社を辞め、焼き物を継ぐと宣言した学に誠治は反対する。

一方、誠治が住む隣町の団地に住む在日ブラジル人青年のマルコスは半グレに追われたときに助けてくれた誠治に亡き父の面影を重ね、焼き物の仕事に興味を持つ。

そんな中、アルジェリアに戻った学とナディアをある悲劇が襲い…。

映画「ファミリア」は、全国公開中。
©2022「ファミリア」製作委員会
配給:キノフィルムズ

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