大島優子「親になった今だから感じるものがあった」『ザ・ノンフィクション』で大号泣
4月9日(日)14時~『ザ・ノンフィクション』
大島優子さんが、『ザ・ノンフィクション』で号泣したことを明かしました。
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大島さんは、『ザ・ノンフィクション「ボクらの丁稚物語 2023 前編~泣き虫同期の6年~」 』(4月9日14時~/フジテレビ※関東ローカル)のナレーションを担当。
昨年に続いて、横浜市にある家具の制作会社「秋山木工」で、“丁稚奉公”として働く若者たちの物語を読みます。
昨年の収録では、「母のような気持ちで見た」と話していただけあって、思い入れはひとしおで、事前にVTRを見たタイミングで号泣した、と告白しました。
いったい、どんな物語が繰り広げられるのでしょうか。
令和に“丁稚制度”は存続可能か?丁稚2人の6年を追う
令和の時代に若者たちを徹底的に𠮟って育てる会社があります。
横浜市にある家具製作会社「秋山木工」。一流の職人を目指し入社した新人は、住み込みで5年間修業する、いわゆる“丁稚奉公”をしなければなりません。
酒もタバコも恋愛も禁止、私用の携帯を持つことも許されず、家族への連絡は手紙。おまけに修業期間は、男性も女性も丸刈りがルールです。
2022年春。職人を目指す新人がやってくるはずの日。毎年、自己紹介の大きな声が聞こえてくる秋山木工でしたが、様子が違いました。10年前には、毎年10人以上いた職人希望者も、年々その数が減り、この年はゼロに…。1年前に入社した2人も1年持たずに辞め、残っている“丁稚”は3人だけ。
2017年に入社、京都で8代続く造園会社の後継ぎとして職人たちを率いるリーダーを目指す加藤さん(27)。入社同期の内藤さん(28)は、京都大学を中退し、実家の家具会社を継ぐために修業中。後輩は、2019年入社の山田さん(21)だけです。
入社6年目となる加藤さんと内藤さんは、5年の丁稚修業期間を終え、「職人」に昇格しているはずなのですが、「職人としての技術や人間性も足りない」と、秋山利輝社長(79)は昇格に「待った」を掛けていました。
「職人希望の若者がいない」「丁稚が次々と辞めてしまう」という現実。令和の時代の丁稚制度は果たして存続できるのかでしょうか。一流の家具職人を目指し、“丁稚”の道を選んだ2人の若者の6年を追いました。
フジテレビュー!!では、ナレーション収録を終えた大島さんにインタビュー。収録やVTRの感想を聞きました。
<大島優子 インタビュー>
――前回、「ボクらの丁稚物語 2022」 から、約1年ぶりのナレーションとなりました。収録を終えていかがですか?
本当に一つのことを続けるのは大変だと思います。しかも、こういう情報があふれている社会のなかで、携帯も持てずに人との関係も広げずに、ただ一つのことに集中して修業するというのは、この秋山木工だけなんじゃないかと思うくらい。
VTRにもあったように、時代に逆行している部分はあっても、やっぱり打ち込むことに意味はあるし、そういう姿勢こそ“本当の職人”だなと感じて、改めて貴重な物語だと思いました。
――この1年で秋山木工にはさらに時代の流れが押し寄せていました。
もろに受けている感じがありますよね。ただ、時代の流れといっても、具体的に「これ」とは言いにくくて。“風潮”みたいなものもあるし、人間自体が変わったというのもあるだろうし、環境が変わったから人も変わったのかもしれないし…。
(具体的な打開策が)よくわからないなかでも、79歳にして懸命に変化を起こしていこうとする秋山社長はすごいと思いました。
変革していくのは簡単なことではないでしょうから、秋山木工のこの先がもっと気になるようになりました。
――2023年は、職人を目指す新人希望者がゼロでした。これをどう感じましたか?
やっぱりそうだろうなぁ…って。何でも簡単・便利に手に入るのが当たり前になっているなかで、技術でさえもそう思う人が増えていても不思議ではないですよね。
5年間も住み込みで丁稚として修業するというのは、ただただ、苦行のように映るんだろうと思います。そういうのを感じて心が痛かったです。
――6年目を迎えた丁稚3人にもそれぞれ葛藤があります。前回、「母のような気持ちで見ていた」と話していましたが、今回はどうでしたか?
3人を見ていて、親への感謝の気持ちを持っている人は強いんだな、と思いました。普段、そこは忘れがちになるものですが、親孝行したいという気持ちがベースにあると、それが大きな幹になるんだろうなって。
丁稚の一人が、親への感謝の気持ちを明かしているVTRを自宅で見ていて、大号泣しちゃったんですよ(笑)。「こんなこと言われたらめっちゃうれしい!」って。
私も親になった今だから感じるものがあったと思いますし、一つの世界に集中するなかで、親に感謝し続けるって素敵なことだと感じました。
しかも、とても上手に言えていたし、言葉選びもよくて「できるじゃん!」なんて思いました。
――一方で、退社を考えるほど悩む丁稚もいます。
それも仕方のないことだと思います。でも、たとえ、辞めたとしても、“挫折”というふうにはならないかもしれない。
今の時代、挫折って言葉自体、“失敗”みたいな意味にはとらえずに、“情報の書き換え”じゃないですけど、学んだことを別の分野でいかすための経験、みたいに考えるんじゃないかな、とも思いました。
――そんななか、来春に入社を希望する中学生も登場します。
『ザ・ノンフィクション』を見て、入りたいと思ったという(笑)。番組が人の人生を変えてしまうきっかけになるかもしれない、と思ったら、うれしいというか、感慨深かったです。
今まで丁稚で入ってきた人たちは、最初ガチガチに緊張していて、「ここで修業するのか…」みたいなちょっと暗い空気になることもありましたけど、入社希望の14歳の中学生は、「木工が好き」という気持ちが強くて、楽しそうなのがいいなって。
無事入社して、願わくば、辞めずに頑張っていただきたいです。
<ナレーションの一部を紹介>
<予告動画>
YouTube「FUJITV GLOBAL CHANNEL」で、『ザ・ノンフィクション』の予告動画を配信中!
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