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吉田羊「気づけば2日がかりで飲んでいたことも」新宿二丁目の思い出

3月19日(日)14時~『ザ・ノンフィクション』(※関東ローカル)

めざましmedia編集部

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吉田羊さんが、新宿二丁目の思い出を語りました。

吉田さんは、3月19日(日)14時~放送の『ザ・ノンフィクション「新宿二丁目の深夜食堂~名物夫婦 53年の物語~」』後編(フジテレビ/関東ローカル)の“語り”を担当。

<【前編記事】吉田羊「ちょっと救われ、背中を押された」新宿二丁目・深夜食堂のママの叱咤に>

新宿二丁目にある食堂「クイン」。深夜0時に開店し、閉店する朝9時まで、さまざまな人々が集います。お客さんのお目あては、77歳になるママのりっちゃんと、りっちゃんの夫・加地さんが作る、安くておいしい家庭料理の数々。

老若男女に愛される店ですが、りっちゃんはいくつかの持病を抱え満身創痍の身。加地さんはそんな妻を心配し、店を閉じることを考え始めています。

深夜食堂の名物夫婦をカメラが追います。

<『ザ・ノンフィクション』関連記事>

過去の放送回は、TVerFODで無料配信中!

新宿二丁目で53年…深夜食堂を営む名物夫婦に“引き際”が

LGBTQが集う街・新宿二丁目で、午前9時まで営業する「クイン」は、1970年(昭和45年)のオープン以来、名物ママのりっちゃんと厨房を担当する夫の加地さんの夫婦二人三脚で、この街に流れついた人々の心を癒やしてきました。

吉田羊「気づけば2日がかりで飲んでいたことも」新宿二丁目の思い出_bodies

おにぎりと味噌汁に焼き魚…優しい味で親しまれてきた店は、この街になくてはならない存在です。

店の歴史は半世紀を過ぎ、気付けば夫婦はともに77歳に。客が引けた店内で語り合うのは、「夫婦の今後」について。「電車に乗って二人で旅行がしたい」と笑う加地さんは、ある心配を抱えていました。

それは、りっちゃんの体のこと。いくつかの持病を抱える妻は、足腰も弱り始め、店の階段を上がるのも一苦労。それでも「店を辞めないで」という“二丁目の住人”たちの声に応え、満身創痍の身で、今夜もビール瓶を片手に店に立ち続けます。

吉田羊「気づけば2日がかりで飲んでいたことも」新宿二丁目の思い出_bodies

加地さんは、店の賃貸契約が更新を迎える2024年夏に「店を辞めようか」と考えて始めています。

そんな中、店を訪れたのは、りっちゃんが「息子」と呼ぶ勇輝さん(40)。勇輝さんは20代の頃、自暴自棄になり、すさんでいましたが、りっちゃんの言葉に救われました。「少しでも長く店を続けてほしい」「元気になってもらいたい」と、勇輝さんはある行動に出ます。

フジテレビュー!!では、ナレーション収録を終えた吉田さんにインタビュー。VTRの感想や、新宿二丁目にまつわるエピソードを聞きました。

りっちゃんに「生意気だね」なんて言われたい(笑)

<吉田羊 インタビュー>

吉田羊「気づけば2日がかりで飲んでいたことも」新宿二丁目の思い出_bodies

――りっちゃん夫婦が営む「クイン」のある、新宿二丁目に行ったことはありますか?

実は、新宿二丁目に通い詰めたお店がありました。そこには、ゲイのママさんがいて、りっちゃんと同じように話を聞いて寄り添ってくれたり、ときには突き放したり、怒ったりしてくださって。

それが、私を思ってこそという愛情を感じるから、怒られてもまた翌週には足を運んでしまうというお店で、「懐かしいなぁ」と思い出しました。

当時、夜な夜な劇団の相方と飲み歩いていたんです。新宿界隈で飲み歩いて、最終的に行きつくのが二丁目という。朝5時までの営業なのに、いる限り営業してくださるので、気づけば2日がかりで飲んでいる、なんて日も少なくなくて(笑)。

最近行けていないので、これを機会に訪ねてみたいです。そして、「クイン」にも寄って、朝7時の朝ご飯を食べたいと思いました。

「クイン」のご飯はどれもおいしそうでしたが、特に(ベーコンと卵で作る看板メニュー)「カイブツ」を食べてみたい。あとは、キンメダイの煮つけも。あれは、スペシャルなメニューだから、オーダーできないかもしれないですけど、りっちゃんに「生意気だね」なんて言われたいです(笑)。

――新宿二丁目は、どんな街だと思いますか?

どこか脛(すね)に傷を持った人が集まり、同じ傷を持つ人をかぎ分ける力を持った街。そして、その力がほかの街よりも強い、というイメージがあります。

そういうパワーがあるから吸い寄せられてしまうし、逞(たくま)しく生き抜く先輩たちを前に、生意気な態度で訪れると、ピシャッとやられてしまうこともあるんじゃないかな、と思います。

そんな街で、清濁併せ吞む人々を50年以上見てきたりっちゃんは、本当に聞き上手で、“聞かない上手”でもあるなって。詮索されずにただなんでもない話をしたいとか、一緒にご飯を食べたいってとき、ありますよね。

そういう繊細な心の機微を感じ取るのって、経験値もさることながら、相手と本気で向き合わなければできないことだと思うんです。

一方、加地さんが、定食の値段を50円上げるのにも、みんなお金がないから「かわいそう」とおっしゃっているのを見て、昔、ある方に、「世の中には人のために生きる人と自分のために生きる人の2種類しかいない」と言われたのを思い出し、このご夫婦はまさに前者だな、と。

50年も値上げしていないのだから、550円どころか600円でもいいですよ、と言いたくなりますが、「損得よりも人の幸せ」という加地さんと、それを尊重するりっちゃんは、きっとまわりまわってご自身も幸せに違いないと感じました。

――今回、前後編でしたが、収録時間は“最速記録”というほどスムーズでした。心がけたことはありますか?

今回、自分の懐かしい街というのもあって、思わず感情が入りそうになるところもあったので、なるべく客観的に、視聴者のみなさんの感情を邪魔しないように読もうとは意識しました。

それでも無意識に感情が乗ってしまう部分もありましたが、そこは、映像とナレーション一体のグルーブ感として伝わっていたらいいな、と思います。

吉田羊「気づけば2日がかりで飲んでいたことも」新宿二丁目の思い出_bodies

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

新宿二丁目の名物ご夫婦のお客さんへの深い愛情と夫婦愛。そのふたりに触れて心が救われていくお客さんを見ながら、いつしか自分の心もふっと軽くなるような本当にあたたかい回だと思います。前後編でじっくりとご覧になってください。

<ナレーションの一部を先取り紹介>

<予告動画>

YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中!

3月19日(日)14時~ 「新宿二丁目の深夜食堂~名物夫婦 53年の物語~」後編予告

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