「作品のため、できることはすべてやる」小学館マンガ編集者・金城小百合の“7つのルール”

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鳥飼茜さんの「サターンリターン」や、米代恭さんの「あげくの果てのカノン」など、数々のヒット作を連発する、小学館のマンガ編集者・金城小百合さんに密着しました。

＜漫画家・鳥飼茜が自身に課す“セブンルール”「私は、見たくないものを描かなきゃ」＞

金城さんは、秋田書店を経て、小学館に入社。昨年結婚し、第一子を授かりました。

実際に妊娠を経験し、想像を超える仕事への影響を実感しました。

番組では、金城さんの仕事への向き合い方や、編集者として情報のインプット法に迫りました。

妊娠・出産という大きな転機に向き合う、小学館マンガ編集者・金城小百合さんの“セブンルール”とは？

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昨年11月、金城さんは、長年担当してきた漫画家・米代恭さんと小児病院へ行きました。

現在、米代さんは出産をテーマにした作品を連載中のため、取材を兼ねて金城さんの妊婦検診に同行。

「作品のため、できることはすべてやる」がモットーの金城さんは、妊娠中でも漫画賞の審査員や取材などのオファーは断りませんでした。

やった方がいいのか分からない仕事のオファーについても、金城さん側から提案し、納得した上で「そういう形だったらやってみたいです」と受け入れるそうです。

金城さんは、漫画家を相手に本音で向き合います。

昨年離婚し、シングルマザーとなった鳥飼さんは、作品の連載後も次の作品へ乗り出せない状況だったそう。

鳥飼さんの深刻な悩みにも金城さんは、同調する言葉をかけなかったそうで「無責任な相槌とかは打たないようにしてます。プライベートでもそもそもしてないし、打ち合わせだと、よりしてないですね」と明かしました。

続けて、「ただ共感してほしい人にも『ちょっと変じゃないですか？』とか言っちゃうから。（話を）ただ聞いてほしい人にとったら、かなり嫌だと思います」と分析。

常に作品のためになる言葉をかけて、金城さんなりに寄り添います。

「作品作りのため、さまざまな現場を知る」ということも編集者の仕事だそうで、この日はアパレル企業「株式会社 ジム」を取材しました。

すると、金城さんは先方の八木原さんに“ファッション業界の恋愛あるある話”を質問。

キャラクターの面白さを引き出すためには、人を知ることが重要だそうで、八木原さんからは元カノの話を聞き出しました。

それは、夫の荘子itさんに対しても同様で、元カノの話を根掘り葉掘り聞いたそう。

金城さんは、歴代の恋人の話を聞くことについて「みんな嫌がるけど、なしにはできない貴重な話だから」と伝えました。

夫の荘子さんは、10歳年下のヒップホップアーティストながら「金城姓になりたい」という独特な願望があったそう。

金城さんも、荘子さんの「自分とは違う価値観」に惹かれ、結婚を決意したといいます。

そんな2人には、イライラしているときにその相手の名前に「ピヨ」をつけるというルールが。

これは荘子さんが、提案したものだそうで、金城さんも「（相手に対して）『何なん？』っていうときに、『ピヨ』って言っていると、そこまで怒らなくて済む」と承諾。

また、荘子さんは「『そうピヨ』から『荘子くん』呼びになったときは、様子がおかしいぞって。そこで察知できる」と語りました。

出版社で働いて17年になる金城さん。

読んで面白かった本は人にあげるそうで、自宅に本棚はありません。

産休前、最後の出社日には、体を心配した夫が付き添ってくれました。

金城さんは、デスクの片付けをしながら「会社に届いた新聞をもらって帰っている」と、明かしました。

新聞は気が向いたときに読んでいるそうで、情報を飛ばさないようにと意識します。

流行りのネット記事を読むよりも、自分自身で情報を見つけた感があるそうで、これも作品づくりへのインプットとなっています。

しかし、妊娠してからは体調が安定しないため、全然読めていないそうで「こんなに1日仕事がなくて、（予定も）何もないのに何もできないことが分かって。今はあがかないことにした」と伝えました。

妊娠9ヵ月を迎え、産休に入った金城さん。

状態について「寝ていても、痛くて眠れなくなった」と妊娠の大変さを実感。

また、何事も全力でやりたい金城さんから「仕事と育児を両立するイメージはまったく出来ない」と本音がこぼれました。

「惰性で仕事をしないことが、信頼を得ることにつながる」という経験があるため、彼女は何事にも全力で挑みます。

そして、予定日を5日過ぎた、3月4日に、元気な女の子が誕生しました。

出産を経て、金城さんは「仕事と子育ての両立ができるのか全然分からない」と伝えるも、「今の地点からでは想像もできない自分に、何年かかけて変わっていくんだと思うと、すごくうれしい。ワクワクしていく感じがあります」と、未来の自分に期待を込めました。

スタジオでは、本谷有希子さんが「同じことを考えていたかも。子どもが生まれてみないと何も分からないと思って」と同調。

また、仕事をしていない時間も漫画のことをずっと考えてしまう金城さんのようなタイプについて「周りと社会制度でサポートしていくしかない」と提案しました。

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番組公式HP：https://www.ktv.jp/7rules/

3月28日（火）放送の『セブンルール』は最終回。過去に番組に登場した6人の女性の“その後”に密着した総集編をお送りします。番組放送後、さまざまな変化の先に生まれた彼女たちの“新たなルール”を紹介。

青木崇高さん、尾崎世界観さん、長濱ねるさん、本谷有希子さん、YOUさんらスタジオキャストが、これまでの番組への思い、今の心境を語ります。