北野武 加瀬亮からの絶賛コメントに「私と三池崇史監督の違い」
北野武監督の6年ぶり19作目となる映画「首」の完成報告会見が、4月15日に行われ、北野監督、西島秀俊さん、加瀬亮さん、中村獅童さん、浅野忠信さん、大森南朋さんが出席しました。
この作品は、北野監督が2019年に出版した、初の歴史長編小説が原作。舞台は戦国時代。日本人なら誰もが知る戦国武将、羽柴秀吉、明智光秀、織田信長、徳川家康らと“本能寺の変”を、北野監督が一大スケールで描きます。
北野監督が自ら“本能寺の変”を策略する羽柴秀吉を演じ、織田信長に複雑な感情を抱く明智光秀を西島さんが演じます。
狂乱の天下人・信長を加瀬さん、浅野さんと大森さんが秀吉を支える軍師・黒田官兵衛と弟の羽柴秀長を演じます。さらには、秀吉に憧れる百姓・難波茂助を演じる獅童さんが、北野組初参加となります。
<北野武が描く“本能寺の変”!構想30年でついに実現「こういう見方もあるというのを伝えたい」>
北野武 “大事なシーンは引く”黒澤明監督からの金言を明かす
オファーを受けた感想について、西島さんは、「マネージャーから(映画出演の話を)聞いた、数日後に、バラエティで監督とご一緒して、廊下で『話聞いてる?頼むね』と(笑)。たぶんあれがオファーだったんだと思います」と笑いました。
撮影を振り返り、「初日が安土城の天守閣のセットでの撮影だったんですけど、美術が素晴らしい。(戦国武将は)常に、死がそばにある状況の中で生きているので、滑稽なことと悲惨なことが隣り合わせなんです。悲惨なんだけど思わず笑ってしまうような、それは監督にしか描けない世界観だと思いました」と明かしました。
また、「撮影が後半になって、監督が『ワンシーン追加したい』とおっしゃって。そのワンシーンが大きなセットを組んでの撮影だったんです。ワクワクしながら現場に行ったら、ワンカットで終わって(笑)。『こんなセットを作って引きのワンカットだけ?』と思って、ちょっとスタッフも呆然としていました。監督の欲しい画のために、それだけのものを作るという、素晴らしい現場でした」と回想。
北野監督は、「(映画監督の)大島渚さんに『アップを撮るのがヘタ』と、さんざん言われたんです。黒沢明監督や大島さんと話したときに、『大事なシーンは引くべきだ』と。『これだ!』って寄り画で印象付けるのは『下品です』とよく言われていたので、それがクセになったのかな」としみじみ。
加瀬さんは、「自分に織田信長の役をくれるのは監督ぐらいだと思いました」と笑いつつ、「残酷なシーンも出てきますが、監督がそういうものを描くと、最終的に品のいい映像に収まっているというのが、他の監督と明らかに違うところだと思います」と説明。
これに対し、北野監督は、「私と三池(崇史)監督の違いです。私の方が教養があって家柄がいいので」と返し、司会者から「名前は出さないでください」とツッコまれ、笑わせました。
加瀬さんは「現場の印象というよりも、今回信長役だったので…。自分の部下役が、みんな先輩なんです。最初、台本でキャストを見たときに、『やりにくい』と思いました。でも、共演者のほとんどが、他の作品で一緒にやったことのある人たちだったので、胸を借りる気持ちで、思い切って演技ができたことが印象に残っています」と語りました。
獅童さんは、「(北野監督が演じる)秀吉が嘔吐をするシーンがあるんですけど、そこが流れのない川だったんです。すぐそのあとに、僕がその川に沈められるシーンを撮ったんです。尊敬する大好きな監督ですから、汚いなんて思いません!喜んでやらせていただいたシーンだったんですけど、本編ではカットされていました」と告白すると、北野監督は「ちょっとおぼれ方が下手だったので」と申し訳なさそうに話し、笑わせました。
<映画「首」作品概要>
ストーリー
天下統一を掲げる織田信⻑(加瀬亮)は、毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい戦いを繰り広げていたが、その最中、信⻑の家臣・荒木村重(遠藤憲一)が反乱を起こし、姿を消す。
信⻑は明智光秀(⻄島秀俊)、羽柴秀吉(ビートたけし)ら家臣を一堂に集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索を命じる。
「働き次第で俺の跡目を指名する。いいか、荒木一族全員の首を斬ってしまえ!ただし、村重だけは殺すな。俺の前に必ず連れてこい!」
秀吉は弟の羽柴秀⻑(大森南朋)、軍司・黑田官兵衛(浅野忠信)とともに策を練り、千利休(岸辺一徳)の配下で元忍(しのび)の芸人・曽呂利新左衛門(木村祐一)に村重の探索を指示する。
秀吉は逃亡した村重を利用し、主君の信⻑と光秀を陥れ、密かに天下を獲ろうと企んでいたのだ。
新左衛門によって捕らえられた村重は光秀に引き渡されるが、光秀は村重を殺すことができず、城に匿う。同じころ、成り上がり者の秀吉に憧れる百姓の難波茂助(中村獅童)は村を飛び出し、戦場へ。
そこで出会った新左衛門は、出世して大名を目指そうとする茂助に天下一の芸人になることが夢の自分を重ね、ふたりは行動をともにすることになる。
村重の行方が分からず苛立つ信⻑は、村重の反乱の黑幕が徳川家康(小林薫)だと考え、光秀に家康の暗殺を命じる。
だが、秀吉は家康の暗殺を阻止することで信⻑と光秀を対立させようと目論み、その命を受けた新左衛門と茂助がからくも家康の暗殺を阻止することに成功する。
家康を排除したい信⻑は、京都・本能寺に茶会と称して家康をおびきよせる計画を光秀に漏らす。信⻑を討つ千載一遇の好機を得た光秀は、村重に問う。
「これは…天命だと思うか?」
信⻑への愛憎入り乱れた感情を抱きながら、ついに信⻑の“首”を獲る決意を固めた光秀。
一方、秀吉は家康を巻き込みながら天下取りのために奔走する。
武将たちの野望、芸人と百姓の野望、それぞれの野望が“本能寺”に向かって動き出す。果たして、この“首”の価値は如何に?
映画「首」は、2023年秋全国公開。
©2023KADOKAWA
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